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短文:エッセイ

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短文とエッセイまとめ
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【エッセイ】幸運と悪夢について1

【エッセイ】幸運と悪夢について1

私事ながら最近
目を腫らして目覚めることが多い

夢をよく見るのだ

そんなことを言うと決まって
みんな「夢くらいみるでしょ?」
と言うが、夢を見ること自体が
私にとって異常な事である。

私は滅多に夢を覚えていない。
その実、半年に1回あるかないかくらいだ

覚えていないというのも
人間は毎回の睡眠で4〜5回ほど
夢を見ていると言われているが
覚えていないだけということだ。

詳細はまだ解明され

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【エッセイ】歯磨き後に甘い物を口にする様な

【エッセイ】歯磨き後に甘い物を口にする様な

私は最近健康のために
市民プールに通っている
理由は何点かあるが

1.単純な体力増進←スタイル良くしたいよね
2.精神衛生の向上と維持

大まかにこんな感じで
程々のモチベーションでやっている。

週一で通っていて今日も行ってきた。
大体8割くらいしか本気でやらない為
程よく気持ち良くなれる

通っていたら
なぜか社会人チームに入っている
おじさまと仲良くなり。

一緒に練習したり
おじさまのエ

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雑記 在りし日の私

雑記 在りし日の私

最近はとても怠惰な日々を送っている
やらなくてはいけない事は死ぬほどあるし
死ぬ程やる気がおきない
甘やかされている環境に甘んじて
時間だけを消費している
結局自分が何をしたいのか
気持ちが先行して体を置いていく
その負荷が心にもかかりどうしようもなく全てが重い
何もかも捨ててしまいたいが
そうも言ってられないし
捨てられない自分を捨ててしまいたい。

きっと動くためのエネルギーはもう十分に溜まっ

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対等性を見出す

対等性を見出す

対等性とは誰が決めるのだろう

それは決める側のエゴによるもので
そんなものは
真の対等性とは言えないのではないか

しかしながら考える
本当にないのだろうか

思うに

対等性などどこにも無いことを理解し
受け入れていく
その上で追い求めることが何より大事であり

対等性とは似て非なるものを
見出すことしか出来ないのだろう

【エッセイ】学生時代

学生時代
部活の思い出しか特に残っていない
沢山の努力
沢山の挑戦
沢山の失敗

そして

忘れられない虚無感と恥辱

その一つの話が
高校三年生夏の市内大会
である

うちの地域はスポーツが非常に盛んで
市内大会で1位であれば
全国でも十分活躍できるほどの
激戦区であった

私はその中の個人部門で1位を取ることが
できたのだった。

これだけ聞けば耳障りのいい話だが
私にとっては何も誇らしいこと

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【エッセイ】換気扇で考えない

【エッセイ】換気扇で考えない

家に備わっている換気扇は
つけてる間だけ
少しというか
だいぶ通信速度が低下する

何か調べようとも
SNSを見ている時も
動画を見ている時も
ローディング画面が
目の前で輪を描いてる

いつもだったら鬱陶しいけど
何だか今日はそれに救われた気がする

あまりにも外の世界との境界線が薄いから
この時間だけは落ち着けた

急かされる様に
リアルタイムで人の人生を垣間見ることが出来る

一昔前に比べて

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【エッセイ】ある傘の話

【エッセイ】ある傘の話




そんな日は必ず思い出すことがある

幼少期の私には
お気に入りの傘があった

ポンチョを着ていても
降っているか判別がつかない小雨でも
もはや降っていなくても
必ず持ち歩いてた

ある日いつもの様に
お気に入りの傘片手に歩いていた
不意に吹いた9月の風は
いとも容易く傘を打ち上げた

宙に舞うお気に入りを
ただ眺めてた

それはなんだか幻想的で

やがて消えてしまった

私は何もわからず

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短文ー屑籠ー

短文ー屑籠ー

吐きそうになりながら
食べるご飯の味は最高に美味い
味噌汁いっぱいだって
極上のフルコース

豪華なディナーの時間だ
極上の不純物を召し上がれ
ナイフとフォークは外側から
予定調和の御膳
決まりきったことだろう

生きてるだけで金がかかるなら
なんのために生きているのか
そんなありきたりな文句
飲み込んでしまえよ

楽になんてさせないよ