2023年の初めに思うこと。

2023年を迎えました。みなさんにとってこの新しい一年が素晴らしい年でありますように。

年末年始はゆっくりされたでしょうか。もうすでに仕事始めで忙しくされていらっしゃる方、この週末3連休でまたどこかに出かけられる方もいらっしゃるかと思います。

私はといえば、コロナ禍以降3年ぶりに一時帰国を果たし、久しぶりの日本のお正月をのんびりと過ごしています。

2000年にパリに住むようになってからほぼ毎年1回、2014年からは年に2回帰省していたので、3年も日本に帰っていない今回は、もう浦島太郎状態になってしまっているのではないかと心配して帰国しました。

実際に帰ってきて最初の数日こそ、半年ぶりのマスク着用に戸惑ったり、久しぶりの日本の接客に慣れなかったりしましたが、少し経ったら全く違和感なく過ごせています。そして日本滞在3週間目の今では、約10日後にパリに戻るのが億劫になってしまうくらい日本に馴染んできています。

この3年間で、今まで体験したことのないすごいスピードで世界や価値観や仕事の仕方が変わってしまいました。コロナ禍前に築いてきたキャリアや生活の基盤や、信じてきたこと、人間関係などへの変更や軌道修正を余儀なくされた方々も少なくありません。

最近、私が気になっている言葉のひとつに「諸行無常」という仏教用語があります。世のすべてのものは、移り変わり、また生まれては消滅する運命を繰り返し、永遠に変わらないものはないということ。人生は、はかなく虚むなしいものであるという意味であるのですが、コロナ禍を通して、改めて、時の経過と共に物事は常に変化していて、この世の中には永遠というものはないのだな、だから今この一瞬一瞬を大切に生きていくことがすごく大事なのではないかと改めて考えさせられました。

生きていると、良い友人や大切と過ごす楽しい瞬間があったり、仕事がノリに乗っている時もあるし、また逆に何をやっても上手くいかず、誤解を招いたり、つまらない事ばかりやらなければならない時もあります。

でもどんなに良い状態を今までのようにキープしたくてもキープできないし、悪いことばかりが続きもうこんな人生辞めたいと思っても悪いことは永遠に続かない、だからこそ、現状を過信せず、自分の殻に閉じこもらず、変化することを恐れないことが重要です。

私は、大事なことや、一番やりたいことを後回しにしてしまうクセがあります。でも、すごいスピードで世界が変化しているポストコロナ時代は、のんびりとやりたいことを寝かしていると、やりたいことをやる前に状況や環境や時代が変化してしまい、実現出来なくなってしまうことも沢山出てくるでしょう。

だから、自分の本当にやりたいことは何か、自分にとって本当に大切な人間関係とは何かということを改めて考えてみたりしたいなと思っています。

そして今年は自分の一番やりたいことをまずはじめにやる、好きな人や会いたい人とまず会う、そんなクセをつけていけたらなと思っています。