美木や

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最近の記事

とんでもないやつらに惚れてしまったのだと気付いた時には手遅れだった話

あれから、気が付けば2年が経っている。 (注:あれから、とはこれ↓ https://note.com/miki_honeybee/n/n13d9be25dfc9 ) 日々ほとんど変わらない生活を送っている私にとっては、2年など何もなくあっという間に過ぎていくだけの期間。 だがしかし、彼らはその2年間も絶え間なく進化している。 2年前の私はなんだか分からんがとにかくめちゃくちゃ楽しそうなグループ知っちゃったぞ!めっちゃ面白いしめっちゃ才能あるしめっちゃかっこいいぞ!なんだか分

    • ブギーバック短歌 7首

      華やかなダンスフロアーの光など遠い世界で齢19 約束のように小指に包帯を巻いて今でも虜にされる すぐそばにいるのに触れるきっかけも持てず眺める特別な唇 テーブルのピザが覚めてしまったわけは君と私と夜だけが知る 手を繋ぎ迎えた夜のはじまりはやがてひとりとひとりを産んで 本当は心がわりの相手などいなかったけど強がっていた 僕の手に嚙みついたまま囁いた言葉を覚えているよ ウソだよ

      • 知ってしまったからには皆様におススメしないわけにはいかないHiHi Jetsの話

        最初は「ガリさんを世界のみんなに知ってほしいという話」というタイトルで書こうと思っていたのですが。 その件についてもいずれ触れるつもりですが。 なんとなく名前くらいは聞いたことがあったグループで、SixTONESのYouTubeチャンネルを見始めた流れでなんとなくJr.チャンネルを見ていて、グループごとの配信の中でも特に面白いと感じて興味を持ったHiHi Jets。 一応書くからにはと思って、改めてYouTubeやら出演していたテレビ番組やらを見ていたら、もうちょっと、

        • アイドルでアーティストでエンターティナーの彼らについて ~SixTONES新曲「マスカラ」発売に寄せて~

          小学生の頃、シブがき隊の布川敏和が好きだった。 他の2人に比べてちょっとカッコつけきらない三枚目の要素があるところが好きだったように記憶している。 中学生の頃は光GENJIが大流行していた。 大流行していたのでそれなりに履修していたし、好きな楽曲も多かったが、特に好きなメンバーがいたということでもなかったので(友達同士で「光GENJIで誰が好き?」という話題は時折出たので答えてはいたが、確固とした主張はなかったので流動的だった)、それほど深い思い入れはなかった。 その

        とんでもないやつらに惚れてしまったのだと気付いた時には手遅れだった話

        • ブギーバック短歌 7首

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        • アイドルでアーティストでエンターティナーの彼らについて ~SixTONES新曲「マスカラ」発売に寄せて~

          短歌⑯

          三すくみ ひとごとのように意見するあなたに勝訴の見込みはないのに  地下にいる蝉の暮らしが不幸だと言う権利など私にはない  あの夏に勇魚が海のまんなかで吹き上げた潮 今胸に落ち  おやすみをいつか最後に言う日にも横にいたいと思うあなたへ  もうずっと疑っていることだけど当たってそうで聞けないでいる  食べ過ぎと夜寝る直前気付いたら反省しても腹筋はせず  あの人はパステルカラーのような人 輪郭線が空気に溶ける  二人とも一人っきりでいるのなら時間も距離も怖くない夜

          短歌⑮

          灰色の天使が降りて今朝がたはあなたにちょっといたずらをした  いつまでも私のことを錯覚と過大評価で見てておねがい  幸せを溜め込むタチでと言い訳し 減量作戦また失敗し  二時間もメダルゲームの前にいて核心触れぬ会話続ける  鉢植えの土が渇いていることは知ってる私も雨を待ってる  くだらない生い立ちだからあなたとの出会いの日まで早送りして  ゆっくりと走って周回遅れでも同じ景色を見ていればいい  沈黙が言い訳よりも雄弁で赦す言葉も出ないドライブ  君に会う僕にし

          短歌⑭

          15分黙って横に居てください最初で最後共に聞く音  さよならの合図は僕が差し出した手を繋ぐのが遅れた一瞬  児童図書コーナーからの他愛なき壮大な夢語るカタコト  デパ地下で迷わずLサイズを買ってふたり暮らしを装ってみる  胸中の嵐去っても波風が消えない私 まだ許してない  研究のテーマは「彼氏行動学」発表場所はカフェ 午後二時に  名古屋から三河安城くらいまで 無言の喧嘩それでおしまい  淡色(あわいろ)の肉球を向け不幸など知らぬ顔して眠る幼猫(おさなご) 

          短歌⑬

          かの美女もできれば欲しいと言っている葱が3本100円の店  満月の夜の祈りに似たような風に踊れる蛹の上着  目の前で私の穴を塞いでる君の呼吸は甘く切なく  新しい家族を作りたいのですが隣の籍は空いていますか  メールだとちょっと優しくなれる人 励ましなんて似合わないのに  ベランダの緑の新芽が実を付けるまではあなたの手を離さずに  青波が寄せては返しまた寄せて無言で二人数えた9月  通帳を並べ3つの銀行の残高よりも多いため息  熱量は無限にゼロを目指してるコッ

          短歌⑫

          風に飛ぶ麦わら帽を拾いあげ恋が始まらないこともある  奥さんと揃いのパジャマ7着は部下には言わぬ課長の秘密  うちの子は「ごはん」って言うの 小さくて可愛い三毛の継母笑う  30代女子の理想の平均値 小泉孝太郎 裏の顔  アキハバラ@DEEPに入るべくハンドルネーム候補を10個  浅はかな罠と知ってて囚われて君亡き蜘蛛の巣で蹲る  ダイエットスリッパ買って置いただけ どうか昨日のケーキをチャラに  グラビアのあの子を純情可憐だと思いこんでる彼の幸せ  僕の目を

          短歌⑰

          【突然番号飛びますが、最新のやつです】 青空に桜と共に君の舞う刹那を春と名付けよう 今  この先はきっと切なくなりそうな予感がしてて今から切ない 帝国のマーチを背負い朗らかに入場したる2人に幸あれ 飲み込んだブドウの種が食道で蔓を伸ばした転寝の夢 数々の初期衝動の残骸が溢れて多趣味みたいに見える 私だけの人差し指じゃないことはフリックしてる動きでわかる LIKEでもLOVEでもないこの関係に敢えて名前を付けるならIF 妬んだり蔑んだりしてここにいる自分を「普通

          短歌⑪

          光より高くなろうと背伸びした君が隠れる宵のひまわり  絡み付く手足がまるで凧の糸 瞳はまるでゲイラカイトで  今更の他人行儀な礼状が会ったことない妻の字で届く  本日の涙予報は私付近降水確率100パーセント  小熊座という名の古い映画館木製ドアの奥 白昼夢  ちょっとだけ考えているフリをして「オッケーだよ」と囁いてみた  キヨスクのない駅のある街でした 君と最後にいた街でした  コンドルが飛んで行くような気がした 青空 校庭 たて笛の音  リモコンを握り見つめ

          短歌⑩

          遥か上 有人飛行のほしに向け手を振る君を織姫と呼ぶ  AVの中のあの子がいいのならどうぞ勝手に右手と遊んで  南北の王子と語るイケメンによくよく聞くと最寄り駅とか  近付いて肌を寄せてもひとつにはなれぬ二人を邪魔する粘膜  この場所にいないあなたの存在が大きく包む喪服の日和  薄羽(うすばね)を手荒く掴み鱗粉の残る指先 罪深き野辺  宝くじ売り場の前で待ち合わせ二時間後には距離を縮めて  子供らの走る足音笑い出す声鈴のよう昼寝を醒ます  真ん中の楽譜一枚抜けて

          短歌⑨

          あの人が触れた傷痕なくすよう上をたどって消毒をして  提供のうしろで打者のホームラン 「一部の地域」8時50分  枕とか杖とかサンドバッグとか 私仕様のあなたの体  出来立ての湯気一番に届けたい向かい合わせの夕の食卓  暇な日に百人一首の「忍」の字を数え安心するフリーター  いつの間にかルージュの似合う歳になり ルージュの似合う歳を過ぎてた  すみっこの新芽は夏のはじまりに飛ばしたすいかの種だ ごめんね  今もまだ岡本太郎が生きてても私はきっと無職で独身  自

          短歌⑧

          応用を繰り返し過ぎた関係は今更基礎に戻れずにいる 気の利いたこと言えないの分かってる頭を撫でてそっとキスして  電線に集うスズメの五線譜を歌う小さな手繋ぎ歩く  湯豆腐と麻婆豆腐冷奴どれにしますか?文句は禁止  祖母からの荷物に覗く鳩サブレ 新潟経由ようこそ東京  サッカーを好きなあなたが嫌いです 訳はないから秘密にします  2年間かけてあなたを好きになり今も治らぬ低温火傷  青色のクレヨン握る右手から画用紙越えて空が広がる  あの人が流れ着いてる対岸に行く方

          短歌⑦

          右側に壁 左には君がいて ベッドの上の甘い監獄  9回の裏のショートの守備固め 例えるならばそんな人です  今日会話したのは「袋いりません」 あとはテレビにツッこんだだけ  青虫と蝶の間の時期だから 言い聞かせてるサナギは私  除雪車の轍を追って歩いてた三歳の冬写真が5枚  通勤のダイヤ憎んで満員の横のオヤジのカバン憎まず  優しくも強くもなくていいからと言ったあの日を取り消し希望  飛び込めば願い叶うという泉 ひとつ願うは飛び込む勇気  アジアいち黒い瞳を持

          短歌⑥

          「青空の広がる所が多いでしょう」天気予報に元気をもらう  世の中の誰かがつらくなってても私のつらさは私だけのもの  傷痕がなくなるようにあの人が触った家具も全て消毒  乗換えの駅を越えても自分ちに近づいてる気がしない日もある  自らの体をいじめているわけじゃないと言ってた刺青だらけで  いつまでもずっと続いていくはずの朝初めての君におはよう  手や声や耳や二人で行った街次第次第に思い出になれ  日曜の昼をひとりで過ごしてる理由を人に告げられぬ恋  特売のあさり