短歌⑦
右側に壁 左には君がいて ベッドの上の甘い監獄
9回の裏のショートの守備固め 例えるならばそんな人です
今日会話したのは「袋いりません」 あとはテレビにツッこんだだけ
青虫と蝶の間の時期だから 言い聞かせてるサナギは私
除雪車の轍を追って歩いてた三歳の冬写真が5枚
通勤のダイヤ憎んで満員の横のオヤジのカバン憎まず
優しくも強くもなくていいからと言ったあの日を取り消し希望
飛び込めば願い叶うという泉 ひとつ願うは飛び込む勇気
アジアいち黒い瞳を持つ人の寂寞の涙流し去れ雨
0.1%(レイコンマイチパーセント)の偶然を捨て切れぬままこの街に住む
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