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Design Research

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リサーチのまとめや、言葉の定義、それに満たない覚え書きなどたちです。
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#デザイン

自分のエモを遡ること、問いを問い直すこと。

自分のエモを遡ること、問いを問い直すこと。

まだ春になりきれていない、4月中旬のこんな夜更けに、冷たいお茶をグラスにいっぱい注いで、それを一気に飲み干してしまったのだから、この時間の空気を寒いと感じてしまうのは、完全に自分のせい。

さて、この4月で、うちのゼミが札幌市立大学に爆誕してから2年半が経とうとしている。もうそんなに経つのかと、時代の流れの速さと、わたしの感覚の鈍化が気になるところだけれど。

その時のドキュメントやnoteを今で

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内省をビジュアル的に描き留める、見返す。そしてまた表現する、その繰り返し。

内省をビジュアル的に描き留める、見返す。そしてまた表現する、その繰り返し。

このnoteは、とある授業の、授業用Webサイトに寄稿したものです。
一部、脈絡のない文章になっていますが、ご容赦ください。

今日は、この前のプチ課題にあった「内省エクササイズ」について、わたしのデザインの現場で、どのように役立っているのか、紹介したいと思います。(だいぶ長くなるので、コラム気分で読んでくださいね。)

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さて、内省エクササイズと呼んでいましたが、私の普段の言葉で言うと「

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人びとの営みを素直に受け止め、濃やかに描き出していくこと。

人びとの営みを素直に受け止め、濃やかに描き出していくこと。

とっても独り言なのですが、デザインは人びとの営みを素直に受け止め、濃やかに描き出していくことが大切だよね、と思いました。(唐突ですみません…。)

いろいろな人のお話を聞いているうちに、ふと考えてしまっていることを、一度言葉にしてみようと思って久しぶりにnoteに向かっています。

私たちの営みはとっても複雑なもので、シンプルに伝えようとすればするほど、営みの中にある私たちが大切にしていることが削

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札幌市立大学 張研究室・横溝研究室 プレゼミ2019 公開活動報告会 【発表資料をアップしました】

札幌市立大学 張研究室・横溝研究室 プレゼミ2019 公開活動報告会 【発表資料をアップしました】

2020年1月24日に、札幌市立大学デザイン学部人間情報コースにある張研究室・横溝研究室の両プレゼミでの活動について、公開で活動報告会を行いました。

日時:2020年1月24日(金) 15:00〜18:00
場所:札幌市立大学芸術の森キャンパス 大学院棟1F レクチャールーム

予想以上の皆さんにお越しいただき、とてもありがたい思いでございました!ありがとうございました!!家に帰ってから湧き出て

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歪まないサービスを外堀からデザインする - Mission Like a Polar Star

歪まないサービスを外堀からデザインする - Mission Like a Polar Star

この記事は、LINE DEVELOPER DAY 2日目のセッション「ビジネス、テクノロジー、クリエイティヴのバランスをとるには?」を参考に執筆しました。私論も織り交ぜているし、私のメモ的なことも少しばかり入っています。しかも、だいぶ日が経ってしまいました。ごめんなさい。

BTCのバランスの重要性
まずは、多くのデザイン・スチューデントが知らないであろうBTCの関係について。BTCはそれぞれビジ

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自然に対するアンテナに変化をもたらすデザイン(ワークとその可能性)

自然に対するアンテナに変化をもたらすデザイン(ワークとその可能性)

このnoteの内容は、11月8日(金)~10日(日)、東北芸術工科大学にて開催された日本デザイン学会令和元年度秋季企画大会の学生プロポジションにて発表し、優秀賞を受賞したポスターセッションの内容をもとに執筆しています。

この研究は、石山緑地(札幌市南区)を在りのままに感じようと散策した経験の省察から、現場の存在価値を理解するまでの〈学びのプロセス〉を体系化し、石山緑地周辺の生活世界を描き出す方法

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私にとっての「ボーダレスデザイン」 - less is more

私にとっての「ボーダレスデザイン」 - less is more

「ボーダレスデザイン」は私が大切にしているデザインの基本の方針であり、中身である。

今のところ、辞書のようなもので定義されているには、以下のような意味があるらしい。

** ボーダーレスデザイン
【英】Borderless Design**
ボーダーレスデザインとは、「ボーダーレス(縁のない)デザイン」ということでベゼル幅が極限まで削減された狭額縁設計のディスプレイを表現する語である。ソニー

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「協奏」と「協同」という言葉について - concerto

「協奏」と「協同」という言葉について - concerto

「きょうどう」という言葉には色々な表記がある。三省堂国語辞典には以下のように書かれている。

「共同」は〈ふたり以上の人が いっしょに・する(使う)こと。〉
「協同」は〈力をあわせること〉
「協働」は〈同じ目的のために、力をあわせて働くこと〉

ここで注目したいのが「協同」である。力をあわせること。グループワークなどで自己以外の誰かと一緒にプロジェクトを進めるにあたって一番大事なことだと思う。

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