Saaya|ライター

福岡在住のフリーランスライターです。noteは考えたこと、体験したこと、いいと思ったも…

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福岡在住のフリーランスライターです。noteは考えたこと、体験したこと、いいと思ったものについて書いています。

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Saaya|プロフィール

はじめまして、Saaya(さあや)です。 こちらの記事は、自己紹介や簡単な経歴などを書いています。 (最終更新日:2024年4月20日) 仕事の詳細やご依頼などに関しては、以…

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「これがいい」と生きていく

「妥協せんでいいとよ」と、祖母から言われた。それは確か、親戚何人かと食卓を囲んでいたときだったと思う。 何気ないタイミングで気を抜いていたときに言われた言葉だか…

火傷するくらいの情熱

数日前の深夜1時すぎ。私はベッドに寝ながら枕元にiPadを置いて、あるコンビの漫才を観てゲラゲラ笑っていた。 1時間ほど前「そろそろ寝るか」と思ってベッドに横になった…

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失敗から始めよう

最近、私は絵に描いたような失敗をしてしまった。少し詳しく言うと、一か月くらいかけて準備してきたことが、望まない結果に終わってしまったのである。 「失敗した」とわ…

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読書記録用のInstagramアカウントを作成しました。noteの本紹介も生かしながら、一冊ずつ見返せる形でも記録したい&新しいことがしたいと思ったのがきっかけです。手探りで運用中ですが、お気軽にフォローいただけたら嬉しいです🌸
https://www.instagram.com/saaya.book__/

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いつもと違う映画館で

屋台の街として知られる福岡の繁華街、中洲。昨年の秋ごろ、関西から遊びに来た友人と中洲エリアを歩いていたとき「この建物なに?」と、全員で立ち止まった。 目をひく、…

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「最高の試合」

3月19日に、人生で2回目の野球観戦に行った。場所は福岡PayPayドーム、ソフトバンク対阪神のオープン戦だ。 私は高校野球が好きだけれど、プロ野球はそれほどではない。8…

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書くデトックスのすすめ

目覚めた瞬間から憂鬱。3月に入ったくらいから、無気力状態に突入していました。とにかく何の気力も湧かない。ずっと寝ていたい。自分の仕事をするだけで精一杯。 しばら…

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1月・2月に読んだ素敵な本を紹介します

2024年がスタートしてからこの2ヶ月は、いいペースで読書ができました。先月は記事を投稿しそびれたので、今回で一気に紹介したいと思います。 武器になる哲学 人生を生き…

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京都のにおい

「あ、京都のにおいがする」 数日前、京都の街を歩いているときに思った。お香と、八ツ橋みたいな甘い和菓子が混ざったような、そんなにおい。福岡に帰ってきた今でも思い…

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詩のように、柔らかく

先日、福岡市南区にある「やず本や」に行ってきた。 本に囲まれたこの空間では、読書をして過ごしてもいいし、仕事をしてもいい。3時間のフリーパスを持っていた私と友人…

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【お知らせ】「min」の名前が変わります

2021年7月に「min」としてnoteを始めてから、あっという間に2年半以上の時間が経ちました。 noteを始めたての頃から、長くつながりを持って読んでくださっている方、毎日…

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「わかる」の近道

今日美容院に行ったら、担当の方がある本を用意してくれていた。福岡に来てからずっと同じ美容師さんにお世話になっているのだけれど、彼女は最近、雑誌用タブレットの他に…

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「一番好きな映画」の答えを見つけた

「一番好きな映画は?」という質問に、昔からけっこう苦手意識があった。 映画を観て「おもしろいな」と思ったことは何度もある。でも、順番をつけようとするとむずかしい…

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「いい波」は、自分で起こすところから

どう考えても、布団の中にいるときが一番あたたかい。「今日はこのままあたたまっていようかな」「いや、起きてやるべきことをやらなきゃ」最近は毎朝、そんな自分との戦い…

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「ぼちぼち」の精神

この間、何気なくドラマを観ていたとき。思いがけず、小学校5年生のときに配られていた学級通信のタイトルを思い出した。 観ていたドラマは、門脇麦さん主演の『厨房のあ…

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Saaya|プロフィール

はじめまして、Saaya(さあや)です。 こちらの記事は、自己紹介や簡単な経歴などを書いています。 (最終更新日:2024年4月20日) 仕事の詳細やご依頼などに関しては、以下の記事をご覧ください。 自己紹介1994年生まれ、福岡出身です。親の転勤で3歳くらいのときに香川に転居。その後、小3で大阪へ転居。それからは20年近く大阪にいました。2023年5月から、ふたたび故郷の福岡で暮らしはじめて今にいたります。 ※2024年2月14日までは「min」という名前で活動してお

「これがいい」と生きていく

「妥協せんでいいとよ」と、祖母から言われた。それは確か、親戚何人かと食卓を囲んでいたときだったと思う。 何気ないタイミングで気を抜いていたときに言われた言葉だから、話の文脈があまり思い出せない。多分、皆で何かを選んでいたときに私が「いいよ、私はこれで」的なこと言い、それに対して祖母が投げかけた言葉だったと思う。 そんな日常での「妥協せんでいいとよ」が、なんだか私の心に重たく残った。自分が集団の中で無意識にやった、とても些細なこと。それは見方を変えれば「妥協」と言えるらしい

火傷するくらいの情熱

数日前の深夜1時すぎ。私はベッドに寝ながら枕元にiPadを置いて、あるコンビの漫才を観てゲラゲラ笑っていた。 1時間ほど前「そろそろ寝るか」と思ってベッドに横になったはずだったのに。おかげで翌日は無事、寝不足となった。それもこれも、寝る前にちょっくら読もうと手にとった『復活力』のせいだ。 サンドウィッチマンといえば、国民から愛される芸人として定着している。もうすっかりテレビで活躍する姿に見慣れてしまって忘れてしまいそうになるけれど、彼らが一躍有名になったのは、2007年の

失敗から始めよう

最近、私は絵に描いたような失敗をしてしまった。少し詳しく言うと、一か月くらいかけて準備してきたことが、望まない結果に終わってしまったのである。 「失敗した」とわかってから、ショックでしばらく打ちひしがれていた。でも30分くらい経った頃から、急に気持ちがすっきりとしてきた。もしも失敗したらけっこう引きずるだろうな、と思っていたのだけれど。 大失敗した後、なんだか妙にすっきりとした気分になる。この不思議な感じ、前にも味わったことがあるような気がした。確か、大学4年生のとき。あ

読書記録用のInstagramアカウントを作成しました。noteの本紹介も生かしながら、一冊ずつ見返せる形でも記録したい&新しいことがしたいと思ったのがきっかけです。手探りで運用中ですが、お気軽にフォローいただけたら嬉しいです🌸 https://www.instagram.com/saaya.book__/

いつもと違う映画館で

屋台の街として知られる福岡の繁華街、中洲。昨年の秋ごろ、関西から遊びに来た友人と中洲エリアを歩いていたとき「この建物なに?」と、全員で立ち止まった。 目をひく、歴史を感じる建物。見上げると「大洋映画劇場」と書いてある。私もこの道を歩いたのはこの時が初めてで、建物のことも知らなかった。調べてみると、なんと昭和21年(1945年)から存在する映画館だという。当時はあの「チャップリン」の映画も上映されていたそうだ。 掲示されているポスターを見てみると、新作、前シーズンの作品、懐

「最高の試合」

3月19日に、人生で2回目の野球観戦に行った。場所は福岡PayPayドーム、ソフトバンク対阪神のオープン戦だ。 私は高校野球が好きだけれど、プロ野球はそれほどではない。8年ほど前に初めてPayPayドームで生のプロ野球を観戦したときのことも、あまり印象に残っていないくらい。今回も、親がどこかでチケットを手に入れてきて「あんたも行こう」と誘われる形で、行くことになった感じ。 でも今回は「阪神が生で観られる」と思うと、前回より楽しみな気持ちが大きかった。福岡に来てから、当然だ

書くデトックスのすすめ

目覚めた瞬間から憂鬱。3月に入ったくらいから、無気力状態に突入していました。とにかく何の気力も湧かない。ずっと寝ていたい。自分の仕事をするだけで精一杯。 しばらくは抵抗せず、停滞の渦に大人しく流されていたのですが、さすがにこのままだといつかベッドと一体化してしまいそうで。なんとか今の自分にできる範囲で打開策を打とう……と、今日はノートとペンを手にとりました。 やはりこういうときは「書くデトックス」に限ります。私はわりと日常的にやっているほうですが、今回はいつもと少し違うや

1月・2月に読んだ素敵な本を紹介します

2024年がスタートしてからこの2ヶ月は、いいペースで読書ができました。先月は記事を投稿しそびれたので、今回で一気に紹介したいと思います。 武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50哲学ジャンルは好きだけど、本によっては挫折することも多い私。しかし「超入門」の同書は、そんな懸念を忘れて没頭できました。エポケー、ルサンチマン、無知の知……それらをただの知識として置いておくだけでなく、現代の生活や仕事にどう応用していくかを示してくれます。一周目は「哲学っ

京都のにおい

「あ、京都のにおいがする」 数日前、京都の街を歩いているときに思った。お香と、八ツ橋みたいな甘い和菓子が混ざったような、そんなにおい。福岡に帰ってきた今でも思い出せる。 私は小3の頃から昨年5月までの約20年間、大阪で暮らしていた。でも学生時代に通っていた高校、大学は、それぞれ京都市内にある。 大阪から京都の、片道1時間半以上の通学は小旅行のようでも、慣れてしまえば日常になる。京都の友人もたくさんできたし、放課後はもちろん、定期券のおかげで休日も京都で遊ぶことが当たり前

詩のように、柔らかく

先日、福岡市南区にある「やず本や」に行ってきた。 本に囲まれたこの空間では、読書をして過ごしてもいいし、仕事をしてもいい。3時間のフリーパスを持っていた私と友人は「みっちり読書しよう」と、意気込んで足を運んだ。 やず本やさんでは、たくさんの本がジャンル別に分かれて置かれている。「社会」「旅」「アート」「エッセイ」「哲学」……直感や興味にしたがって、どんどん本に手が伸びる。気がついたら、本で両手がいっぱいになっていた。 読みきれる自信がないなと思いつつ、とった本を順番に読

【お知らせ】「min」の名前が変わります

2021年7月に「min」としてnoteを始めてから、あっという間に2年半以上の時間が経ちました。 noteを始めたての頃から、長くつながりを持って読んでくださっている方、毎日更新を続ける中で出会えた方、いつも記事を読んでリアクションをしてくださる方。本当にありがとうございます。 noteがあったことで「文章」を介し、想像していた以上にたくさんの方々との出会うことができました。私にとって、ここは間違いなく居心地のいい場所です。 さて、突然ですが今日は一つ、報告をさせてく

「わかる」の近道

今日美容院に行ったら、担当の方がある本を用意してくれていた。福岡に来てからずっと同じ美容師さんにお世話になっているのだけれど、彼女は最近、雑誌用タブレットの他に紙の本も置いてくれている。 今日の一冊は、巨大な占い本。分厚くてサイズも大きい。その占いは、生年月日で12タイプに分けるもので「2024年の12種類の運勢」がたっぷり語られている。だから、そんな大きさなのだ。 この本を前に、手に取らない人なんているのだろうか。美容師さんに感謝しながら、ヘアカラーの待ち時間中に一人じ

「一番好きな映画」の答えを見つけた

「一番好きな映画は?」という質問に、昔からけっこう苦手意識があった。 映画を観て「おもしろいな」と思ったことは何度もある。でも、順番をつけようとするとむずかしい。もともと、月に1回映画館に行くか行かないか。映画との距離感が、それくらい微妙なせいでもあるかもしれない。 映画に限らず「一番好きな〇〇」を聞く質問には、その人の価値観が知りたい、みたいな意図もある気がする。だからちゃんと答えたいのだけど、いつも「しっくりこないな」と思いつつ、そのとき頭に浮かんだものを答えてしまう

「いい波」は、自分で起こすところから

どう考えても、布団の中にいるときが一番あたたかい。「今日はこのままあたたまっていようかな」「いや、起きてやるべきことをやらなきゃ」最近は毎朝、そんな自分との戦いが勃発してしまいます。 「1月、やっと終わるのか」正直なところ、今はそんな気持ちです。久しぶりに、ちょっと長く感じました。今月は予想外のことがたくさん起こる日々だったからかもしれません。 「やった〜!」と喜ばしいことがあったかと思えば、翌日にショックなお知らせがきたり。突然めぐり会えた学習の場に飛び込んでみたら、予

「ぼちぼち」の精神

この間、何気なくドラマを観ていたとき。思いがけず、小学校5年生のときに配られていた学級通信のタイトルを思い出した。 観ていたドラマは、門脇麦さん主演の『厨房のありす』。確か、主人公のありすが人から何かを聞かれるシーン。質問に対して、ありすは「ぼちぼちでんな」と答えた。 「ぼちぼち」というワードは、大阪で育った自分としてはとても懐かしい。確か、人生で最初にこの言葉に出会ったのは、小学5年生のときだと思う。 小学5年生というと、私が大阪に引っ越してきて1年半くらい経った時期