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記事一覧

【お知らせ】「min」の名前が変わります

2021年7月に「min」としてnoteを始めてから、あっという間に2年半以上の時間が経ちました。 noteを始めたての頃から、長くつながりを持って読んでくださっている方、毎日更新を続ける中で出会えた方、いつも記事を読んでリアクションをしてくださる方。本当にありがとうございます。 noteがあったことで「文章」を介し、想像していた以上にたくさんの方々との出会うことができました。私にとって、ここは間違いなく居心地のいい場所です。 さて、突然ですが今日は一つ、報告をさせてく

1月・2月に読んだ素敵な本を紹介します

2024年がスタートしてからこの2ヶ月は、いいペースで読書ができました。先月は記事を投稿しそびれたので、今回で一気に紹介したいと思います。 武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50哲学ジャンルは好きだけど、本によっては挫折することも多い私。しかし「超入門」の同書は、そんな懸念を忘れて没頭できました。エポケー、ルサンチマン、無知の知……それらをただの知識として置いておくだけでなく、現代の生活や仕事にどう応用していくかを示してくれます。一周目は「哲学っ

京都のにおい

「あ、京都のにおいがする」 数日前、京都の街を歩いているときに思った。お香と、八ツ橋みたいな甘い和菓子が混ざったような、そんなにおい。福岡に帰ってきた今でも思い出せる。 私は小3の頃から昨年5月までの約20年間、大阪で暮らしていた。でも学生時代に通っていた高校、大学は、それぞれ京都市内にある。 大阪から京都の、片道1時間半以上の通学は小旅行のようでも、慣れてしまえば日常になる。京都の友人もたくさんできたし、放課後はもちろん、定期券のおかげで休日も京都で遊ぶことが当たり前

「一番好きな映画」の答えを見つけた

「一番好きな映画は?」という質問に、昔からけっこう苦手意識があった。 映画を観て「おもしろいな」と思ったことは何度もある。でも、順番をつけようとするとむずかしい。もともと、月に1回映画館に行くか行かないか。映画との距離感が、それくらい微妙なせいでもあるかもしれない。 映画に限らず「一番好きな〇〇」を聞く質問には、その人の価値観が知りたい、みたいな意図もある気がする。だからちゃんと答えたいのだけど、いつも「しっくりこないな」と思いつつ、そのとき頭に浮かんだものを答えてしまう

居心地のいい、新しい居場所

今日は自宅以外の場所で、11月最初の仕事に取りかかった。先月契約して、月額会員になったコワーキングスペースだ。 契約するにあたり、何ヶ所かまわって、最も居心地がいいなと思ったところを選んだ。契約する前からドロップインで何度も通っていたので、もうすっかり自分の「もう一つの居場所」のような気分になっている。 会社員をしていたとき、毎日を過ごすオフィスに対して「居心地がいい」と感じることは難しかった。周りにたくさんの人がいて、一人一人が放つ空気をいちいち勝手に読んでしまう。やっ

私の一日を明るくする、朝の習慣

これまで何度か、朝の過ごし方に関するnoteを書いてきました。(さかのぼってみると、どれも2022年の話でおどろきました)今日は、2023年も残り3ヶ月をきった現在の「朝の過ごし方」について。 実はつい先月まで長らく目覚めが悪く、気合いを入れて早起きする日以外は7時半前後にのそのそ起きるのが習慣だったんです。でも、なぜか10月に入ってから、6時半にすっきりと目覚められるようになりました。 思いつく理由としては、暑さによる寝苦しさから解放されたこと、最近「ベッドに入ったら楽

「読解力」を身につける意義

9月末頃、個人事業主向けのインボイス制度に関するセミナーを受けた。 インボイス関連のセミナーは、これが何度目かわからないくらい、たくさん受けた。解説者やイベントのコンセプトによって切り口が違うし、得られる情報も少しずつ異なる。だからできるだけ、目についたものは参加するようにしていた。 制度開始を目前に控えたタイミングのセミナーで、解説してくれた税理士の方の説明はとてもわかりやすいものだった。その中で、私たち個人事業主に向けておっしゃった言葉が心に残っている。 一言一句同

私が「形に残るデジタル名刺」を選んだ理由

先日デジタル名刺を作成して、ついさっき私の手元に現物が届きました。 「名刺作んなきゃな〜」とぼんやり思いながら、何もせずここまできてしまっていた私。最近やっとエンジンがかかって、本格的にどんなものにしようか考え始めました。 名刺といえばやはり、紙が主流です。しかし最近は「デジタル名刺」も普及中。形すらないデジタルのものから、1枚持ち歩くだけでOKのものなど、いろいろあります。 最初、私はデジタル名刺の中でも、前者の「形すらないもの」を選ぼうとしていました。持ち歩かなくて

たまにはタイムカプセルみたいに

引っ越しの荷づくりをしていたとき、自分の部屋から「写ルンです」見つけた。「大切にしまっていた」と言いたいところだけれど、それは思いがけず見つかったもの。正直、見つけるまでずっとその存在を忘れていた。 残り枚数は0だから、このカメラの中には私がシャッターを切った写真が27枚分も入っている。昔から「写ルンです」を買うことはよくあったので、その中にいつ頃の写真がおさまっているかは想像がつかなかった。 「引っ越しして、生活が落ち着いたら現像しに行こう」と、そのまま福岡に持ってきて

「ふせん」で今の自分を知る

最近、じわじわ興味が湧いてきたことがある。そういえば、以前にもそれに関する本を読んだな〜と思って本棚から出してみると、たくさんのふせんが貼ってあった。 本を読んでいると、ついついふせんを貼りたくなる。「後々読み返したい」はもちろん「これは勉強になるな」「いい言葉だなあ」と感じたとき、自然とふせんに手が伸びるのだと思う。 久しぶりに手に取ったこの本の概要は覚えているけれど、どんな箇所にふせんを貼ったかまでは正直忘れてしまっていた。だけどふせんの数からして、当時の私がこの本か

目の前の人が、居心地よくいられるように

会うと必ず、何か一つ褒め言葉をかけてくれる友人がいる。 この前は一緒に食事をして別れた後、撮った写真をLINEで送ってくれたときに「今日の服、差し色が効いてて素敵だった!」と、わざわざ言葉を添えてくれた。 おそらく彼女は「人に会ったら、相手の外見をどこか一つ褒める」と決めている。以前からそこには気づいていて、素敵な心がけだなと感じていたのだけれど、2月に読んだ塩谷舞さんのエッセイがきっかけで、さらなるその気遣いの深さに気がついた。 そういえば、彼女が褒めてくれるのはいつ

春から福岡で暮らします

およそ20年住んだ大阪を離れ、5月に福岡へ転居することになりました。 フリーランスらしく「移住」と言えたらよかったものの、現実にそんなかっこよさは微塵もなく。包み隠さず言うと、転勤が落ち着いた親が実家ごと故郷へ移るのに、私も同行する形です。 私は福岡県出身ですが、転勤族で住んでいたのは3歳くらいまで。両親の実家があるので長期休暇によく訪れてはいたものの、まともに暮らしたことはありません。 「福岡、いいところだよ」と、いつも友達に知ったような口をきいていたけれど、きっと長

最近ゲットした、手のひらサイズのものたち

手のひらにおさまるサイズ感のものって、なんかかわいく見えてきますよね。たまたま最近ずっと欲しかったものを買ったり、プレゼントをいただいたりする中で、そんなコンパクトでかわいいものが集まってきたんです。 写真に撮ってみるとどれもなおさらかわいくて、noteを書きたくなってしまいました。しかも、コンパクトなだけじゃなく機能性が高いものも!そんなかわいい新入りたちを紹介させてください。 Kodak EKTAR H35 まずは、ずっと欲しかったフィルムカメラ。今や種類も多いので

一冊の詩集が教えてくれること

私の本棚には、一冊だけ詩集がある。茨木のり子さんの『倚りかからず』。頻繁にではないのだけど、ふと手に取って、彼女の言葉に触れたくなるときがある。 茨木のり子さんの有名な作品は『わたしが一番きれいだったとき』『自分の感受性くらい』だろうか。どちらも教科書に掲載されている作品だから、知っている人も多いかもしれない。 これを読むと、つい何かに甘えがちな自分の頭をコツンと小突かれるような感覚になる。私は教員時代にこの作品が好きになり、詩が載っているサイトをブックマークして、何度も