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企業は死んでもいい?〜ティール組織をやってみた!「存在意義1」

「会社ではできないことをしよう!」そんな想いで6年前から、会社と真逆の組織のカタチに挑戦している私たちは、「ティール組織」という考えを参考にしながら試行錯誤しています。

先日から、みなさんの組織やチームにちょっぴり役立ててもらえるように、ティール組織のエッセンスについて、私たちの体験を交えながら書いています。今日はティール組織のエッセンスのひとつ「存続意義」について書きます。

前回の、ティール組織のエッセンス「自主経営」はこちら🔽

※今回も、ティール組織については、忙しいワーママや子育て世代に超オススメの音声メディアVOOXの嘉村賢州氏(東京工業大学リーダーシップ教育院特任准教授)の音声を参考にさせていただきました。

組織は目的を誤って使っている?

ティール組織の提唱者、フレデリック・ラルーさんは、こう言っています。
「組織は目的を誤って使っているのではないか?」
ラルーさんは、組織が目的を使う場合の誤りにはふたつあると指摘しています。

組織の目的は最大化と生存ではない

ひとつ目の誤りは、「世界中の組織の目的が『最大化と生存』になっているのではないか?」ということ。

「どうやって儲けて大きくしよう?」「どうやって生き延びよう?」そればかり考えて事業を行なっているのではないか?

私のこれまでいた会社でも、基本それを考えない企業はなかった気がしますし、「え?これの何が悪いの?」そう思われる人も多いでしょう。

永続しないといけない株式会社

なぜなら、現在の資本主義社会では、投資家から資金を集めて経営する株式会社は「企業は永続を目指すべき」という前提(ゴーイングコンサーン)があるからです。

ファイナンスで企業価値を算定する際も、企業は永続するという前提で算出しますし、会計監査でも、ゴーイングコンサーン(継続企業の前提)が疑わしい場合には指摘することになっています。

それが突然「会社は生存しないでいいよ」なんていうと、会計士やファイナンス業界の人はひっくり返ります(笑)

というのは大げさですが、ラルーさんの言う「組織が『最大化と生存』を目的にするのは誤りだ」という言葉は、資本主義の前提から外れているのです。

永遠に成績を維持する高校生

ちょっと小難しい話をしましたが、『最大化と生存』を目的とする組織は、こんな感じではないでしょうか?

「ずっとテストで上位80%を維持しなさいよ、それで毎回順位をあげなさいよ」そう親や先生から言われ続けている高校生。永遠に学生生活を送るという高校生です。(そんな人いませんが笑)

ちょ、ちょっとしんどいですよね・・
楽しいはずの勉強も楽しくなくなっちゃうかも・・

組織も『最大化と生存』が目的ではなくなると、ちょっぴり楽しくなる気がしませんか?

「死」を前提にする組織

早稲田大学の入山教授は、著書の「世界標準の経営理論」で、最近、企業のなかでも「死」を前提にするところがでてきていると述べられ、その例としてクックパッドをあげられています。

クックパッドは最近、「世界中のすべての家庭において、毎日の料理が楽しみになった時、当会社は解散する」という一行を、定款に書き加えたそうです。

こうやって、株式会社でも「死」を前提にする組織がでてきているそうなのです。ラルーさんのとんがった指摘も、これからの資本主義が変わっていく兆候を先取りしたものではないでしょうか。

私たちも株式会社ではありませんが、子育て世代や、誰もが個性を生かせる世の中になった時には解散しようと、一人ひとりの「やりたい」を一番に活動しています。

長くなったのでこの辺で・・目的の使い方の過ちのふたつめは次回に書きます。
(おしまい)


私たち子連れMBAは、こんなことを目指しています!実現できたら解散です(笑)




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