「と」の大切さ
私たちの運営する、子育て世代のリーダーを輩出するラーニングコミュニティ、子連れMBAの「MBA」は、経営学修士ではなく「Makers of Business Art」。
ビジネスとアート? 実はこのふたつの言葉を繋ぐ「と」 がとっても大切なのです。
今日はぜひみなさんにも使ってもらいたい「と」の大切さについて書きます。
論語と算盤
渋沢栄一さんをご存知でしょうか?明治という激動の時代に、470社以上の会社の設立に関わる起業家として、近代化に大きな影響を与えた方です。
彼の経営哲学の『論語と算盤』。これにも「と」がついています。簡単にいうと「道徳と経営」という意味です。
「私は道徳は考えるけど、経営は知らん。」だと机上の空論になりますし、
「経営はやるけど道徳は考えない。」だと、人はついてきません。
どちらかではなく、両方をかけ合わせてこそ、先のわからない激動の時代を切り開くことができたのです。
Cool head and warm heart
私の大好きな言葉 Cool head and warm heart:冷静な頭と温かい心
この言葉は、著名な経済学者のマーシャルの言葉です。ロジカルの塊のイメージの経済学者は、冷静な頭だけを大切にしているかと思えば、「冷静な頭と温かい心」。こんな相反すると思われがちな、両方を大切にしていたからこそ、偉大な功績を残されたのではないでしょうか。
今こそ大切な「と」
このように大切な「と」ですが、これまではそれほど大切じゃなかったはずです。
「お客さんの困りごとを解決する商品を作ってたくさん売るともうかる!」
「良い大学に入って良い会社に入ると人生あがり!」
これまでは、ゴールが明確にあったので、そこまでの道筋もシンプルな時代でした。それが今、
「お客さんの困りごと」って、不自由なく暮らせる現在、困りごとってそんなにたくさんありませんよね。
「良い大学や会社に入って」もどうなるかわかりませんし、そもそも人生のあがりって何?
これまでのようなシンプルなゴールは消えてしまった今、ゴールのない複雑な時代(VUCAという言葉がありましたね)だからこそ、一人ひとりが相反するものを内に抱えながら、試行錯誤をつづけることが大切なのです。
こんな、現代と同じように、先が見えない激動の時代に活躍された渋沢栄一さんの生き様を表したのが『論語と算盤』なのでしょう。
ビジネスとアート
子連れMBAで大切な「と」は、「ビジネスとアート」です。
ビジネス(ロジック)とアート(直感)という意味、ロジックだけではなく、直感だけではなく、直感とロジックの両方を使いこなす、という意味を込めています。
また、アートとは、自分を表現することとの意味もあります。資本主義の世の中、ビジネスをツールとして活用しながら、社会で自分を表現する人がたくさん生まれたらよいなという想いも込めています。
経済学者のシュンペーターも、「イノベーションは、違ったものの「かけ合わせ」(新結合)から生まれる」と言っています。
ビジネスとアートという、相反するふたつを自分のなかで「かけ合わせ」られる人こそ、これからを切り開く新しいことを生み出せるのだと思います!(おしまい)
(アイデアをいただいた動画)
「と」の大切さは、私のオリジナルではなく、こちらで渋沢健さんが話しておられたのを見て「いいな!」と思って書きました!
こちらの動画の出口さんの考える学びついてもまた書きたいと思います。
ビジネスとアートを大切にする、Makers of Business Art を目指す!!子連れMBAはこちら。
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