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小さな旅

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マガジンを作るほどでもない小さな旅の記録
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#自転車旅

埼玉の台湾

埼玉の台湾

九州北部を500キロほど走ってから10日ほど。
疲労は抜けていくが、自転車モードの体が都市生活モードに戻っていくのがもったいない気がしてくる。

まだ6月だというのに気温は30度に少しずつ近づいている。来月になれば、とても外を自転車で走ろうなんて気にならないだろう。

朝4時30分。

窓から、朝の光が差し込んでくる。

ここが岐路だ。

朝の光に反応した体を、そのまま素直にベッドから起こすのだ。

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九州北部輪行

九州北部輪行

朝7時羽田発。窓際の席。眼下に富士山。

久々のソラシド。無料のスープ。JALのコンソメ以来のヒットの予感。

2時間のフライトでやってきたのは、長崎県。初潜入。自転車を組み立てて、10時出発。

午前中は、まだ気温が低くて、助かる。
が、空港周りは自転車道ばかりで、並走していたら、とんでもない坂道に突入。

昨日までの豪雨のせいか、自転車を押して歩いても滑る滑る。おまけにしばらく人が歩いていなか

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秋の旅⑥ただいま新居浜

秋の旅⑥ただいま新居浜

6時頃出発。予報は雨だが、ほぼ気にならないレベル。
目指すは、新居浜のみんなのコーヒー。松山からは東温市経由の最短コースを走る。
ややきつい登りがあり、トンネルも多く、交流量も多い。が、雨に降られることもなく、順調に進む。

手ぶらでは失礼だと思いながら、収納力の乏しいチャリ旅ゆえ、各地でお土産を買いそびれていると、ついにあと5、6kmまで来てしまった。

何となく良さげな駄菓子屋を発見。地元の人

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秋の旅⑤しまなみ海道で愛媛へ

秋の旅⑤しまなみ海道で愛媛へ

5時過ぎ起床。泊まっていた駅前のカプセルホテルは、サウナイベントをやるような充実した施設を構えている。出発前にひとっ風呂。足を伸ばせる湯船は気持ちいい。

6時頃スタート。あらためて福山の街は大きい。そこから20kmほど走り、尾道へ。小洒落ていて、湘南っぽい雰囲気。朝から散策する観光客もいる。

向島行きのフェリー乗り場に行くと、しまなみ海道の起点のサイン。
フェリーのチケットはどこで買うのか。キ

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秋の旅④やまなみ街道で広島へ

秋の旅④やまなみ街道で広島へ

5時起床。6時前に出発。
出雲駅前のローソンにて、レターパックを購めて店内のポストに投函。
おにぎり、コーヒー、野菜ジュースを店先で摂っていると、ベロベロのオヤジさんがフッラフラで近づいてきた。

「うっわー、すっげー、すっげー」

あー、怖いなーと気づかないフリをしていたが、どんどん近づいてくる。

「こりゃ、すんげーわ。5万、10万じゃねーぞ」

その距離1メートル。もう無理だと視線を合わせて

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秋の旅③島根初潜入

秋の旅③島根初潜入

5時起床。6時前出発。まだ暗い。ほどなく鳥取空港横を通り過ぎる。

別名『鳥取砂丘コナン空港』。作者の青山剛昌さんが鳥取中部の北栄町出身にちなんだことのようだ。

空港内外はコナンのキャラクターだらけ。
元々コナンはアンバランスな体型とキャラクターが苦手なので、うわっと思ってしまった。

夜明け。マジックアワーに見惚れる。

明け方は車も少なく、日本海を臨む海岸線は道も平坦。
この辺りは、『鳥取う

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秋の旅②とっとり初潜入

秋の旅②とっとり初潜入

4時過ぎ起床。ドミトリーは暑いような寒いようなで、寝苦しかった。
5時出発。まだ暗い。短パン、半袖では、寒すぎた。
が、一度しまった防寒具を出すのがめんどーで結局、陽が出てからコンビニ休憩で上着とロングパンツを履く。出発時は上着が必要そうだ。

明石市の中心はかなり栄えている。新聞社で仲の良かった同期が明石出身だったなーと思い出しながら、駅を走り抜けていく。

加古川だ。新聞社で唯一の名古屋配属同

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秋の旅①神戸の夜

秋の旅①神戸の夜

連休にどこかへ行こうと思い立ち、格安チケットを見つけ、自転車抱えて神戸空港に到着したのが水曜の夕方。

はじめての神戸空港はこぢんまりとしていて便利だ。2階の荷物預かり所で輪行バッグを預ける。1日300円。ひとまず6日分を前払い。その場で組み立てた自転車を抱えて階段を降りて外へ出る。すぐに陽は沈んだ。

ポートアイランドは人工島らしく整然としていて走りやすい。海沿いには釣り人の姿が見え、大学まであ

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