すずきみちお

中小企業メーカーの社長です。 自分は経理出身でまったく技術系ではないのに、モノづくり会…

すずきみちお

中小企業メーカーの社長です。 自分は経理出身でまったく技術系ではないのに、モノづくり会社の社長をしています。 人生様々な出会いと出来事で波乱万丈ですが、いつでも未来に前向きに進む自分でいたいと思っています。

最近の記事

中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/自立編③

(続き) 今回のお客様が導入となった経緯はこのような物でした。 1、販売してくれたAさんは「油屋さん」でした。 2、我々の装置は、「油」を長持ちさせる装置でした。 3、Aさんは、油を長持ちさせることが環境対策になるとお客さまに提案しました。 4、お客さまは年度末で予算が余っていました。 5、特に環境対策になる改善を探していました。 6、環境対策になり、現場改善にもなる我々の装置はとても良い提案でした。 7、Aさんの会社はお客様から非常に信頼があり、提案に対して不安をあまり感

    • 確定申告おわりましたー!からの、改善がもたらす「人の輝き方・輝かせ方」そして私を断捨離⇒躾まで。

      こんにちは、すずきです。 令和3年度確定申告終わりました! もう何度目がなのですが、たぶん大丈夫・・・ 時刻は22時を回ったところで、こんな時間でも作業可能でありがたい限りです。 私は2か所の会社に所属しているので、毎年1社分の確定申告を自分で行っています。 会計事務所や誰かに頼むことも最初は考えましたが、マイナンバーカードが出来てからネットで申告することが簡単になるということだったので、自分でやってみることにしました。 また、所得税の申告以外にも様々な申請が出来ると

      • メーカーになってやる!/自立編②

        (続き) 展示会場にて。 その方(Aさん)は、我々の商品を少し離れたところからじっと見ていました。 すずき「近くでご覧になりませんか?」 Aさん「・・・」 すずき「これは水に浮いている油を回収する装置です。」 Aさん「・・・分かりました、ありがとうございます。」 全く手ごたえがないまま、Aさんはブースを去っていきました。 何度も繰り返されている光景とはいえ、悲しい気持ちを振り払いながら次のお客様を待ち続けます。 しばらくすると、Aさんが戻ってきました。 Aさん

        • 「マニュアル作り」と「空手」と「千利休」 中小企業社長の悩み事

          こんにちは、すずきです。 先日「マニュアル化って悪なのかな?」を投稿しましたが、あれから色々と情報収集をしてみました。 一番「お!」と思ったのが、「マニュアル化は会社の文化創りです。」というものでした。 ノウハウ=文化という言い方で、会社の良き文化・ノウハウを次の世代にも残していこう!という感じのスタンスはポジティブでいいなって感じました。 さらにマニュアルとは取扱説明書とは違い、作業を指示されるものでは無いという意見も面白いと思いました。 マニュアルは「目的に応じた行動

        中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/自立編③

          メーカーになってやる!/自立編①

          こんにちは、すずきです。 今回は前回の「脱下請け編」で自社商品を持つ「自称」メーカーになった当社が、トップメーカーを目指せるポジションまで行く過程で感じた、多くの苦悩と喜びについてお話していきたいと思います。 そう。 メーカーとして自立するのはとても大変なことです。 ここで言う自立とは、他の事業で赤字を埋めて何とか活動しているのではなく、このメーカー事業だけで黒字になるということを意味しています。 最初にぶち当たった壁は、「誰に売ればいいのか?」でした。 もちろん知り

          メーカーになってやる!/自立編①

          中小企業の社長が歴史書から学んでみる 「春秋左氏伝」

          こんにちは、すずきです。 最近、中国古典を「中国古典の人間学 名著二十四篇に学ぶ」という本に出会い、かいつまんで読めるとあって挑戦してみることにしました。 「左伝」と呼ばれる春秋左氏伝を読んでみたのですが、気になったのは以下の6つでした。 1、国富の基本政策 2、人材について 3、リーダーに重要な徳「仁」について 4、「呉越同舟」という言葉の意味 5、「臥薪嘗胆」という言葉の意味 6、立派なリーダーの条件「四方に使いして君命を辱めず」 1、国富の基本政策 これは中小企

          中小企業の社長が歴史書から学んでみる 「春秋左氏伝」

          マニュアル化って悪なのかな?

          おはようございます、すずきです。 いま会社の各事業に対して「選択と集中」を進めています。 そのなかでメイン事業について考えた場合、「マニュアル化」が必要だと思った次第です。 関係者と話しをした結論としては「会社のノウハウが詰まったメイン事業をマニュアル化ってどうなんすかね?いま頑張って回している社員にとっては・・・」という感じのリアクション。。。 マニュアル化=社長が、ノウハウの詰まった社員の努力を認めず、素人でもできる簡単な業務だと決めつけて、ないがしろにする行為

          マニュアル化って悪なのかな?

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編④

          (続き) 数日後。。。 かくして、我々はメーカーへの一歩を踏み出します。 商品開発で重要な点は3つありました。 お金も人も不十分な下請け気質の中小企業にとっての商品開発で重要なことは、諦めない気持ちと実際に行動する決意だと今は思います。 困りごとから解決策である商品・サービスが生まれるためには、アイデアだけでもやる気だけでもダメで、実際の問題に諦めずに向き合い、実際に行動していく決意が必要不可欠だとこの体験を持って言えます。 どんな商品・サービスでもいいと思います。

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編④

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編③

          (続き) こんな会話からすべてはスタートしました。 確かにわがままを言っています。 でも他にどうしていいかなんて分かりませんでした。 そこからしばらく二人でどうすれば良いのかを考える沈黙の時間。。。 本社に戻り、営業会議で報告をしました。 当時の私は副社長で、創業者が当時の社長でした。 創業社長は非常にパワーのある人です。 私から見ると叔父にあたりますが、独立して会社を創業し順調に成長させていった行動力と信念のある人です。 今はあの時の行動力は、経営者として会社のリーダ

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編③

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編②

          (続き) 確かに浮上油が回収されていません。。。 でも装置は動いています。。。 少し調整すると、ふたたび浮上油を回収し始めました。 数日後。。。 そこからメーカーとの話し合い(という名の戦い)が始まりました。 ここでは生々しいやり取りがあるのですが、そこはさすがに割愛します(笑)。 結論としては、 ①正しい使い方で使ってもらわないと正しい性能は発揮できない ②回収装置と言っても、完全に取れるという保証をしたわけではない ③一般的には浮上油回収装置というのはそれくらいの回

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編②

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編①

          今回は脱下請けを目指して、中小企業が自社商品の開発することでメーカーへ挑戦した記憶をさかのぼります。 でも、思い出したくない昔話や失敗談も多く、じんわりと背中に冷や汗が。。。(笑) 当社は水面に浮いた油を回収する装置を開発製造販売しています。 もともとは創業以来、1社依存の典型的な下請け企業でした。 今回はそんな当社から自社商品が生まれた経緯です。 重要な点は3つあります。 ①困りごとがありどうしても解決したかった ②満足するような解決方法が世の中になかった ③自社で

          中小企業社長の頭ん中/メーカーになってやる!/脱下請け編①

          中小企業社長の頭ん中/自社商品は中小企業の夢か?後半

          (前半からの続き) 私が感じたのは、自社商品を持っていることよりも、その販売を通じて本当に必要とされるものは何か?自社は必要な存在なのか?ということに気付けることだと感じてきました。 そしてそういった挑戦をし続けることで自立した自分・会社になり、色々な発見、興味が出てくるのだと思います。 それがなければnoteにこんなことを書くなんて発想もしなかったでしょう。 常に今よりも高い場所を意識して目指し、背伸びし続け、自社商品にたくさんの人の役に立ってもらいたい意識が有ってこそ

          中小企業社長の頭ん中/自社商品は中小企業の夢か?後半

          中小企業社長の頭ん中/自社商品は中小企業の夢か?前半

          こんにちは。すずきです。 今回はいつも自分が「自社商品」に対して思っていることをお話ししたいと思います。 私は35歳で中小企業を2代目として引き継ぎ、自分たちで開発した自社ブランドを武器に、全国・東南アジアに向けて、日々悪戦苦闘しながら業界トップランナー目指して頑張っている45歳の「自称」メーカー社長です(笑) 普段から色々な経営者と会って話す事がありますが、 「御社は自社商品を持っていて良いですね!中小企業が生き残っていく為には自社商品を持って、色々な企業に提案して行け

          中小企業社長の頭ん中/自社商品は中小企業の夢か?前半

          中小企業社長の頭ん中/未来創造編②「自分の存在価値」

          2021年11月 私は白血病になってしまいました。 ちょっと風邪っぽいなぁ、だるいなぁくらいの感じでしたが、 全身に複数のあざを発見。 ん、おかしいかも・・・ 病院に行って検査した結果は白血病と診断。 即入院となりました。 その日は銀行との打ち合わせがあり実印を持って行っていたくらい危機感がないところを、あれよあれよという間に大学病院に救急車で運ばれて、翌日には抗がん剤治療が始まるという緊急事態。 ただ、会社もいろいろあった時期なので休んでばかりいられない。。。 でも身体が

          中小企業社長の頭ん中/未来創造編②「自分の存在価値」

          中小企業社長の頭ん中/未来創造編①「ここから始めよう。」

          はじめまして、すずきです。 どこにでもある名前ですが、実名なのでしょうがない(笑) 振り返れば2021年はジェットコースターのような1年でした。 その話は後々で・・・ 2022年はなぜか病院の1室から話はスタートします。 現在はものづくりの会社を経営していますが、突然の出来事の連続で気が付けば病室で、自分の仕事が全く出来なくなってしまいました。 全く想像していなかった未来。 悔しい現実と、もどかしい自分。 時間だけがある日々で思い立ったことがあります。 ここから始め

          中小企業社長の頭ん中/未来創造編①「ここから始めよう。」