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中小企業社長の頭ん中/未来創造編②「自分の存在価値」

2021年11月 私は白血病になってしまいました。
ちょっと風邪っぽいなぁ、だるいなぁくらいの感じでしたが、
全身に複数のあざを発見。
ん、おかしいかも・・・

病院に行って検査した結果は白血病と診断。
即入院となりました。
その日は銀行との打ち合わせがあり実印を持って行っていたくらい危機感がないところを、あれよあれよという間に大学病院に救急車で運ばれて、翌日には抗がん剤治療が始まるという緊急事態。
ただ、会社もいろいろあった時期なので休んでばかりいられない。。。
でも身体が悲鳴を上げていました。

そこからは大阪勤務の取締役を本社に移動してもらい、社長代行をさせ、
自分が進めていた新規事業は一旦停止、既存事業に専念することにしました。

様々な方々から協力支援の声を頂き、とてもうれしかったのを覚えています。
病気の不安と、会社の不安と、いろんなことがまじりあって精神的には不安定でした。
だから皆さんの声や気持ちがとてもうれしかったです。

そして治療に専念させてもらって、時たま質問に答えたり、自分がしようとしていたことを話したりで時間が過ぎていきました。

入院から1か月ぐらいで指示することがほとんどなくなりました。
気になることはありますが、自分が介入する必要があるのか?と考えた時に、現リーダーのもとで現場が判断して乗り越えた方がいいと思うことが多かったからです。

そういった判断が続いていくうちに、「自分は必要なのか?」
「会社に貢献していたのか?」という疑問がわいてきました。

現会社にとってすべきことはたくさんある。
私は社長として、現場に「あれをやってくれ、これをやってくれ」と指示ばかり出していました。
進まないときには幹部を呼び出して改善策を一緒に考えてきました。
でも自分が直接手をかけることはあまりなかったです。

うちは大企業じゃない。従業員20数名の中小企業です。
自分は技術者出身ではないので現場を直接手伝うことはできません。
装置メーカーとしてすべきことに手を付けられず、マンパワー不足のせいにしてきたのは紛れもない事実です。

よし!
いまの事業の発展・新規開拓は幹部に任せて、自分は現会社の強みを活かせるコンテンツを活用して、既存ユーザーさんの顧客満足度を上げるサービスと、マンパワーで対応できなかったエリアの見込み客へ情報発信をしようと思いました。

それも自分ともう一人のサポートしてくれる人材の2名で新会社を立ち上げて現会社を支援しようと思い立ちました。
現会社だとどうしても思考が今まで通りになってしまい、斬新な仕掛けが出来ないと思ったからです。
また資金もないので、とにかくあらゆるサービスを低コストで進めることに専念したかったのです。

新会社(実際には現会社の個室を借りての立ち上げでコストはゼロです(笑))で長年の課題を解決し、現会社の後押しが出来ればと考えています。

ということで、ここからは現在進行形で、新会社と現会社における様々な葛藤をお伝えできればと思います。
次の進展まで少々おまちください。

あ、治療は順調です。
先生・看護師の皆さん、いつも献身的に看護して頂き有難うございます。
自分が前向きに今後を考えられたのは、皆さんの患者の回復のために最大限のサポートを惜しまない姿に感動したからでもあります。
嫌な顔一つせずに自分の役割を全うする姿に、自分も前を向かなきゃと思った次第です。

様々な方々に感謝しながら生きられるって幸せなんだと思います。
病気になって最も考えが変わった部分でしょうか。

自分の存在価値は自分がどうありたいかで決める。

周りの評価を気にすることなく、自分は信念をもって楽しんで進むだけなんだと思います。
皆さんはどんな人生を送りたいですか?

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