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不安の向き合い方

突然起きた根拠の無い不安

無我夢中で働き過ぎました。それで、精神を病んでしまい、病院にしばらく入院することになり休職を余儀なくされました。

最初は、人生が終わってしまったのだと思い込んで、廃人のようにどん底だったのですが、そこで色んな人との出会いや、これまでの追い込まれた日常と違って、何もしない時間を多く過ごしました。だから、少しずつではありましたが、心は落ち着きを取り戻しつつありました。

そういった中、突然として、不安でいっぱいになる時がありました。このままでいいのだろういか。こんなところにいて、いいのだろうか。こんなに、ぼーっとしていて、大丈夫なんだろうか。このままでは、僕はダメになってしまうのではないだろうか。このまま人生が終わってしまうのではないだろうか。

次第に焦りが大きくなってしまった僕は、イライラするばかりでした。今更、どうしようもないことだって分っていても、どうすることも出来ない自分に不甲斐なさを感じるばかりだったのです。

普段の生活に戻ってからも、この漠然とした不安に襲われることがあります。この根拠もないと言える不安はいったいどこからくるのでしょう。確かに、その当時の僕は、精神を病んでいたのかもしれない。

だけど、不安というものは意味もなくやってくるように感じるのです。その原因が分かれば、その不安や焦りに囚われ、人生の歩みを迷走すなくて済むのではないかと思うのです。

心の動きを読み取る

この不安は、僕が精神を病んでしまったことが、ボトルネックとなっているのだろうと僕はずっと思っていたのです。
#突然、ボトルネックってなんだ?
#能力や成果に影響する問題となる要因のこと。

しかし、何が不安なのかと、思い起こしてみると、先ほどの僕の文章通りなのです。精神を病んだことがボトルネックなら、この病気はなおるのだろうか。心は元にもどるのだろうかだとか。そういったことに不安を感じるはずです。

僕が、不安になったのは、このままでいいのだろういかという不安だったのです。それは、紛れもなく、不安の奥にあるものは、他人の比較であることに気づけたのです。

このままでいいのだろういかというのは、誰と比較して、こうしてはいられないと思ってしまったのでしょう。心を何よりも休めることが、当時の僕にとって大事なのに、一体全体、ぼーっとしてはいけないと思ったのは、誰から遅れを取ってしまうのだろうと感じていたのでしょう。こうした、他人との比較によって、劣等感を感じ、勝手に嫉妬したから生まれた不安だったのです。

これは、僕だけの話ではないと思うのです。全てとは言いませんが、不安に思うことについて、よく考えてみて下さい。そして、よく自分自身を観察してみて下さい。不安の多くは、他人との比較が見え隠れしているものです。
#言い切ってみました。

完璧思考は何故起きるのか。

では、どうして僕自身、他人との比較を、こんなにもネガティブなものに捉えてしまうものなのか。本来なら、他人との比較は、人との違いであるものですから、無意味にネガティブに変換する必要はないのです。

僕の中でも、人はひと。自分は自分。そう思える時もあるし、良い刺激になったと思えるときだって、あるものです。でも、そうではないというのは、何かに囚われてしまっているからだということです。それは、僕の頭の中にある、完璧思考にあるものだと辿り着いたのです。

僕の中で、描いた未来を確実に実現させていきたい。そう思い行動してきたのです。それが、出来ていると実感しているときは、気にならないものが、ひとたび、上手くいかないことがあると、もう自分はダメなんだという烙印を押してしまうのです。その証拠を自分につきつけようと、他人との比較を意識して、自分に諦めようとさせてしまうのです。

しかし、本来は目的に向かう、手段のひとつがダメだっただけなのです。手段は、探せばいくらでも見つかるはずなのです。それなのに、たった、ひとつの失敗や挫折で、諦めようとしてしまうのは、完璧しか、求めていない証拠ではないでしょうか。

目的の決め方

この完璧思考にも、要因があったのです。それは、目的の決め方にあるのです。自分の未来をこうでないといけない。そうやって、○○であるべきだと、決めてしまっていることにあります。

それは、自分の主観的なものの見方ではなくて、他人目線が目的の中に入ってしまっているからです。

こうあるべきだと、思い描いた理想では、比べてしまう指標が無限にあるためにどんどんと高い指標を目指してしまうのです。その結果として、完璧であることでしか、自分を納得させれなくなってしまいます。

毎日、2キロ走らなければいけない。こうしないとダイエットには成功しないと思い決意します。しかし、しなければいけないと言う言葉には、他人の考えから、目標を定めてしまっているのです。そうすると、他の人はもっと努力していることに目が行くようになります。そうすると、自分はもっと頑張らないといけないと、感じてしまうのです。その行き着く先は完璧を求めるしかなくなってしまいます。

その完璧思考だからこそ、他人と比較し、不安はその分大きくなるし、いつも付きまとってくるものなのです。

これが、僕自身が抱えた不安の原因でした。そこから、見えたことは、もっと自分の気持ちに素直になることでした。こうしたい。ああしたい。それをそのまま純粋に目的にすることだったのです。

どうあるべきなのかではなく、どうしたいかを優先すること。

これが、他人との比較もする必要もなくなります。その目的のための手段も、こうなりたいための期限も、自分自身で選択できるのです。

自分の今ある目的は、どうですか?一度見直してみてはいかがでしょうか。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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