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本気になった人だけが未来を手にする

ひとつの失敗とひとつの成功

つくづく自分が嫌になったという話です。

誰でも簡単に稼げる話や、数カ月で収入○○稼ぎましたという話に騙された人の話を聞きました。話を聞いていると、どこかで、自分も同じように上手くいくんじゃないかとか、自分だけは騙されないとか思ってしまうのかもしれません。

その話を聞いた時は、どうしてもっと考えないのか。そんなに上手くいくのなら、誰もがもうすでに知っているはずだと、その人に偉そうにアドバイスをしたのでした。

そんなことを言っている僕なのに、どうしたものか、YouTubeで聞き流すだけで最強運を引き寄せるとか、再生して1分で劇的に気が回復などといったようなものを聴いていたのでした。

決してそれらを批判したいわけじゃなくて、得てして僕らは、「楽して、幸せにばれる」「何もしないで、多くを手に出来る」といった、価値観に飛びつきやすいものだということをお伝えしたいのです。

話は全くかわるのですが、僕は仕事が出来なかった時期がありました。大人の引きこもりみたいなものです。色々あって、自分の中では意図としないものではあったのですが。

その頃、お酒に逃げたこともあったのです。その時のお酒の味は、何とも言えずにまずいのです。こんなにも美味しくなかったのかというくらい美味しくなかったです。ただ、嫌なことを忘れる為だけに飲んでいました。

しかし、昨日もおとといも、非常に自分の中では、仕事を真剣にしました。この「note」も時間はかかりましたが、自分の納得できるように書き上げました。プライベートも充実するように、がんばりました。その日の終わりに飲んだビールが何とも言えないくらいに美味しく感じたのです。

その時に、こう思ったのです。これが幸せなんだなって。

幸せという感情

幸せという感情は、手にしたもので決まるものではないということ。それを手にするまでのプロセスによって決まるものです。何の努力もなくして、手に入ることでは、幸せという感情は生まれない。先ほどのお話しは、どちらも、そのことを学ばせてくれるものでした。

あっという間に稼げる。誰でも簡単に稼げる方法で、手にしたお金で、どれだけのことを自分に幸せにしてくれるものかということです。それで、どんなに稼いだとしても、汗水かいて働いて稼いだ、ビールには叶いません。お金持ちになるにしても、お金との関係性に、感謝や喜びは生まれません。

幸せになれる動画も同じです。動画を観て得られる幸せに、価値を見出すのは不可能です。幸せを感じるには、人生という物語があるから、日常のささいなことに幸せを心から感じられるものになるのではないでしょうか。

人生を楽しむとは

僕はまだ体験してはいませんが、山登りをして、山の頂上で淹れたインスタントコーヒーは最高だと言う話を聞いたことがあります。

普段は、お湯を沸かせば、飲めるものです。自分に合った最高の美味しいコーヒーを飲みたいのなら、頑張ってお金を貯めて、コーヒー豆を挽く機材などを購入して、美味しいコーヒーの淹れ方を勉強します。そして、自分がこれだと思えるコーヒー豆をコーヒーショップを捜しまわったり、何度も思考錯誤したり、最終的には、そのコーヒー豆を持って、登山したり、キャンプしたりして、手にすることができます。想像するだけでも、コーヒーの香りが漂ってきます。

手にするまでに、色んな苦労話や、これまでにない体験をしたこと、これまで歩んだ人生のエピソードがあるからこそ、コーヒーの味は格段に変わっていきます。

料理も同じです。料理を作ってくれた人のことを深く知れば知るほど、その料理の味に奥行きと深みがでるから、美味しさを感じられるのであって、味わいを感じられるのです。コンビニのおにぎりだって、その企業努力をしることによって、味と安心が保証されるものであるのです。

幸せも同じです。待っているだけでは、幸せを感じられません。簡単にかなえられた夢に喜びや価値を感じられません。ただ、YouTubeの動画を観る時間があるのなら、何かひとつでもいいから、本気になった方が、良いということ。

どれだけ、本気で取り組んでいくのか。叶えたい夢とか、目標があって、そこに、誰にも負けないくらい努力をしている人だったら、簡単に手に入れられる幸せなんて祈ったりはしない。そうした、誰もが、努力に見合った結果をくれと願うはずです。

人生に幸せを感じたければ、自分を知ることや、自分磨き、新しい経験による成長を積み重ねて、幸せを確立させていくものです。

このことを考えれば、人生を楽しむというのは、楽しいことを期待して待っているのではなく、行動して、起こることを楽しんでいこうときめることが必要です。手に入れてしまえば、それは、日常に溶け込んでしまうものですから。

大切なのは、手にしたものではなく、どれだけ本気になれたかどうか。
そこに至るまでの人生の物語なのです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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