簡単に自分を責めてはいけない
子供の頃の話
小学生の頃、曽祖父が亡くなった時のことです。僕にとっては初めてのお葬式でした。平日なのに学校は休みだし、仲の良かった従妹とは久しぶりに会えるし、僕は普段よりもテンションが高かく、自分の気持ちを抑えることが出来ませんでした。
その頃は、まだお調子者だった僕は、葬儀の最中、じっとすることが出来ずに、ひとりで勝手に歩き回ったり、人にちょっかいをかけてはふざけていたんです。
その時の母の怒りは、まさに雷が落ちたようでした。
僕は、一家の恥じだと叱責されたあげくに、そんな子は家にはいらないと言われ、長時間外に出されたのでした。
当時は、僕が悪いものだとすごく反省したのですが、今は疑問に感じるのです。
だって、当時の僕は、葬儀で大人しくしないといけないということを知らなかったのですから。何も分かっていないことに対して、厳しく責められるのは、理不尽極まりない話だと思います。ましてや、そのことで否定されてしまえば、心に傷を負ってしまうのは間違いないものだと思うのです。
確かに、大人になれば無知であることは、大きな罪になる場合があります。人から責められるには、十二分な理由になり得ます。人は知恵があるからこそ、知らなかった振りをすることだってあり得ます。知らなかったと言えば、許されるものではないことは理解できます。
実際に、葬儀の時に僕の知らなかったことで、両親は人から、多大な非難を受けたのかもしれません。もしくは、厳重に注意を受けたのかもしれません。僕が人に迷惑をかけたのは事実なのですから。
簡単に自分を責めてはいけない
ですが、本当に知らなかったのであれば、他人と一緒になって、自分が自分を責めるのは、自分を傷つけるに過ぎないということ。ただただ、自分への敬う気持ちを損なうだけに過ぎません。
反省はしても、簡単に自分を責めてはいけないのです。
ですが、僕らは常識というものに捉われて、他人の視線を気にするあまりに、簡単に自分を責めてしまうものです。
僕自身もかつて、無知だったために、自分をこれほどないくらい責めてしまいました。
再就職した時に、ほとんど口約束みたいな契約で、就職先を決めてしまったのです。入社した初日から、20時間は働かされたと思います。そして、初めての給与を頂いたときには、驚きました。手取りが、13万円だったのです。残業代は一切なく、約束された給与とは全く違うものだったのです。
すぐに、会社に問い合わせると、そういう契約だったと言われました。どうして、この金額なのかというと、この一ヶ月で結果を出せなかったからだというのです。結果を出せば、すぐに希望の金額になるものだと言われ、僕は、それを言い返すことも出来ずに受け入れてしまいました。
当然、家族からは非難されて、責められました。ですが、僕は自分で選んだ会社だから信じていると、感情的になって家族からの助言を退けてしまいました。
僕は本当に何も知らなかったのです。労働においての知識であり、契約するにあたっての交渉の仕方だったり。働く側が自分を守る為の知識が、欠けていたのです。無知だったのです。だから、意識すら出来ていませんでした。
だから、会社はそこを上手く利用して、色んな口実を言っては、僕を都合よく奴隷のように、本当に酷い扱いをしたのです。結果的に僕は、身も心もボロボロになって、鬱を患い、何もかも失ってしまいました。
ただ、会社側が一方的に悪いわけではありません。確かに僕自身が無知なことから自分をおとしめた原因なのです。家族からしたら、会社も僕も責めるのは当然でした。
そのことを知った時に、凄く後悔したのです。そして、僕自身が何よりも自分を責めてしまったのです。
自分にこの世に存在してはいけないとまで言いました。そして、自分でも止めることが出来ずに、絶対にしてはいけないことにまで自分を追い込んでしまったのです。
これらは、まさに僕の無知が招いたものだからって。
何もかも、僕は感情的になっていました。頑固にもなっていました。ダメな自分を責めるばかりで何も学ぼうとせずに、知ろうとしなかったのです。
あんなに辛い思いをしたのにも関わらず、僕は何も学ぶことが出来なかったのです。
自分にとって必要なことは、自分を責めて追い込むことではなく、理性の言葉で自分を諭すことでした。知らないことを認めて、無知な自分を認めて、知る事にためらうことなく積極的になることでした。
そうすることが出来るようになれば、誰かに指摘された時に、あるいは、少しでも疑問を持った時に、色んなことを調べるという行動を起こせるようになれるのだと思います。
感情的になっている自分を諭すことは、決して出来ない事ではないと思うのです。
今は、より自分の成長を意識することと、自分を簡単に責めないことを自分と約束しているのです。
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メルシー
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