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あきらめることに慣れていこう

あきらめきれない気持ち

長編小説を執筆している期間の場合、村上は必ず毎日4時頃に目を覚まし、4時間から5時間集中して机に向かいます。 執筆する分量は、きっちり原稿用紙10枚分(約4000字)と決めており、それ以上書きすぎることはしないと言います。

ネットから引用

ここ最近、村上春樹さんの仕事術のお話しを耳にしました。それを聞いて、自分はどうだろうと思い起こしてみると、よく我を忘れて決めた時間以上に仕事をしていることが多いように思います。村上春樹さんだけではなく、過去の偉人たちを調べてみれば、多くの方達が一定のリズムを持って生活していることも分かったのです。

僕としては、成果においても効率的に考えてみてもそうは感じませんでした。ここまでやろうと決めていたとしても、調子が良ければ、もっとやれると思うものです。そこで辞めてしまえば、この勢いを失ってしまいそうに思うのです。それで、決めたこと以上のことをやろうとしてしまうものです。調子が悪ければ、逆に粘り強く、どんなに時間がかかっても決めたことを終わらせようとしてしまいます。

そうした考え方しか出来なかったから、働き方改革の時も、大反対だったんです。8時間で一日の仕事が出来るのはたかがしれている気がするのです。そんなことをしたら、仕事のクオリティが下がってしまい、これまでの成果も失ってしまうではないかと不安になりました。そんなことは現実的でない、自分には関係ないことと思うようにしたのでした。だから、今であっても気が付けば、朝になってしまうことも多々やってしまうことがあります。

それは、自分を分析してみると、諦めなことに美学を感じているのではないかと思うのです。あきらめないことは素晴らしいことだという認識があります。そして、僕の中で間違いなく心に根付いてしまっていることがあります。諦めることはいけないこと。諦める行為をネガティブに捉えてしまっているのです。

ただ、これまでの人生の中で最悪の結果をもたらしたことがあります。諦めないことで、自分をどこまでも追い込み心を壊してしまったのです。この事実を認めなくてはいけませんでした。

色んなことを諦められなくなってしまっていた

誰よりも弱い人間だと感じていた僕は、多くのことを簡単に投げ出していました。そのことが、いつも心に引っかかっていたんです。このままではダメだって。きっと、後悔をしてしまう。そんなんじゃ、人生が終わってしまうと危機感でいっぱいだったんです。

どんなことがあってもあきらめない心が欲しかったのです。

そんな僕でも、かけがえのない大切なものが出来ました。守りたいと思える存在が出来たんです。そのことで僕自身も大きく変わることが出来たんです。大きな夢だって持つことも出来たのでした。

夢を叶えようとするにあたって多くの困難や壁が、僕の前に立ち塞がってきました。酷いいじめにもあったし、嫌がらせにも何度もあいました。出来ないことで悔しい思いをすることを何度も味わいました。そうした場面を何度も乗り越えてきました。諦めないことで道を切り開くことが出来ていました。

諦めないことによって、得られた結果は確かにあります。ただ、本当のことを言えば、諦めないことで失ってしまったことの方が多くあるような気がするのです。

幾度となく夜明けまで、仕事に打ち込んでいた時のことです。そのことで僕自身は自分に多少なりに充実感を得て満足していました。ですが、そこまで必死になっている割には結果が全く伴っていませんでした。それは、よく思い返してみれば、理由があきらかでした。

思うような、パフォーマンスが出来ていなかったんです。今、きちんと睡眠がとれていることが多いのでよく分かるのです。明らかに、当時の僕はボーっとしてしまっていたような気がします。睡眠不足によって、頭や身体が思うように働いていなかったんです。更に言えば、ただでさえネガティブ思考の僕でしたが、当時の僕は、より深刻になっていました。闇落ちと言わんばかりに、成すこと全てが不安になっていたし、ダメなような気がしてなりませんでした。そうした思考が自分をどんどん追い込み、心の余裕をなくしてしまっていたのです。心を壊してしまい、重度の鬱といった様々な支障をきたしてしまうようになってしまいました。そして、ついには自ら命を絶とうとしてしまったんです。

そこで何もかも失ってしまったんです。

僕は、諦めないことによって、自分の心を潰してしまったのです。

あきらめる自分を許せるように

本来、規則正しい生活を送ることは、生きる基本のようなものです。一日の中できちんとした休息が組み込まれているからです。きっと、そのことによって、心に余裕を作り出すことができるのだからです。

何か良いパフォーマンスを自分に求めるのなら、大事なことは心に余裕を持つことだということは、なんとなく今は理解することが出来ています。それでも、自分から心の余裕を奪ってしまっているのは、諦めきれずに無理ばかりをしてしまうからです。それに、無理ばかりすれば、長く続かないものです。マラソン大会で全速力で走れば、どれだけ努力してきたひとであっても、どれだけ才能がある人であっても、すぐに息が切れてしまいます。完走するには、ある程度一定のペースで走り続けることが大切なのです。こうしたことは人生においても、多く言えることだと思います。

諦めない気持ちを持つことが正しいと思う信念が、真実を捻じ曲げてしまい、多くのことに執着をしてしまうのです。あれもこれも諦められなくて、無茶をしたり、全てを独占しようとして、ほころびだらけになってしまったり、自分の手からどんどんと零れ落ちてしまうのです。つまり、諦めないことは、何も失っていないようで何かを失っているのです。

達成感を味わいたい気持ちを諦めきれずに、深夜まで仕事をすることは、睡眠時間を失い、自分のパフォーマンスを失わせ、健康も失わせるものになります。更にいえば、心の余裕を失わせて、心が潰れてしまう。自分が望んだ結果をも失わせてしまうことになるのです。

行き過ぎた諦めないことを執着と考えると、いかに危険なことなのかが理解することが出来るのです。

だから、諦めることが選択することが出来ることは、自分に心の余裕があることの証明であり、それは、自分の置かれている状況も内面的にも豊かであることなのです。

そう考えるとあきらめることが出来ることをポジディブとして捉えることができます。自分の中で取捨選択し、諦めることが必要だと感じるのなら諦める選択をしていく必要があるのだということです。

あきらめることに対して強い抵抗感を感じるかもしれません。諦めることに慣れる必要があるのです。そのために、決めたこと以上に仕事をしないようにしようと思いました。

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