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「ボーッと」しているとき、脳は忙しく働いている!

「ボーッと」しているとき何が起こるか考えたことがありますか?

それは、実は、思考を休憩しているだけでなく、脳が最高のパフォーマンスを発揮している時間なのです。

近年の研究から、ボーッとする時間に脳が活発に働くことが明らかになりました。

それは、"デフォルト・モード・ネットワーク"という特殊な神経回路が活動しているからなのです。

このデフォルト・モード・ネットワークは、通常は活動を低下させ、我々が物事を意識的に思考したり行動したりするときに休息します。

しかし、私たちが意識的な思考をやめ、ぼんやりとしているときに、この神経回路は活性化します。

では、なぜ脳はボーッとしているときに活動するのでしょうか。

人間は休息中であっても、脳は常に働いている必要があります。

突然の危険に素早く反応するため、脳は常にアイドリング状態を保っています。

その中で、ボーッとしている時間には、脳は情報を整理し、過去の経験を統合し、新たなアイデアを生み出したり、思考を整理したりします。

この活動によって、リラクゼーション効果も得られます。

このデフォルト・モード・ネットワークを最大限に活用するためには、何も考えずにボーッとする時間が必要です。

情報が溢れる現代において、ボーッとする時間を意図的に設けることは、新しい脳の使い方と言えるでしょう。

しかし、ボーッとすることはなかなか難しいものです。

頭を空っぽにしようとしても、たくさんの思考が湧いてきます。

このデフォルト・モード・ネットワークは、多くのエネルギーを消費し、それが脳の疲労につながります。

特に、ネガティブな感情が繰り返し思考に浮かんでくると、ストレスが増加し、脳疲労が悪化します。

「頭を空っぽにしなさい」とよく言われますが、それはベテランの修行僧でさえ難しい技です。

これはマインドフルネスとして知られ、デフォルト・モード・ネットワークを上手に管理する状態を指します。

では、ネガティブな思考を避けるためにはどうすればよいのでしょうか。

それは「メタ認知」という概念に基づき、自分自身を第三者の視点から見るという考え方です。

これは、自分の思考や感情を冷静に観察し、それに反応せずにいます。

呼吸に集中するだけでも、このメタ認知状態に近づけます。

ボーッとする時間を適切に管理し、その間に脳が行う情報の整理と新しい思考の生成を最大限に活用することで、私たちは新しい視点を得ることができます。

情報化社会の今、この新しい「ボーッとする」時間の使い方を理解し、脳の最適な活用方法を模索しましょう。

私たちの脳には、デフォルト・モード・ネットワークという働きがあります。

これは、脳が休息状態にあるときに働くネットワークで、思考を整理したり、新しいアイデアを生み出したりします。

しかし、これが働きすぎると、脳疲労というデメリットが生じることがわかっています。

この知識を聞くと、人々は少し戸惑うことが多いです。

「だからどうしたら?」と。

ここで一つ、提案したいのが「積極的にボーッとする時間を作る」ことです。

現在、マインドフルネスが流行っており、瞑想を実践する方も増えていますが、そこまで必要ではありません。

あなたが自宅のお風呂に浸かり、何も考えずにただぼんやりするだけでも良いのです。

さらに、デジタルデトックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは、デジタル情報機器から一時的に離れる行為を指します。

自宅で、1日に30分から1時間ほど、スマホやパソコンから離れる時間を作ることをおすすめします。

その時間は、あなたの脳にとっての貴重な休息時間となるでしょう。

また、視覚からの情報を遮断するだけでも、ボーッとするのと同様の効果が得られます。

つまり、目を閉じるだけでも良いのです。

椅子に座って、目を閉じて、そう、そのまま眠ってしまっても問題ありません。

「では、ボーッとしている時間と寝ている時間は何が違うの?」と思うかもしれません。

実は、その違いはほとんどありません。

だからこそ、昼寝も効果的な手段なのです。

ただし、昼寝については寝すぎに注意し、10分から15分程度が理想的です。

不眠症がデフォルト・モード・ネットワークに与える影響についても話しておきましょう。

不眠症は、脳と体の疲労を引き起こすだけでなく、記憶の整理や新しい考えを生み出すメリットを得にくくします。

デフォルト・モード・ネットワークの調子が悪いと、うつ病や認知症の早期発見につながる可能性もあると言われています。

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

お風呂の時間に読書をするのではなく、お湯の温かさを感じ、ただボーッとすることから始めてみてください。

情報をインプットするよりも、情報を整理する時間を大切にしましょう。

そして、デジタルデトックスを始めるときに、一日中スマホを見ないという極端な行動は必要ありません。

ちょっとした時間を作るだけでも大きな違いを生み出します。

例えば、電車の中でスマホを見るのをやめて、窓の外をぼんやりと眺めるだけでも良いのです。

あなたの日常に、ちょっとした「ボーッと」する時間を作り出すこと。

それが、あなたの脳のパフォーマンスを高め、ストレスを緩和し、より良い思考を生み出すための一歩となるでしょう。

心理指導(メンタルトレーニング)のお申し込み、お問い合わせ先


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とちぎスポーツ医科学センターは、全国でも注目の医科学センターです。
そして、なんととちぎスポーツ医科学センターは、あの独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)の連携協力機関に指定されました。

🌟メンタルトレーニングは、スポーツ界のみならず、ビジネス、芸術、教育、健康等、さまざまな分野で普及してきています。

私は、最近メンタルアレンジメントと表現しています。メンタルトレーニングというとメンタルの鍛錬という意味になってしまいます。

私のサポートは、メンタルを整理するという感じなので、メンタルアレンジメントという表現を使っています。

メンタルトレーニングとは、心理的な技術や戦略を用いて、スポーツ選手やビジネスパーソンなどが自己のパフォーマンスを向上させるために行うトレーニングです。

具体的には、イメージトレーニングやリラクセーションなどの技術を用いて、自己の心身状態を調整し、ストレスや不安などのマイナス要因を取り除くことで、より集中力を高めたり、自信をつけたりすることができます。

例えば、スポーツ選手の場合、試合前に自分がどのようにプレーするのかイメージすることで、本番と同様の状況に慣れることができます。

また、リラックスした状態でトレーニングを行うことで、ストレスや不安を減らし、より効果的なトレーニングを行うことができます。

一方で、ビジネスパーソンの場合、プレゼンテーションや会議などの場面で自信を持って発言するために、自己肯定感を高めるためのトレーニングを行うことがあります。

例えば、自分自身に対してポジティブな言葉をかけることや、過去の成功体験を思い出すことで、自信をつけることができます。総じて、メンタルトレーニングは、心身のバランスを整え、自己の能力を最大限に引き出すことができるトレーニングの一つと言えます。

メンタルトレーニングは、自己のパフォーマンス向上だけでなく、ストレスや不安の管理、心理的な強さの養成、チームビルディングなどの目的でも行われます。

たとえば、ストレスや不安を感じやすい人にとって、メンタルトレーニングはストレスを減らすために役立ちます。

リラクセーションや瞑想などを行うことで、心身のリフレッシュやストレスの軽減が期待できます。また、ストレスを軽減することで、免疫力の向上や疾患の予防にもつながります。

さらに、メンタルトレーニングはチームビルディングにも活用されます。チームメンバーが共通の目標を持ち、チームワークを高めるために、メンタルトレーニングを行うことで、お互いを理解し合うことができます。

また、ストレスや不安を共有し、お互いに支えあうことで、チームの結束力を高めることができます。

🌈メンタルトレーニングは、こんな方々におススメです🌈

🌟スポーツ選手
自分のパフォーマンスを向上させたい、緊張や不安を減らしたい、怪我の予防や回復を促したいという人におすすめです。

🌟ビジネスパーソン
プレゼンテーションや会議などの場面で自信を持って発言したい、ストレスや不安を減らして仕事に集中したいという人におすすめです。

🌟一般の方々
ストレスや不安が多い、自己の心身の健康を維持したいという人におすすめです。また、自己の目標達成や人生の意味を見出したいという人にも有効です。

🌟学生
試験勉強やスポーツの競技会など、学生生活においてもメンタルトレーニングが役立ちます。自己の能力を最大限に引き出すことができ、成績や競技成績の向上につながることがあります。

🌈メンタルトレーニングを学ぶことで、以下のようなメリットがあります🌈

🌟自己のパフォーマンス向上
🌟ストレスや不安の軽減
🌟自己の心理的な強さの養成
🌟チームビルディング

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