姿勢が創造する自信: パワーポーズの効果的な利用法

笠原彰　とちぎスポーツ医科学センター協力心理相談員　プロメンタルコーチ　作新学院大学教授

2023年10月24日 12:42

1. ボディランゲージの影響

"自信を持っていないときほど、自信を見せるよう努めなさい"。この古くからのアドバイスは、一見すると実践が難しいものに感じられるかもしれません。しかし、TED会議で発表された心理学者の研究によれば、自信の表現というシンプルな「ボディランゲージ」は、実際に私たちの気分や自信を高める力を持っていることが示されています。

2. パワーポーズの実施

定義: パワーポーズは、身体を開くような姿勢を取ることを意味します。例としては、両手を大きく広げる、腰に手を置く、または足を机の上に投げ出すなどがあります。
実践: これらのポーズを約2分間取ることにより、心理的な変化が促されるとされています。

3. ローパワーポーズの避け方

背中を丸めたり、目を下向きにするようなローパワーポーズは、ストレスの感受性を高め、自信を低下させる可能性があるため、特に重要な状況（例：面接）前には避けるべきです。

4. 心とボディランゲージの相互作用

パワーポーズの実践は、テストステロン（男性ホルモン）の分泌を促進し、コルチゾール（ストレスホルモン）の分泌を減少させる可能性があるとされています。これにより、ストレス耐性が向上し、パワフルな感情が生まれることが示唆されています。

5. 「自信が本物になるまでふりをする」

自信を装うことは、自信を持てる自分に成長する助けとなり、数分間のポーズだけで自分自身をパワフルに感じることができる貴重な習慣となります。

笠原彰心理学的分析:

パワーポーズは、自信とストレス管理を促進するためのシンプルかつ効果的な方法を示しており、これは心理学の基本的な原則、すなわち心と身体の相互作用に基づいています。ボディランゲージは、自分自身だけでなく他人に対する印象にも影響を与えるため、社会心理学の観点からも非常に重要です。また、「自信が本物になるまでふりをする」というメッセージは、自己効力感と自己成長の重要性を強調しています。

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笠原彰プロフィール：

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ライフバランスアーティスト
作新学院大学メンタルトレーニング教授

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