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いとしい日常が続いてく

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頬に優しくふれる懐かしい記憶。育児とか日常の延長線上にある短編。
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夢日記:少女が海中の洞窟で手にしたものは

こんな夢を見た。

異国の夕暮れの浜辺。白いワンピースを着た私は髪の長い少女だった。海に面したとても広い、白いエスニックな装飾のある屋敷に1人でいる。デッキから海を見ていると夜にも関わらず、浜辺には沢山の人がいた。気がつくと人が減り、また増えていた。様子を伺うと彼らはスタスタと歩いて海に入り、一定の位置で皆消えていく。不思議に思い、夜の海へと入る。

歩いていると砂浜の一部が落とし穴のようになって

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その国の人々は習い事の為に1日の1/8もの時間を費やし、少女のような横顔をしていた。

その国の人々は習い事の為に1日の1/8もの時間を費やし、少女のような横顔をしていた。

こんな夢を見た。

今から少し未来。500もの習い事を出来る巨大な複合施設にいた。30階建てのモールでそこでは社交ダンスを始め、ペットのグルーミングからアイロンの掛け方などどんな事でも習うことができる。発表のためのホールや、習い事関連のショップも沢山入っている。

この国では文化レベルが高く、教養を身につける為の福利厚生が厚い。そのため、ほとんどの企業が15時までを勤務時間と定めそのあとは習い事の

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育児とバーフバリ

育児とバーフバリ

私が初めての出産をしたのは2018年の2月だった。2月は私の生まれた月でもあり、結婚した月でもある。メモリアルな2月。そして2018年の2月は私の人生で最もかけがえのない月となった。同じく、映画「バーフバリ 伝説誕生」を見たのも同じ年の2月だった。

遡ること1年。フリーランスのアパレルデザイナー&カメラマンとしてバリバリ働いていた私だったが、妊娠した途端に全く何も思いつかなくなった。元々冷え性だ

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私と幼き私と私の可愛い子ども

私と幼き私と私の可愛い子ども

作ることが好きで、考えることはもっと好きで小学生の頃から色んなことを考えて過ごしてきたので今の私が我が子を抱いてタイムマシンに乗って小さい頃の自分に会いに行ったら「作ることより面白いこと見つけたの?!」と驚かれるかもしれない。そんな幼き自分に私はこう言うだろう。

「いやいや、子供を生むということは非常にクリエイティブなことだよ」

腕の中の我が子はすやすやと眠り、幼き自分は興味津々でそーっとほっ

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