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いいトレーニングとはどんなものだと思う?と問われたときの答えとは。

先日、ウェブセミナーで過去10年間で、
5回のファイナル進出を果たしている
筑波大学ハンドボール部の藤本監督の話を聞いた。

藤本監督はデンマークでコーチング留学を経験している。

その際に「いいトレーニングはどんなものだと思う?」
と問われた。

その質問をしたコーチ曰く、

「寝るときに思い出すようなトレーニング」

と話したそうだ。

眠りにつくとき、
その日一日を振り返った時に、
思い出すような出来事は、
きっとエネルギーを費やしたものに違いない。

「今日はこんなことができたな」
「あのプレイがうまくできなかった」
「あそこをこうしたらうまくいきそう」
「明日はこれをやってみよう」

そう思いながら眠りにつくとしたら、
最高だ。

いいトレーニングの定義

私が考える「いいトレーニング」は

「いい習慣を育む」だ。

どうやって考えるのか。
どう考え取り組むのか。
どんな動きをするのか。
効率よく無駄のない動きとは。

「思考習慣」と「行動習慣」

これらをより良くしていくことが、
「いいトレーニング」だと考えていた。


どんな人でもわかる定義

しかし、それはコーチングする側の考えだと気づいた。

選手側からしたら、日々の小さな積み重ねと変化は
自分では気づかないのかもしれない。

ある程度成熟している選手なら、
変化を実感して自分でしっかりと評価できるかもしれない。

小学生や初級者に関しては、
素直に「できたからうれしかった」
「できなくて悔しかった」
そういう感情を思い出してくれるだけでも、
その日のトレーニングは「いいトレーニング」だと言えると思う。


ゲームがやっぱり楽しい

地味な練習を積み重ねるよりも、
ゲームが楽しい。
圧倒的に楽しいはずだ。

特にボールゲームは、
ゲームを目指して、日々のトレーニングをしているので、
ゲームが楽しくないということは、
そのスポーツが楽しくないことになる。

ゲームをすると、それなりの疲労感も生まれるし、
勝敗がかかっている分、
興奮度も変わってくる。

ただ、明確な目標がない場合、
運動量が上がっただけで、
技術も戦術もあいまいになってミスばかり。
という「時間が過ぎてしまった」ゲームになってしまうこともある。


何が楽しいのかをしっかりと伝える

スポーツの面白さの一つに、

技術の向上がある。

「できなかったことができるようになる。」

というのは、本当に楽しい。

ただ、できないことができるようになるのは、
何度もチャレンジして、何度もミスをして、
少しずつ積み重ねていく必要がある。

しかし、
チャレンジすることにはエネルギーがいる。
ミスを繰り返していくと面白くなくなる。
それでも、その先にいる
「上達した自分」がイメージできたとき、
つらいことに向き合うことができる。

そしてそれを乗り越えることで、
「楽しい」を感じることができるのだと思う。

その楽しさを感じることができるのが、
「いいトレーニング」になっていくのだと思う。


まとめ

もちろん、いいトレーニングの定義が
それぞれのコーチによって違う。

ただ、コーチとして自分の中での定義を持っておくことは、
物事を論理的に考えることにつながるし、
自己評価することにつながる。

そして、誰かの「いいトレーニング」を知っておくことも、
自分の中で比較対象ができるし、
練り上げていくことにつながる。


練習を終えた後、選手たちに
「いい練習できた?」
と聞くことから初めてはいかがだろうか。

もちろん、自分自身に対しても。



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