愛でる

わがままに生きたいけれど、人と比べてしまうのはやめられない。そういう自分を認めるために…

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わがままに生きたいけれど、人と比べてしまうのはやめられない。そういう自分を認めるために、日々感じた言葉を書いています。ドラマが好き。

最近の記事

高校の友人と5年ぶりに旅に出て「大丈夫」だと思えた話

高校時代の友人たちと5年ぶりに旅行に行った。 友人の一人が地方で結婚式を挙げることになったからだ。 旅行が決まったとき、私は正直楽しめるかどうか不安だった。 高校時代は毎日のように一緒にお昼を食べ、放課後はロッテリアで永遠にどうでもいい話をしていた友人たちだ。 高校を卒業して10年以上が経った今、どうでもいい話をするためにわざわざ時間を作って集まることなんて、もうとっくにしなくなっていた。 おまけに私たちは友人のくせして、服装や仕事、好きなものや価値観も全く違う人間たちの集

    • 8か月無職をして分かった自分のこと

      みなさんお久しぶりです。 突然ですが私、無職を卒業することになりました。 無職期間、8か月。 長い長い夏休みを過ごし、それなりに思うこともあったので、忘れないように記録しておきます。 (これからの働き方についてはまた別で書けたらいいな、と思ってます) 1.「やりたいこと」をしたい、よりも「やりたくないこと」をしたくない なにがなんでもこれがやりたい!とか、絶対にこれを成し遂げてやるんだ!みたいなモチベーションが、私にはあまり無いということがやっと分かった。多分、あまりエネル

      • 離れられないもの

        私はあまり物事に執着があるほうではない、と思う。 会社はばっさり辞めてしまえるし、どちらかというと飽き性だ。 だからなのか、好きなものはたくさんあるのに、時々とても寂しくなる。 NHKの朝ドラ、「おかえりモネ」を楽しく観ている。 朝ドラの楽しみ方は人それぞれだけど、先週の私はというと、サブタイトルがずっと頭の中をぐるぐると巡っていた。 「離れられないもの」。 「離れられないもの」って、私には何かあるだろうか。 「離れられない」という言葉に私は、抗えない磁力のような強さを感

        • 28歳無職の13日間

          私は自分にルールを課すことができない。 けれど、まあそれはそれでいいかな、と思っています。 そこまで含めて甘々。気分で生きるのも悪くないです。 「6月は毎日日記をつけてnoteにあげよう!」 とひそかに決めたマイルールをやはり私は守れず、月日は流れ、気付けば6月どころか7月でもなく、なんと8月が終わろうとしています。 甘々で気分屋なので、途中で途絶えた6月の日記をいまアップします。 ひとしれず生きている無職の、2021年6月、なんでもない13日間の記録。 あれを食べたとか

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        高校の友人と5年ぶりに旅に出て「大丈夫」だと思えた話

          2021年、夏の記録

          実家で過ごす夏が好きだったことを思い出した。 ミニチュアのような狭い家でクーラーをつけて、買っておいたハーゲンダッツを食べる。そんな東京での贅沢な夏の夜も愛していたけれど。 がらんとした部屋でソファに寝転んで、網戸の隙間から漏れる夏の匂いを嗅ぎながら、無機質な扇風機の音を聞く。実家で過ごす、ごくありきたりな8月の風景。 東京で過ごす夏と、実家で過ごす夏は、何かが決定的に違うように思えた。 年数で考えれば、たった4年ぽっち暮らしただけの東京の夏のほうが、新鮮味があるはずだ。 け

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          通学路、小学生の君と出会う

          実家のある町に真新しいものは何もない。見慣れたファミリーレストランに、がらんとしたCDショップ、少しさびれたホームセンターがあるくらいだ。あの日の私は、それでもどこかへ歩きたかった。いつまでも見つからない何かを探して、無意味な時間を感じたくなった。身体が何となく進み始めたのは、かつての通学路だった。いつかの感覚だけを頼りにして、今日はそのまま歩いてみることにする。 あれもこれもすぐに忘れてしまう私でも、6年間、毎日のように通った道は身体に染み付いているらしい。あそこにはゆか

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          無職期間にやったこと(途中経過)

          みなさんこんにちは。 続々とやってくる税金徴収のお知らせを見ては愕然とし、無職本番!という気持ちを味わっている愛でるです。 会社を辞めてからまだ間もない時、「無職期間にやりたいこと/やるべきこと」という記事を書きました。 あれから4か月が経つので、途中経過の振り返りをしておきたいと思います。 ----------------------- ▶旅 ・美術館を見に青森に行く × ・豊島美術館に行く × ・1-2週間くらい海のある場所でだらだら過ごす × ・泊まりたかったホテル

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          仕事を辞めて変わったこと(2)

          みなさんこんにちは、お久しぶりです。愛でるです。 早いもので仕事を辞めてから早4か月が経ちました。 見てのとおり元気に生きております。いえい! 実家に戻ってから心境が変わってきたりもしたので、仕事を辞めて変わったことvol.2についてこのタイミングで記しておこうと思います。 ちなみにまだ無職継続予定です(胸を張って言うことではない)。 vol.2の愛でるさんは、 1.お金に興味が出てきた 2.セルフケアに興味が出てきた 3.家族との時間を楽しむようになった の3点です。気

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          ミスド記念日

          ミスドが食べたい。ミスドが食べたい。ミスドが食べたい。 数日前のとある夜、この8文字の欲望で頭が埋め尽くされる事象が発生した。 そうか私は甘いものが食べたいのかな?と思い、セブンへ向かう。 セブンに入りわき目もふらずに甘いものを探していると、4個入りのドーナッツが目に入る。 しかも、ポンデリングのような形をしたものやオールドファッションのような形をしたものなどが入っていて、見た目は完全にミスドそのものだ。 これ!!!と一瞬でレジに向かいそうになる自分を、持ち前の冷静さで一旦

          ミスド記念日

          作りものだって嘘じゃない

          「だからあたしは、かっこよく生きなきゃって思うのよ」 会社を辞めてから、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のゆりちゃんのこのセリフを、私はたびたび思い出している。 5月、久しぶりに親友と顔を合わせた。 彼女たちがこぼすのは、家探しの疲れ、義実家とのあれこれ、子どもを作ることへの葛藤、出産への恐怖。 どれもこれも、私だけ、分からない。 結局、何一つとしてたいした言葉をかけてあげることができなかった。 ちょっと前まで、お酒でこんな失敗をしただとか、こんな変な人に出会ったとか、

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          28歳無職の7日間

          残り、80万9,000円。 * 5/1 連日の引っ越し作業。暮らす場所の変化。数年ぶりの親との同居。働いていないから気付きにくいのだけど、たぶん私は疲れている。私はしばらく親という存在をあまり気にかけずに生きてきた。勝手に仕事を辞めて、勝手に家に帰ってきた。私の親は、いつも何も言わない。好き勝手に進んでいく私をまるごと受け入れてくれる。けれど、一緒に暮らすというのはやっかいだ。距離が近すぎて、何も言わなくてもぜんぶ伝わってきてしまう。心配、寂しさ、苛立ち、愛。早く家を出な

          28歳無職の7日間

          28歳

          別に、何者かになりたいわけじゃないのだけど ただ、何かに誰かに選ばれたかっただけなのだけど ささいな日常に幸せは溢れている、なんて そんなことはとっくに知っているのだけど お風呂上がりに飲むビールがおいしいだとか たまに夜ふかしをして映画を観るのがたのしいだとか そんなことももう、とっくに知ってしまっているのだけど 一人でも二人でも楽しく生きればいいとか 続けても辞めても自分らしくいられればいいとか そんなこと頭では分かっているのだけど 年齢になんて縛られずに自由にやれば

          悲しいときは君の名前を呼ぶ

          今日も家にいた。 何となくテレビをつける。連日、速報で流れてくる数字。 毎日のように隣り合わせにある、生きるとか死ぬとか。 それは本当は、今に限ったことではない。 なんて、頭では理解しても、心は落ち着かない。 会社を辞めたって、世界は今のところ変わらない。 毎日、同じ景色ばかりを映して終わっていく。 触れたいものに、顔を合わせることすらできない。 いつか終わりがきてしまうのに。 いつやってくるかも分からないのに。 私は今日も、胸を焦がさずに過ごしている。 そしてふと思う。

          悲しいときは君の名前を呼ぶ

          いつかまた一人で泣けるように

          約4年を過ごした東京での一人暮らしに別れを告げ、ついに実家に戻ってきた。 私は東京で一人きりで暮らす生活が好きだった。 金曜22時にスーパーに寄り、自分で稼いだお金で好きなものを買うこと。 お皿洗いも洗濯も、自分がしなければ全て自分に降りかかってくること。 自分で選んだ場所で、自分で選んだ部屋に住み、自分で選んだ道を歩むこと。 少しずつ大人になっていく中で、一つずつ積み重ねてきた時間はいつしか、私の宝物になっていた。 引っ越す前、部屋を整理するために一度実家に戻った。 ま

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          彼は誰時

          そこに誰かいるの。あなたは誰なの。 そう問いかけられたとき、あなたならどんなふうに応えるだろう。 近づいて、穏やかに微笑みかけるだろうか。 やさしく手に触れる人だって、いるかもしれない。 私はずっと、必死に言葉ばかりを探していた。 私はここにいるよ。こんなふうに生きているよ。 どんなふうに言葉にすれば、それを伝えることができるのか。 めいっぱいの言葉をたぐり寄せて、選んで、重ねていく。 そこにいるかもしれないあなたに、いつか届くように。 * 小学生の頃から、みんなが泣い

          彼は誰時

          28歳無職の10日間

          残り、91万2,000円。 * 4/1 今日から新年度。浮き足立つ社会と、変わり映えのない私。友だち、みんな大きな企業できちんと働いていて本当にすごい。私もかつてはそうだったなんて信じられない。今日は展覧会に行こうと思っていたんだけどどうしても気乗りしなくてやめた。かわりにゲームでもやろうとしたらいつの間にか眠ってしまい、夜。作ろうと思っていたチーズタッカルビは予定どおり作って食べた。おいしくて満足。多くの人がへとへとになって帰宅する様子をTwitterで眺めつつ、特に何

          28歳無職の10日間