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8か月無職をして分かった自分のこと

みなさんお久しぶりです。
突然ですが私、無職を卒業することになりました。
無職期間、8か月。
長い長い夏休みを過ごし、それなりに思うこともあったので、忘れないように記録しておきます。
(これからの働き方についてはまた別で書けたらいいな、と思ってます)

1.「やりたいこと」をしたい、よりも「やりたくないこと」をしたくない
なにがなんでもこれがやりたい!とか、絶対にこれを成し遂げてやるんだ!みたいなモチベーションが、私にはあまり無いということがやっと分かった。多分、あまりエネルギーが無いタイプなんですね。できるかぎり省エネで生きていきたい。でも、自分がやりたくないことを絶対にしたくない、という気持ちは少しばかり人よりも強いのではないか、ということにも気付いた。言い換えれば、なりたい自分の理想像は思い浮かばないけれど、こんな自分にはなりたくない、というイメージは結構明確にあるというか。これまで2度会社を退職しましたが、どちらも「この会社にずっといる自分ではいたくない」という気持ちが強かった気がします。でもそんなことはハッキリ言えないから、表向きには「他にやりたいことがある」といって辞めた。だから、自分でも少し錯覚していたと思います。私はやりたいことがあるから辞めるんだ!って。でもたぶん違った。私が「やりたいこと」だと思っていたものは、「絶対にやりたくないこと」が含まれないものだからやってみてもいいかもと思ったのであって、どんな苦労もいとわないからこれがやりたいんだ!という類いのものではなかったです。
言ってみれば究極のワガママなのかもしれないけれど、「やりたくないこと」をするにあたって、「いやだ…やりたくない…」とうじうじしてしまう自分がめちゃくちゃ嫌いなんですよね。何でそんなやりたくないことに時間つかってネガティブな気持ちで人生生きてんの?って、自分で自分にずっとツッコんでた。だから、リスク取ってでもそう思わない人生を選んでいる人に憧れていました。絶対にこれを達成する!と目標に向かって努力できる人間になれなくても別に平気だけど、やりたくない…とずっとうじうじする人間にはなりたくない。私はそういうタイプなんだと自覚しました。

2.何を選んでも人生が不安
「やりたくないこと」をしないために無職になった私ですが、思い切って無職になってみても、「別に人生なんとかなるっしょ~」と思えるタイプではないということも分かった。しっかりこれからの人生が不安だし、しっかり世間体も気にする。安定に振り切れるわけでもなく、自由に振り切れるわけでもなく、どっちつかずな人間だ…と落ち込むこともありました。でも、社会的・経済的には安定した毎日を送りながらも心は超不安定だった自分をもう知っていたから、どっちに転がっても多分私は人生不安なんだろうなって思った。私が私でいる限り、リスクを振り切ってあっけらかんと生きていくことはできない。だったらリスクを背負いこむしかねえ、と腹を決めた。どちらにせよリスクを背負いこむんなら歩きたい方向に行こうと思えたので、ある程度怖がりながら、やりたくないことしてうじうじしない道を進むつもりです。

3.これがあれば大体幸せ
このご時世ということで、たっぷりあった無職の時間を有効に使えたかと言われると微妙ですが、それなりに楽しく暮らせました。けどこれが無いとだんだん辛くなってくるというものが分かったので、これはどんな状況でも積極的に維持したい。

・健康な身体
一番これに苦労した。働くストレスが無くても、寝付けないとか睡眠不足だと全然ダメ。あれ?って異変があると不安でダメ。胃腸が強くないのだけど、調子悪いとごはん美味しくないしダメ。無職期間、保険入ったり、病院で検査してもらったり、枕いろいろ試したり、色んなサプリ導入したりして今のところはいい感じ。

・長期的に暮らせる家
親に感謝。

・一人の時間、一人の空間
共同生活は楽しいんだけど、心が落ち着くのは一人の時間なんだよね。一人の時間が確保できないと本当につらい。で、共同生活の場合、たとえ一人の時間があってもずっと同じ家だとそれが息苦しくなる時があった。なぜかはよく分からない。同居人の生活時間がどうしても自分の生活に侵食してきたりして、無意識に不自由さを感じるのかな…?だから月に一回は別の場所で自分の時間を確保できるようにしている。

・くだらないことで笑い合える友だち
友に感謝。

・美味しい食べもの
ストレス解消法って人それぞれあると思うけど、私の場合はたぶん食。自分の好きなように好きなものを食べられれば、それだけで結構幸せ。しかも私の場合、食べたいものが基本的に安物なのでだいぶ助かる。月に一回ぐらい、おしゃれな内装でおしゃれな食事できたら満足かな。

・ある程度の貯金
自分の好きな道をふらふら歩いていくために、人生の不安を感じやすい私にとってやっぱり貯金は大事だなあと思った。上に書いたことは確保しつつ、無駄な出費を減らして積極的にお金貯めたい。

無職になってみて思うのは、不安の程度とか、幸せの程度とか、やっぱり人それぞれだということです。私は無職楽しかったけど、そうじゃない人もきっといる。家が無くても、貯金が無くても、幸せな人はいるし。やりたくないことしても、自由がなくても、満足な人はやっぱりいる。いま私が幸せだと思えることの他にも、幸せっぽいものはごろごろ転がっていて、その中には私にとっても幸せだと思えることもきっとある。幸せなんて青天井で、探せばキリがないから。だから、幸せのタネを探して走り回るより、自分が満たされる最低ラインを知っておくほうが、私にとっては大切なことだったかもしれません。で、その自分が満たされる生活というのを、これからの人生をもって認めていく勇気が必要な気がしています。

私たちは他人から影響される生き物だし、自分の大事なものが永遠に変わらないとも限らない。その時々で大切なものを、その時々で大切にできたらいいなと思います。自分にルールを設けずに生きていくのがこれからの目標です。


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