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東京日誌

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#エッセイ

《東京日誌》変わっても変わらない下北沢

《東京日誌》変わっても変わらない下北沢

東京で生まれ育った物書きmeiの、東京にまつわる思い出日誌

“若者の街”として常に人気を集めている街「下北沢」。

近頃は新しい商業施設や宿泊施設、カフェ等が続々と増えてその人気はさらに加速している。が、現在28歳の私が学生だったころの「若者の街」とはどうもニュアンスが違う。

数年前の下北沢は確実に「アングラ」で「サブカル」な、若者の街だった。

いつ行っても線路地下化の工事が行われていた場所

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《東京日誌》中目黒の消えない記憶

《東京日誌》中目黒の消えない記憶

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

中目黒での思い出を振り返ると、桜と甘酸っぱい記憶が頭をかすめる。

目黒川沿いは桜の名所であるから、多くの人にとっても桜の印象が色濃いかもしれない。けれど、私の場合は少しだけ意味が違う。

24歳の春、私は中目黒で人生ではじめてのタトゥーを入れた。

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《東京日誌》小さな街、西荻窪での大きな青春

《東京日誌》小さな街、西荻窪での大きな青春

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

吉祥寺の隣町、西荻窪での思い出エピソードは両手に収まらないほどある。

けれど、いつも思い浮かぶのは「夜明けの西荻窪を自転車で爆走している自分」なので、センチメンタルな気分に浸る前にどうしても笑ってしまいそうになる。

西荻窪のことは北口側も南口側も、細い路地の裏の裏まで知り尽くしているつもり。西荻窪を知ることは、大切な誰かのことを知

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《東京日誌》光る六本木の陰にいたころ

《東京日誌》光る六本木の陰にいたころ

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

東京に住んでいる人、住んでいない人、それぞれ六本木という街にどんなイメージを持っているだろう。

華やかで、煌びやかで、“夜の街”のイメージが浮かぶ人が多いかもしれない。かくいう私も、東京に住みながらテレビの画面越しでそう思っていた。

高校時代に麻布十番で、大学時代に六本木で、アルバイトをするようになるまでは。

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《東京日誌》透明人間でいられる、新宿

《東京日誌》透明人間でいられる、新宿

私の中では、夜が似合う街とそうでない街がある。

そして大体、夜の似合う街は自分が馴染む場所で(たとえば丸の内、浅草、横浜など)居心地の良い街でもある。

ただ夜が似合うだとか居心地が良いだとかに関係なく、自分の存在が無条件に許されていると感じた街もあった。

そのひとつが東口を出たら大遊戯場歌舞伎町があり、時に豪雨だと歌われる新宿だ。

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《東京日誌》帰りたくなる街、浅草

《東京日誌》帰りたくなる街、浅草

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

スカイツリーができたてのころ、私はどうしてもその存在を素直に受け入れられなかった。

近未来的なシュッとしたフォルム、シルバーに輝くカラー、浅草という下町との、ちぐはぐなバランス。

東京タワーの燃えるような赤色が好きだったし、通っていた高校の教室から見えていた東京タワーの方がずっと思い入れがあった。

それが今ではどうしたものか、ス

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《東京日誌》太宰の暮らした三鷹にて

《東京日誌》太宰の暮らした三鷹にて

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

2023年12月11日、三鷹の陸橋(跨線橋)の撤去がはじまった。

街が変わっていくことは仕方がないとはいえ、この場所を、この場所からの景色を愛した太宰治が知ったらどう思うだろう。

三鷹の地で暮らしていた太宰の気配は、今の時代にもそこここに感じる。

陸橋の有無よりも太宰の記憶がひとつすり抜けていくことに寂しさを覚えたので、私の知る

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《東京日誌》丸の内が等身大になったころ

《東京日誌》丸の内が等身大になったころ

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

東京は愛せど何もない、と「丸の内サディスティック」は歌う。

東京で生まれ育ってそろそろ30年になるわけだけれど、これはなかなかに、真実だなと思う。

いや、東京には何でも、あるにはあるのだ。

その膨大な情報から、自分が本当に求めるもの、必要なものが見えてこないほどには。

この前友人が「スーパーは情報量が多すぎて、何がほしいか分か

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《東京日誌》待ち合わせは、神保町で

《東京日誌》待ち合わせは、神保町で

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

神保町駅から徒歩1分のところに「さぼうる」という老舗の喫茶店がある。

「さぼうる」は喫茶がメインの「さぼうる」と、食事がメインの「さぼうる2」に別れていて、私はそのふたつの店舗の前でいつも迷っていた。

クリームソーダを飲みたいような気もするし、ハンバーグを食べたいような気もする。

今日着る服だってなかなか決められなかった私は、い

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《東京日誌》渋谷の早朝は青い?

《東京日誌》渋谷の早朝は青い?

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

「早朝の渋谷の景色って見たことあります?渋谷なんだけど、静かで、青いんすよ」と、漫画『ブルーピリオド』の主人公、矢口八虎は話す。

東京で暮らしているとたしかに渋谷で朝を迎える機会は何度かあり、その静けさと青さに触れることがある。

実際、渋谷のことはなかなか心から好きになれずにいるけれど、渋谷の早朝は間違いなく好きな瞬間のひとつだ。

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《東京日誌》コーヒー天国、奥渋

《東京日誌》コーヒー天国、奥渋

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

朝と午後にコーヒーを飲むのが、1日の習慣のひとつだ。

朝は自分で淹れることが多く、午後は家で飲むこともあれば近くのカフェやあえて遠くのカフェまで出向いて、ひと息つきに行くこともある。

今でこそコーヒーが習慣になったものの、好んで飲むようになったのは大学生のころからだったと思う。

スウェーデンには「フィーカ」という「コーヒーと甘い

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《東京日誌》20代のすべてを包む、吉祥寺《最終回》

《東京日誌》20代のすべてを包む、吉祥寺《最終回》

東京で生まれ東京で育った物書きmeiの、東京にまつわる日誌。

1年間に渡り、東京での思い出を11の場所と共に振り返ってきた。

元々1年間をひと区切りにまとめようと考えていたこの「東京日誌」は、12回目の今回をもって一度終わりにしようと思う。

1ヶ月毎に過去の思い出を振り返るのは想像以上に大変で、楽しく、東京という街はなんと愉快でおかしな場所なのだろう…と毎回思わずにはいられなかった。

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