私の仕事~支援するということ~
朝一番、相談に来た男性は、無精ひげを生やし、薄汚れた上下のスウェットに、ボロボロのスポーツバッグと紙袋を持っていた。
靴は履き古したサンダルだった。
住むところもなく、公園で寝泊まりをしていたという。
手持ち金も尽き、頼る友人もなく、食べるに事欠いた状態だった。
椅子に座ると、ボツボツと、男性は話し始めた。
友人とともにIT系会社を経営し、順風満帆であったが、
リーマン・ショックのあおりを受けて倒産。
この時、友人からの裏切りを受け借金を背負わされることとなる。
これまで