骨折日記　9/11　やさしさと配慮

まだまだ自立歩行は道半ば状態（涙、涙）。

松葉杖で遠出はできない（能力の問題が…）。

よって、車いすを借りて出かけることにした。

知人が車を出してくれ、サポートしてくれるという。

そのやさしさに甘えてしまおう。ありがとう！

JRのZ駅近くに野暮用があったため、駅地下の駐車場を利用する。

駐車場は天井が低く、すすけた感満載。昭和初期の香りがする。

何やら迷路のようなつくりの駐車場である。

車いすOKスペースに駐車して、エレベーターで地上に向かおうとしたが、

≪B2でエレベーターを乗り換えてください≫

と、張り紙が…。ここはB3。

乗った瞬間すぐにB2到着。やれやれだ。

ここで問題発生。

なんせここは昭和の迷路である。

乗り換え先のエレベーターがどこにあるのか分からない。

運よく警備の人に出くわし、尋ねた。

「地上に出たいんですが、エレベーターってどこでしょう？」

「あー、車いすか。あのね、あっち。奥のね、ごみ置き場の先にエレベーターがあるけど、地上には出られないよ。地上にでるエレベーターはないから…」

ええええええ！

そんなことってあるの？　ビルにカンヅメ？

このまま戻るのは悔しいので、ごみ置き場の先のエレベーターに乗ってみることにした。

うす暗くてだだっ広い、廃墟のような駐車場の端っこに、

生ごみのにおい発するエリア発見。

こんなところにエレベーターが？　と見回すと、

≪従業員用エレベーター≫　と書かれた紙が貼ってある。

従業員ではないのだが、とにかく乗ってみる。

これで何とかB1まで到達。

やはりここから地上までは、階段かエスカレーターしかないようだ。

車いすでは無理。目の前はJRの改札口。

そうだ！！！

このJR改札を入り、駅構内のエレベーターを利用すれば地上に出られる。

でも大人２人分の入場券（往復）を払うのって悔しくない？？

でもでも、背に腹は代えられないか…。

≪まだまだバリアフリーとか、ユニバーサルデザインとかって、整ってないんだな～≫

と、しゅんとなりつつ、

ダメ元で、JR改札のお兄さんに聞いみることにした。

「すみません。ビル駐車場から来てて…。地上に出たいんですが…」

「は～い、ここ、地上までのエレベーターがないんで、構内通ってくださ～い」

びっくりするほどすんなり。

改札のお兄さんにいざなわれるがままに、構内に入る。

無事、地上に到着した。

段差があろうが、階段があろうが、

バリアフリーでなかろうが、

それがなんだ！

やさしさと配慮でカバーすればいいってことだな…って

心があったかくなった。

因みに、、、

車いすで地上に降り立った私に、

道を譲ってくれたりと、みんなやさしかったなあ。

私もやさしくあろうと思った、日曜午後のお話。