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フランスでお仕事色々

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#私の仕事

フランスで働く:ハッタリも必要

フランスで働く:ハッタリも必要

フランスで舞台衣装家活動をしています、megmi.です。

コネも何もない状況から今に至るまでのあれこれを思い出しては綴っていますが、最初3年位は仏語も下手で人脈もない外人を雇ってくれるところは、研修中に私の技術を認めてくれた人たちに限られていて、「仕事を見てさえくれれば必ず雇ってもらえるのに」と嘆いていたものです。

当時、パリのオペラ座にもコンタクトを取りましたが不採用。

その時、「あそこで

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舞台シーズンもそろそろおしまい

舞台シーズンもそろそろおしまい

先日、2021〜22年度の製作舞台が全て終わり、夏休み前は残すところ今後の微調整に数日出勤するだけとなりました。

今期は本当に駆け抜けた!感ハンパありません。

何しろ、約2年の(コロナ対策による)劇場閉鎖後、みんな大爆発して舞台が普段の倍以上となり、また、衣装さんに関してだけ言えば、ロックダウン中に相当パリ近郊から"引退"されてて、人手不足も相当深刻でした。

私も、平日はアトリエで毎日残業し

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フランスの雇用形態

フランスの雇用形態

フランスで舞台衣装家をしてます、megmi.です。

フランスで仕事をする上での色々を綴っていこうと思います。

CDDとCDIフランスには、アルバイトの様な"税金や健康保険、年金等々を納めずに働く"と言う形態は違法(ノアール-闇-と呼ばれている)、短期雇用(CDD)と正規社員(CDI)が主です。

私のような舞台芸術家身分の人たちは、ほとんどがCDD。

オペラ座の様な国立劇場の場合は、それでも

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フランス人部下との接し方

フランス人部下との接し方

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

フランスでフリーランス的に働き出して、20数年。
色々なやり方を見て来た中で、自分のやり方を確立して来ました。

全ての人が、唯一無二のやり方があり、私にもあります。
で、仏人同士は歯に衣着せぬと言うのかデリカシーナシと言うのか(笑)、お互いに傷付けあって成長?しているようですが、繊細な日本人(笑)には当初キツかったです。

元々そこそこ自

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フランス人との仕事の仕方

フランス人との仕事の仕方

ずっとご一緒したいと思っていた演出家さんと先日初めてお仕事ご一緒しましたが、少々常識的な部分で合わずにがっかり…

そんな先週。

そして最近は、6月の舞台2つのデザイン出しからの製作で翻弄されております。
現在オミクロンが猛威を奮っている為、アトリエに行くのは週一で、その1日でデザインの打ち合わせから裁断までを終わらせて残りの日々は自宅アトリエで延々製作しています。

その6月は、最初の舞台の千

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Bouche à Oreille

Bouche à Oreille

(写真は、幼稚園児向けの舞台美術。フランスでは、幼児期から年齢に合った内容や上演時間の舞台を観せて、観劇マナー等学んで行きます)

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

本日のお題、Bouche à Oreilleとは、友人知人の紹介で仕事が入る事、クチコミ?現在私にはこ

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17: 大量生産が多いわけ

17: 大量生産が多いわけ

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。

思い出しつつゆっくりと綴っています。

写真は、数年前のDMEO。テーマは18世紀でした。

続く大量生産 
最近、2024年の舞台の話が入りまして、それが衣装2000着以上になる模様。

所属しているアトリエが、そもそも街のカーニバル衣装(と言うより仮装)を作っていたので

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