17: 大量生産が多いわけ
フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。
舞台衣装家をどのように志し、渡仏し、どんな舞台を手掛けて来たか。
思い出しつつゆっくりと綴っています。
写真は、数年前のDMEO。テーマは18世紀でした。
続く大量生産
最近、2024年の舞台の話が入りまして、それが衣装2000着以上になる模様。
所属しているアトリエが、そもそも街のカーニバル衣装(と言うより仮装)を作っていたので、何となくここに頼めば沢山短時間で作ってくれる、って認識になったらしい。汗
10年くらい前、クレテイユのお祭り演出に知る人ぞ知るMouhad Merzoukiが就任して、その年のテーマがチャップリンの街の灯りだったんですけど、その時の主要4人の衣装、合計2800着は3ヶ月で仕上げました😱😱😱
ボランティアマダムが来てくれるアトリエなんだけど、そのうちの1人はキレてほぼ発狂状態に陥る始末😱
人件費まで削減する劇団だけど、今回はもっと時間かけて、そんな事ないようにしていただきたい🖐🏻
Mouhad Merzoukiの衣装
彼には国内あちこちにダンス教室があって、そこのスタッフは彼の舞台のダンサーでもありますが、そこで教えている生徒を集めて、それまでクリエイションした舞台をリメイクした舞台を、毎年(コロナ禍除く)5〜6月にクレテイユのM.A.Cでやってます。
その、プラスされた生徒たちの衣装を既存の舞台に合わせて毎回作ってますが、これが250着前後。
DMEO(オペラ)の衣装
こちらはだいたい50人くらいで衣装替え平均1回。なので100着くらい。
(写真は10年ほど前のファルスタッフ。この時は3幕あったので、300着は超えてました。黒いのが私😆)
オペラの衣装が少なく感じる(笑)
これらは全て、デザイン出しから製作までアトリエで行います。
アトリエの構成
デザインとサンプル、パターンと裁断までは私1人でこなし、製作はお手伝いが入るのが流れ。
大ボスはと言うと、アイデア出して布探しして、細かい調整する感じ。
プラスやる気のないアシスタントAが来る事も。
かつては何人も研修生が来てたけど、私も週一くらいでアトリエに行ってその週の製作キットを裁断したら自宅アトリエでテレワークするようになったし、仕事の説明してる時間に作業したいので、今では研修生はお断りしています。
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