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フランスでお仕事色々

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#パリ

ジゼル第二幕

ジゼル第二幕

ジゼル開幕しまして、幕後トラブルの衣装以外は既に、全て楽屋です。

そんな中、第4キャストのフィッティングがなかなか行われず(ドンキホーテ閉幕後、ダンサーさん達は休息日に入ってた)、私はただ1人、ジゼル担当に残ってました💦

先週、ようやくフィッティングも終わり、最後の衣装も仕上がりました。

ジゼル第二幕は、ジゼルの死後、お墓の前で起こるお話。
 
ウィリスと呼ばれる、ようは幽霊?たちがジゼル

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フランスで就活:3

フランスで就活:3

前回からの続きです。

面接が終わってから、最終候補が2人選ばれます。

選ばれたのは、私と、学校出たての若い子の2人。

その後、最終選考で1人に決まるはずでした。

でした、と言うのも、本当なら翌月から契約になるところ、全く返事が来ないままひと月過ぎまして、どうも1人に絞れなくて何とかもう一つ、ポストが作れないかアトリエあげて頑張ってくれていたのだそうで。

結局、他のアトリエで9月で退職する

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フランスで就活:2

フランスで就活:2

フランスで舞台衣装家活動をしている、megmi.です。

少しだけ、フランスで初めて経験した就職活動について、書いてみようと思います。

前回↓の続きです

正社員の応募をしたアトリエに、たまたまフリーランスで
ヘルプに入っていた時に、面接がありました。

その時は割と忙しくない時期で入っていたフリーランスは少なかったですが、それでも5人が1人ずつ、面接に呼ばれて行きます。

みんなの前で!!

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フランスで就活:1

フランスで就活:1

フランスで舞台衣装家活動をしている、megmi.です。

少しだけ、フランスで初めて経験した就職活動について、書いてみようと思います。

ずっとフリーランスだったので、言ってみれば日々職探しではありましたが、今回は"フランスで、人生2回目の経験、正社員"の雇用試験編です。

ご興味ある方、ぜひご一読ください。

さて本題ですが。

これまで20年以上、フリーランスで頑張って来ましたが、最近では特に

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最近のお仕事

最近のお仕事

ここ最近、チュチュ付いてます。

渡仏後、パリのオペラ座で夢中になったパトリックデュポンとそのスターたち。
パトリックデュポンの時代は、ものすごいスターばかりでした。
まさに、エトワール。

その後、ちょっと技術重視で個性無視なのかな⁇と思われる時代に突入してましたが、総裁変わってまた違った方向に動くのか⁇期待のオペラ座。

来週から、毎年恒例のdix mois ecole et de l’ope

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舞台シーズンもそろそろおしまい

舞台シーズンもそろそろおしまい

先日、2021〜22年度の製作舞台が全て終わり、夏休み前は残すところ今後の微調整に数日出勤するだけとなりました。

今期は本当に駆け抜けた!感ハンパありません。

何しろ、約2年の(コロナ対策による)劇場閉鎖後、みんな大爆発して舞台が普段の倍以上となり、また、衣装さんに関してだけ言えば、ロックダウン中に相当パリ近郊から"引退"されてて、人手不足も相当深刻でした。

私も、平日はアトリエで毎日残業し

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仕事の必需品

仕事の必需品

先週から、今期最後の担当舞台が始まりました。
今回の劇場の場合、アトリエで仕上げて劇場でフィッティングとお直しとなるのですが。

これがないとやってられない(時間ばかりがムダになる)必需品が、2つありまして、それがマヌカンと鏡。
(それ以外にも勿論たくさんありますが、ひとまず)

マヌカンに着せて鏡で見たら一目瞭然なことが、ないとメジャーで測ったりもう一度フィッティングし直したりと、余計な手間が増

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フランスの雇用形態

フランスの雇用形態

フランスで舞台衣装家をしてます、megmi.です。

フランスで仕事をする上での色々を綴っていこうと思います。

CDDとCDIフランスには、アルバイトの様な"税金や健康保険、年金等々を納めずに働く"と言う形態は違法(ノアール-闇-と呼ばれている)、短期雇用(CDD)と正規社員(CDI)が主です。

私のような舞台芸術家身分の人たちは、ほとんどがCDD。

オペラ座の様な国立劇場の場合は、それでも

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衣装製作でこだわっている点

衣装製作でこだわっている点

写真は、Senart劇場の衣装さん控え室からの眺め。バルコニーがあって、夏は気持ち良いです。

さて最近、緊急で早替えさんに呼ばれて行ったんですけど、そのカンパニーのお衣装たちが、久しぶりにツッコミどころ満載だったんです。

まぁ、それはそれ、別にカンパニーの人たちが納得しているのなら私があれこれ言う筋合いでもないんですけど、演者さんがまぁ次々とお直し依頼にやって来る訳です。

楽屋付きさんの中に

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アトリエハシゴ中にて。

アトリエハシゴ中にて。

少しアップが空いてしまいました。

このところ、国立劇場と幾つかの市立劇場とを掛け持ちの日々が続いておりました。

フランスでは1週間前から、学校も含め電車以外でのマスク着用が義務ではなくなり、そのせいか?コロナ陽性者が倍増中⬆️⬆️⬆️

木曜日のオペラバスチーユでの会議も、演出家が陽性でキャンセル。
さてどうなることか。

そして来週からは、次の職場へ移動。

ここから6月までは、複数同時進行

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フランス人部下との接し方

フランス人部下との接し方

フランスで舞台衣装家をしています、megumi です。

フランスでフリーランス的に働き出して、20数年。
色々なやり方を見て来た中で、自分のやり方を確立して来ました。

全ての人が、唯一無二のやり方があり、私にもあります。
で、仏人同士は歯に衣着せぬと言うのかデリカシーナシと言うのか(笑)、お互いに傷付けあって成長?しているようですが、繊細な日本人(笑)には当初キツかったです。

元々そこそこ自

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フランス人との仕事の仕方

フランス人との仕事の仕方

ずっとご一緒したいと思っていた演出家さんと先日初めてお仕事ご一緒しましたが、少々常識的な部分で合わずにがっかり…

そんな先週。

そして最近は、6月の舞台2つのデザイン出しからの製作で翻弄されております。
現在オミクロンが猛威を奮っている為、アトリエに行くのは週一で、その1日でデザインの打ち合わせから裁断までを終わらせて残りの日々は自宅アトリエで延々製作しています。

その6月は、最初の舞台の千

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6月までの製作予定

6月までの製作予定

約50人分の採寸予定だった日、結局15人くらいcovidでお休みでした。

毎年6月恒例の2公演、オペラバスチーユアンフィテアトルの50人弱の舞台とMaison des arts de Creteilの200人越えの舞台。

何と、重なりました😱😱😱

そしてその2公演の為に、私が開けられる時間はひと月弱。
って…ワラウシカナイ

「他の日は、外部アトリエ勤務だからムリ」と言いましたらね、「

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santé de travail

santé de travail

médécin de travailとも言いますが、ここフランスで仕事をする上での決まりの一つに、医者の診断書提出と言うのがあります。

と言っても、主治医に書いてもらうのではなく、専門の機関で発行してもらう、いわば"就業用健康証明書"。

ずっとテキトーだったのが、ここ数年で突然厳しくなり、ここの証明書がないと仕事の契約が出来なくなりました。

そんな訳で、今月21日で切れる証明書を更新しに行っ

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