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3分で確認!! 本日の医療ニュース 2023/06/15号

医療業界で働かれている方々、また、医療業界に関心がある方々に向けて本日から情報の海の中から拾ってきた情報をピックアップしてお届けさせていただきます!

本日は最下部の【おまけ】コーナーにて、最近私が読んだ本📚についての感想(1人ごと)を掲載しております_φ(・_・
お時間ある時にのぞいてみてい下さいね😊


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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①健康改善で保険料安く 南アフリカ発、40カ国3000万人

保険加入者が健康的な生活を送ることで保険料が安くなるなどの優遇が受けられるサービスが世界的に広がりつつあるようです🌏

日本でも住友生命保険がこの保険の開発会社である南アフリカのディスカバリー社と提携し、顧客の囲い込みに繋げています。

仕組みはこうだ。加入者がゴルフやランニング、ジムでの運動に励むとスマートフォンの専用アプリにポイントがたまる。健康診断などの結果も反映し、ポイントの量で決まる階級に応じて保険料を見直す。

日本経済新聞

スマートウォッチなどの日常身につけられるウェアラブル端末の登場や、その進化によって日々の活動データが容易に確認できるようになったことがこのサービスを生み出すことに繋がっていますが、こういったことから今後さらに個人の日常の健康記録(PHR)を活用したサービスが生まれてきそうです。

ちなみに、血圧計を搭載したHUAWEIのウエアラブル端末が6月14日に発売されています👇


不健康な生活を送っていれば逆に保険料が割増されるというのがユニークなところで、基本的に人間は“楽をしたい”動物であることを考えると、運動を継続するモチベーションにも繋がるので運動をサボりがちな私も興味をそそられます。

今後、保険会社がCureAppなどの治療用アプリの開発会社と提携したりする動きが出てきそうですね。
(すでに提携しているかもしれませんが)

そうなると高血圧の患者であれば、運動記録と高血圧治療アプリのデータなどを活用して保険料率に反映させることができたりなど、今後出てくるであろう様々な疾患に対応した治療アプリと連携したサービスが出てくるかもことになるかもしれませんね。


参照元↓



②OTC医薬品「ネット販売不可」区分検討へ

現行法では、OTC化された医薬品は原則3年でインターネットでの販売ができるようになるのだそうで、この状況が緊急避妊薬のスイッチ化を議論する上での大きな障壁となっていました。

「品目の特性に応じて、要指導医薬品から一定期間を経過しても一般用医薬品に移行しない区分」の設定が提案され、現行法の改正に向けて必要な枠組みが整理されていくことが検討されています。

いよいよ緊急避妊薬のスイッチ化が実現していきそうですね。


参照元↓



③東北~中国地方「高温に関する早期天候情報」 10年に一度レベルの暑さ 熱中症警戒

6月18日頃からこの時期としては10年に1度程度しか起きないような「蒸し暑い高温」になる可能性が高く、熱中症の警戒が高まっているとのことです。

湿度が高いと熱中症にかかる危険性が高まることから、18日以前から熱中症にかかるリスクが高まるといわれる肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)を持つ患者さんには事前に注意喚起してあげたいですね。

NHKでも熱中症に注意を促しており、本日(6月15日)の「きょうの健康」にて「ことしは特に注意!熱中症」と題した放送がなされるようです👇


今年の夏も電力の逼迫が見込まれていることや、電気代の高騰などもあってエアコンをつけない家庭もあると思います。

どんなに暑い日でもエアコンをつけないことを誇るように語る患者さんも存在するかと思いますが、特にそのような方にはOS-1などの経口補水液などの購入をお勧めするなどし、薬局内で束の間の涼を感じさせてあげたいですね🍧


参照元↓




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https://twitter.com/mednewswatchers?s=21&t=X1i_abaPvv9v6fHiP2wfsg




【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

https://drugshortage.jp/

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①第一三共


②キョーリンリメディオ


③アルフレッサファーマ


④日本ジェネリック




こちらは主な情報元のDSJPさんの運営するTwitterアカウントです↓

https://twitter.com/dsjp_info?s=21&t=X1i_abaPvv9v6fHiP2wfsg

より早く情報を得たい方はこちらのアカウントをフォローするのがお勧めです(^^)



【その他のご案内】

①Well-being Community pharmacist になろう地域活動、多職種連携に必要な心に響くカウンセリング的コミュニケーション入門~自分を知って相手を知る~

画像:アスヤクLIFE研修

研修内容

「これからの薬剤師に漠然とのしかかる不安を解決する。」
「地域社会の 幸福を創る薬剤師を目指す。」
を目標におきセミナーを開催します。
各講座、薬剤師認定単位1単位

https://youtu.be/Yi3Bz0nKXh8

講師コメント
地域活動、多職種連携はシステムではなく、人と人との良い関係つくりですよね。 そこには良好なコミュニケーションが必要です。そのためには、まずは自分を知ること、そして相手を知る。そのためのテクニックを伝授いたします。そして、薬の裏の事情を紐解くためにはカウンセリング的な関わりも必要です。少しずつ一緒にやっていきましょう。

他職種との連携、患者様との具体的なコミュニケーションの方法や 服薬指導に活かせる行動変容カウンセリング、地域活動の具体的なやり方などを学び、体験実習を通してその成果や経験を身に着けるセミナーです。
佐野幸子先生を講師にお招きし、自身の人生経験や富山県砺波市の活動を例に地域に根付いた薬剤師を目指す具体的な方法を全4回に分けて講義していただきます。
薬剤師が明日から仕事で使えるワンポイントアドバイスもあり!!
フォローアップ研修として多職種連携セミナーも企画中です。

アスヤクLIFE研修

セミナーの詳細とお申し込みはこちら👇




【おまけ】

本日は「最近読んだ本」の紹介です📚

今回ご紹介する本はこちら👇


まずは本の概要から👇

振り返れば、僕の人生は「捨てる」と「得る」の連続だった。
「得る」ために「捨てる」。そこに気づけば簡単だ。


還暦で世界初のインターネット生保を創業し、古希で立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に就任した著者による待望の最新作。
脳卒中から完全復活した出口治明氏が、職種・業界を問わず一生役立つ「トレードオフ」の極意を伝授する。

「捨てる」というテーマで本を出す話が持ち上がったのは、2019年秋のことだった。 その後、同時進行で、パンデミックといわれる新型コロナウイルスの感染が拡大する中、この社会にとって最も大切なことは何かを考えることになった。

人の命か経済か。限られた資源(時間・お金・労働力)を有効活用するには、短期的に二者択一を迫られる場面もあった。頭では分かっていても、実際にはあれもこれもと手を出し、迷い悩んだ末に決断のタイミングを逃してしまい、結局、後手に回るという苦い経験をした人も少なくないのではないか。

コロナ禍で、これまでの社内業務が良くも悪くも「見える化」した。情報の偏在化が起き、社内コミュニケーションが難しくなり、ビジネスチャンスを逃す会社がある一方で、業務内容を抜本的に見直し社内連携のあり方が改善され、業績がアップした会社もある。

14世紀の中世ヨーロッパで起こったペストの大流行は、後にルネサンスや宗教改革につながる契機となった。今回のコロナ禍もまた、悲劇をもたらしていることは間違いないが、長い目で見れば社会が前進する大きなチャンスになる。

未来のために、捨てるべきものを潔く捨てる。その価値を認めれば、ことは簡単だ。
本書では、「捨てる」ことの重要性を具体的な事例を示しながら解き明かす。

出典:Amazon


感想👇

今回は、ライフネット生命の創業者にして現在は立命館アジア太平洋大学(APU)学長「出口治明」さんの著書を読んでみました。

私は出口さんの大ファンで、今までも数冊その著書を読ませていただいており今回もかなり期待して読ませていただきましたが、相変わらずの“出口節”が心地良く大変満足な内容の一冊でした😄

画像:Amazon

私が出口さんを好きな理由のひとつに、「難しいことを簡単に伝える技術」に長けているという特徴があります。

出口さん曰く、「難しいことをそのまま難しくしか人に伝えられない人はアホ」とのこと。笑

たしかに賢い人ほど相手に合わせて簡単に噛み砕いて伝える「知識」「話の引出し」「絶妙な比喩表現」などを備えていると思います。

そんな出口さんの著書である本書に関しても、扱っているテーマはそれぞれ複雑なものですが、“出口節”のおかげでとてもスムーズに頭に入ってくるのが体感できます🧠✨

世の中で起こることのすべては、トレードオフの関係にあります。
何かを得ようとすれば、何かを捨てなくてはなりません。
人生もビジネスにおいても同じことです。

このように言い切ってしまうところがカッコいいですし、「確かにそうだな」と実感できます。

個人においては「痩せよう!」と思えば「自堕落な生活」を捨てなければいけないですし、逆に「自堕落な生活」が捨てられなければ「痩せて健康な未来」という選択肢を捨てることになり、これらがトレードオフであることがわかります。

糖質オフ!じゃなくてトレードオフ!

また、ビジネスにおいても同様で、変化する時代や環境に合わせて「ビジネスモデルを変革しよう!」と思えば「今までの商習慣」を捨てる(見直す)必要があり、こちらも逆に「今までの商習慣」を捨てることができなければ「環境に則して変化する」という未来を捨てることに他ならず、こちらもちゃんとトレードオフの関係になっています。

ちなみに本書はコロナ禍の自粛期間中に書かれたこともあり、コロナ禍においての企業の姿勢についても触れられています。

「コロナが終われば元通りになる(はず)!」と自らが変化をすることを拒みコロナ禍をやり過ごそうとした企業と、「コロナを機に今までの業務を見直そう!」と在宅勤務やリモートワークなどを積極的に取り入れたり業務の効率化などを図った企業との間では、このとんでもない災厄のコロナウイルスでさえ、かたや“災厄”かたや“前進のためのきっかけ”として受け止め方が大きく異なってきます。

本書ではダーウィンの進化論が度々持ち出され、生物が生き残るために必要なのは「知識」でも「力」でもなく、「新しい環境に適応する能力」であることを繰り返し教えてくれていることからも、変化をしないことを選択した個人や企業が今後苦境に立たされる可能性が高いことは容易に想像できます。

進むか、留まるか・・・

コロナを機に新しいことを始めた私としては、憧れの出口さんに背中を押してもらえたような気がして、読みながら大変心強く感じました。

また、以下の一節も私を励ましてくれました👇

空気を読めない人は、実は仕事のできる人です。
仕事以外のことに惑わされず、自分がすべきことの目的を考えている。
それこそが仕事に臨むまっとうな態度です。
空気を読むことほど無駄で、かえって人間関係をややこしくするものはありません。

現在の私はただの「空気を読めない人」として会社からは迷惑がられていますが(笑)、ということはそんな自分でもいずれは「仕事のできる人」になって多くの人に貢献できるのかもしれない!と希望を持つことができました😭✨(出口さんに感謝!)

目指せ!「仕事のできる人」

この他、本書のテーマである「捨てる」ということの考え方についてもわかりやすく言い表されています👇

捨てるために必要なのは「悟り」ではなく、「知識」です。
捨てることは、自分の手元に何を残すかを決めることですから、知識があって初めて取捨選択ができます。
そして、知識があればリスクをコストに転換することも可能になります。
ほとんどの場合、リスクは無知から生じているからです。

これについては以前読んで大変参考になった『シンプリスト生活』という本にも同様のことが書かれており、不必要なモノ不必要な人間関係を断捨離する際にも共通であることがわかります。

ここでいう「知識」とは、「自分のことをどれだけ知っているか(理解できているか)」ということであり、自分がどのようなことに喜び、ワクワクし、満足できるか、それを見つけるために真面目に正直に自分と向き合うことによってはじめて自分にとって何が本当に必要で不必要かを判断できるようになるということだと思います。

このことは“仏教” について興味のある方であれば「12縁起(12因縁)と同じだね!」と思われるかもしれません。

12縁起とは悩みや不安をなくして幸福に生きるためにブッダが見つけた法則のことなのですが、その法則の中で不安や悩みを生む根源は“無明(何も知らないこと)”であるとしっかりと残されています。

もちろん出口さんも仏教にはかなり詳しい方ですので、あえて

捨てるために必要なのは「悟り」ではなく、「知識」です。

と、このような表現を使われたのだと思います。

気づけば【おまけ】コーナーであるはずがメインディッシュ並のボリュームになってしまっていたので、最後に出口さんからのメッセージを紹介して本日の【おまけ】を締め括らせていただきます。

人間が生きていくために必要なものは、実はそんなに多くありません。
ご飯が食べられて、安心して寝られる場所があり、寒さをしのぐ服があれば、とにかく生きていける。
それ以外のものは、思い切って手放してしまっても困ることはない。
飽食の時代を経てコロナ禍を経験した僕たちは、そろそろ人間の本質に立ち戻るべき時期に入っているのかもしれません。

最後まで長文をお読みいただき、誠に有難うございました!




本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


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