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高広伯彦のマーケティング関係文章のバインダー

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高広伯彦がnote上に書いた、マーケティング関係の文章をまとめています。
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#営業

「B2Bマーケティング」と「営業企画」

「B2Bマーケティング」と「営業企画」

ここしばらく、マーケティングがうまく行ってないB2B企業の人々と話をしてきていて、今、思考が一つ行き着いたところ。

日本のB2Bマーケティング界隈って、「マーケティング」って言葉のせいで、なんとなくカッコいい、流行りの仕事となってしまっていて、B2B取引というものをに理解しないまま、デジタル広告やデジタルマーケティング人材がスライドしてきてて、結果として、マーケティング人材が潤沢には育ってないの

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ドラッカーって「営業(マン)を不要にする」って言ったの?

ドラッカーって「営業(マン)を不要にする」って言ったの?

ドラッカーの名言と言われる、

という一文ですが、これを、

という訳文として、「マーケティングがあったら営業はいらん」ととらえてるようなケースをも見受けられます。

当のドラッカーは、その著書、Management: Tasks, Responsibilities, Plactices の中でどのように書いているかと言うと、

なんですね。上記の日本語訳は以下の書籍の一部分が訳されたものです。

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デジタルなツール群の導入は、もうトップダウンで決めるべき時代だと考えている。

デジタルなツール群の導入は、もうトップダウンで決めるべき時代だと考えている。

MA、SFA,CRMなどは、ボトムアップよりも、トップダウンで導入を決定するのがよい。

ただし、その”トップ”が”現場”のことをどのくらい理解しているかによって、その成否は左右される。

“トップ”がどのくらい、マーケティングや営業、サービスのデジタライゼーションやDXを理解しているか、またそれらを使って何ができるかを、全組織的に考えられるかが求められている。

もともと多くの企業で、「デジタル

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"BtoBマーケティング"という言葉が,製造業や法人取引をしている事業者における”マーケティング”に対する考え方を狭めているのかもしれない #短文 #脳内メモ

"BtoBマーケティング"という言葉が,製造業や法人取引をしている事業者における”マーケティング”に対する考え方を狭めているのかもしれない #短文 #脳内メモ

 いま,"BtoBマーケティング"と言われてるものは,”生産財マーケティング"だとか,"産業財マーケティング","ビジネスマーケティング"といった言葉で言い換えられることがある。英語だと,"industrial marketing"や"business marketing"だ。

 で,"BtoBマーケティング"のコミュニティ,セミナー,あとはソーシャルメディアやnoteやその筋の人たちが話をして

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同じように「お客さん」という言葉を使っても、なぜマーケと営業の間ではズレるのか?〜マーケと営業の溝に潜む「お客さん」の違いを理解する〜 (写真は本文と全く関係ありません)

同じように「お客さん」という言葉を使っても、なぜマーケと営業の間ではズレるのか?〜マーケと営業の溝に潜む「お客さん」の違いを理解する〜 (写真は本文と全く関係ありません)

 「お客さんを中心に考える」とか「顧客志向」や「顧客中心主義」という言葉やフレーズは、ここしばらくあちこちで聞かれるようになった。しかし、この言葉を前にして、営業とマーケとの溝を発見する機会も多い。

 営業からしてみれば、「俺たちは常にお客さんと接してるわけだから、そもそもお客さん志向なんだよ、マーケが何を言ってるんだ?」となり、マーケからすると「営業は自分たちが向き合っているお客さんのことしか

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顧客視点に立った営業体制の話〜営業組織の三類型とThe PODs -  #1sheetMktg 番外編2

顧客視点に立った営業体制の話〜営業組織の三類型とThe PODs - #1sheetMktg 番外編2

 普段は表向きはマーケティングの話をすることばかりですが、実際にはマーケティングを改革していくと、営業体制の改革もしなければいけない場面に出くわします。あるいは、過去に外資IT企業でのセールスマーケティング   組織のチームリーダーとして働いた学びをもとに、ベンチャーやアドテク/マーケテック企業に、マーケティングと営業組織体制についてのアドバイスをする機会もあり、結構な頻度で営業とその組織の改革が

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