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果糖ぶどう糖液糖などの異性化糖のお話し

こんにちは

ジュースなどの清涼飲料水や食品に
含まれていることが多い
「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」等
(高フルクトース・コーンシロップ=異性化糖)

と呼ばれる甘味料をご存知ですか?

果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は
ブドウ糖の10倍以上の糖化リスクがあるそうです

私は数年前からダイエットに取り組んで以来、
この糖分が入っている飲料や食品を
極力避けるようにしています

今回は血糖値を急激に上げてしまい
糖化リスクを一気に高めてしまうといわれる
異性化糖についてお話します

異性化液糖とは

異性化糖とは、でんぷんを原料として作る
ぶどう糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の
混合液で、
高フルクトース・コーンシロップとも呼ばれます

厚生労働省の『加工食品品質表示基準』によれば

異性化液糖とは、
・果糖ぶどう糖液糖
・ぶどう糖果糖液糖
・高果糖液糖

を表します

3種類の液糖は、果糖の含有率によって
次のように分類されています(日本農林規格より)

・果糖含有率が50%未満のもの
ぶどう糖果糖液糖
・果糖含有率が50%以上90%未満のもの
果糖ぶどう糖液糖
・果糖含有率が90%以上のもの
高果糖液糖

甘味度は
果糖、ショ糖(砂糖)、ぶどう糖の順に
高いといわれます

ショ糖(砂糖)を100とすると、果糖は80~150、
ぶどう糖は60~70だそうです

果糖ぶどう糖液糖とぶどう糖果糖液糖の違い

果糖ぶどう糖液糖とぶどう糖果糖液糖の製法は同じです

何が異なるかといえば、
水分を飛ばしたり濃縮させたりする過程で
果糖の含有率を変える点にあるそうです

含まれる原材料の多い順に記載される
原材料表示と同様に、果糖の含有率の多い場合は

「果糖ぶどう糖液糖」となり、
ぶどう糖が多い場合は「ぶどう糖果糖液糖」と
なるそうです

つまり、果糖ぶどう糖液糖は果糖の率が、
ぶどう糖果糖液糖よりも高いといえます

実は果糖ぶどう糖液糖よりも果糖の含有率が高い
甘味料として高果糖液糖があります

身近な飲料・食品に多く含まれている

果糖ぶどう糖液糖は砂糖より安く、
しかも味や保存にプラスの効果を与えるため
食品製造会社が多く使用しています

果糖ぶどう糖液糖には次のような特徴があります
・食品をおいしくする
・なめらかな味わいにする
・保存しやすくなる

果糖には、低温になるほど
甘味度が高まる性質があるそうです

そのためジュースや炭酸飲料に
果糖ぶどう糖液糖が使用されているのです

例えば、とあるスポーツ飲料水の成分表示を見てみると

砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩、酸味料、
香料、塩化K、乳酸Ca、調味料(アミノ酸)、
塩化Mg、酸化防止剤(ビタミンC)

などと並んでいます

含有量の多い順番に並んでいるため、
砂糖に果糖ぶどう糖液糖と糖が多いのが目立ちます

この飲み物500mlに含まれる糖は約31gで、
3g のスティック・シュガーが10本
使われていることになります

今話題と言われている某乳酸菌飲料にも

乳酸菌を摂るのは健康に良いかもしれませんが、
それよりも想像以上にすごい量の糖分を摂取することに
抵抗があります

この事実を知ると、驚愕しますよね…

とてつもなく多い量の糖を摂取することになり、
ペットボトル症候群と呼ばれる急性糖尿病に陥る
危険性があり、更にずっと飲み続けると、
本格的な糖尿病になる可能性があります

特に問題なのが、上述したとおりの
果糖ぶどう糖液糖などの形で表示される
いわゆる異性化糖で、

砂糖に比べて肥満や糖尿病になりやすいことが
各種調査で明らかになっているそうです

なので、購入する際は成分表示を
よく確認するようにしています

果糖ぶどう糖液糖は添加物ではない

果糖ぶどう糖液糖を食品添加物だとする
情報もあるようですが、
厚生労働省の『食品添加物公定書』では
添加物として指定されていません

食品添加物に指定されない理由は、
果糖ぶどう糖液糖の原材料にあります


果糖ぶどう糖液糖の原料や製造方法

果糖ぶどう糖液糖とは、
果糖とぶどう糖を混ぜ合わせて作ったもので、
主原料はとうもろこし(コーンスターチ)や
さつまいもなどのでんぷんだそうです

原料のとうもろこしは、ほぼ100%米国から輸入され
その約9割が遺伝子組み換えであるそうです
アメリカのとうもろこしは
遺伝子組み換えである場合が多いため、
摂取し続けることにより免疫疾患や
ガンになるリスクを高めるとする調査結果もあるそうです

甘味料としては砂糖よりも工業的に安定で
安価に作られるため、
砂糖の代替となる甘味料として広く利用されています

果糖ぶどう糖液糖と砂糖の違い

果糖ぶどう糖液糖と砂糖は、
ともに「糖質系甘味料」に分類されます
ただ、果糖ぶどう糖液糖はとうもろこしやさつまいも、

砂糖はさとうきびやてんさいなどから作られており
原材料は異なります

果糖ぶどう糖液糖の製法
・とうもろこしやさつまいものでんぷんを
 酵素反応させる
・酵素反応させたものをぶどう糖に加水分解する
・ぶどう糖の一部を果糖に異性化
 (分子の原子配列を変える)する

この結果生まれたのが、果糖ぶどう糖液糖です

対して砂糖は、さとうきびやてんさいを精製したものです
精製とは不純物を取り除き、
純度の高いものにすることをいいます

つまり果糖ぶどう糖液糖と砂糖は、
原材料だけでなく製法もまったく異なるのです

摂り過ぎでもたらされるリスク

なぜ異性化糖は肥満や糖尿病などの
原因となるのでしょうか?

それは、果糖とぶどう糖の違いにカギがあるそうです

果糖ぶどう糖液糖などの異性化糖も砂糖と同様に、
摂り過ぎは禁物です
理由は糖質の特徴にあります

ごはんやパン、穀類、芋などに含まれる炭水化物は
複合糖質といわれます

さらに、果糖とぶどう糖は
体に吸収されやすい単糖類です

果糖は糖のなかでは甘味度が高く、
毎日大量に摂り続けると肥満になりやすくなります

また、生活習慣病のリスクも高まります
摂取量によっては肥満や糖尿病を引き起こしたり、
心血管疾患のリスクを高めたりする原因に
なる可能性も高まります

異性化糖がもたらす健康リスク

清涼飲料の多くに含まれる果糖ぶどう糖液糖などの
異性化糖は、砂糖よりも血糖値を上昇させるそうです

最近の研究で、異性化糖が
肥満や高血圧、糖尿病などの原因と分かり
問題となっているようです

また、アメリカのみならず世界中に広がっている
肥満と2型糖尿病の原因としても
欧米型の食事スタイルである高炭水化物食、
特に糖質の過剰摂取が問題視されており
中でも異性化糖が問題視されており

摂取源は主として清涼飲料水からだそうです

世界人口の8.3%が糖尿病に罹患しており、
2030年には9.9%まで増加すると
予想されているそうです

糖尿病の増加率は先進国で20%、
発展途上国ではなんと69%にのぼり

日本にとっても、けっして対岸の火事ではありません

異性化糖と砂糖で感じる甘さに差がなくても、
異性化糖の方が糖尿病の危険度を上げるリスクが
ある点を知っておきましょう

糖類の代謝についてのおさらい

果物には果糖だけではなく、
ぶどう糖、二糖類、多糖類なども含まれています

また、グラニュー糖や上白糖の主成分であるショ糖は
果糖とぶどう糖が結合した二糖類です

果糖とぶどう糖はどちらも単糖類ですが、
私たち人間の体への働きは両者で大きく異なります

ぶどう糖はごはんやパン、麺類、いも類などに
多く含まれ、脳の唯一のエネルギー源であり、
全身の細胞を活性化するエネルギーとなります

果糖は果物や蜂蜜に含まれており
もともと甘みが強いのが特徴ですが、
冷やすと甘みがさらに増します

果物を冷やして食べる習慣があるのはそのためです

実は、ぶどう糖と果糖は代謝経路が全く異なります

ぶどう糖は小腸から吸収された後、血液中に入り、
全身の細胞に運ばれエネルギーとして利用され、
余った分が中性脂肪となって貯蓄されます

一方の果糖は、ほとんどが肝臓で代謝されるため
直接は血糖を上げませんが、
肝臓で中性脂肪などに変換され、
余分なものが脂肪として貯蓄される他、
脂質異常症を引き起こしたりします

さらに、ぶどう糖と果糖を摂取した後では
満腹感が違ってくるそうです

ぶどう糖を摂取すると、
インスリンや血糖値を上昇させ
食欲を抑えるグルカゴン様ペプチド1(GLP−1)
の分泌が増加して、
食欲を刺激するグレリンというホルモンの分泌を抑えます

ぶどう糖を摂取すると満足感を得て、
それ以上は食べものを欲しません

ところが果糖は、インスリン分泌の刺激が弱く、
血糖値も直接的には上げません

さらに、GLP−1の分泌も増えず、
グレリンの産生が抑制できなくなるそうです

結果、果糖を摂っても満腹感が得られず、
また空腹感が減らず、
食べものを欲したり食べ過ぎたりする可能性が
あると考えられるそうです

果糖ぶどう糖液糖は、液体の形で摂取するため
すぐに体内に吸収され、
急激な血糖値の上昇をもたらして
インシュリンの分泌にも影響を及ぼし、
糖尿病の引き金になるそうです

また果糖は、摂取しても人間の脳は
"これ以上必要ない"という指令を出さないため、
どんどん摂取してしまい、
余分なものは脂肪になってたまり、
過剰摂取は肥満の原因になり、
生活習慣病を引き起こす可能性があります

果物に含まれる果糖との違い

果物には果糖が多く含まれていると
勘違いされやすいのですが、

実は果物はそのものの果糖含有量は
それほど多くないそうです

しかもビタミン類や食物繊維なども
豊富に含まれているので
適量をゆっくり食べる分にはまったく問題はないそうです

人々は果物や野菜などに含まれる自然な果糖と、
加工食品や清涼飲料水に含まれる果糖の
2種類の果糖を摂取することが多いですが、

後者は大抵、異性化糖という形で摂取することが多く
大量の果糖を一気に摂取する心配があります

これに対し、果物や野菜に含まれる果糖は
食物繊維などの作用でゆっくり吸収されます

さらに、果物や野菜にはビタミンやミネラルなどの
栄養素も豊富に含まれていますので
健康にメリットがあります

果糖ぶどう糖液糖などの異性化糖との付き合い方

果糖ぶどう糖液糖、ぶどう糖果糖液糖、砂糖、
人工甘味料など、すべての甘味料の知識を持つのは
重要です

甘いものを買うときは、
表示で確認する習慣をつけましょう

次のように考えて食品を選ぶのが、
甘味料との良い付き合い方です

・甘いものを摂り過ぎていないか
甘いもの(甘味料)を控える
・甘味料を考えて選び買い物しているか
甘味料の質と適量を考える

しかし、神経質になり過ぎれば
ストレスにもなりかねませんので
なによりも、甘いものを控えることを意識するのが
最も健康に良いでしょう

原材料名を確認する

原材料名に関心をもち、
買い物の度に原材料名表示を確認しましょう
食品の裏側や側面にある表示を確かめる習慣は、
体に良いものを求めるために必要なことです

より良いものを選ぶ買い方ができれば、
台所や冷蔵庫内の食材・調味料も変化するでしょう

ゆっくりよく噛んで食べる

食材を味わいながら食べるようになると、
味覚も研ぎ澄まされます
糖分のない生活は、慣れるまでは物足りなさを
感じてしまうかもしれません

しかし、お米は噛めば噛むほど甘くなるというように
味覚を育てるには、よく噛むことが重要です

よく噛むと唾液がたくさん出て唾液を介して
味を感じられるようになるためです
忙しい日々を送っていたとしても、食事は大切です

食事のひとときはできるだけゆっくりと
大事に過ごしたいものです

ゆっくり噛んで食べるようにしましょう

ゆっくり食べると、
糖質の消化をおだやかなペースにすることができ、
急激な血糖値の上昇を抑えられ、
気持ちにもゆとりが生まれるでしょう

運動の習慣をつける

食後に無理のない運動をするように心がけましょう
運動は、血糖値の上昇を緩やかにします

食後の運動が習慣になると、
運動するのを前提に食べるようになるため
食べ過ぎを避けられます

また、どうしても甘いものを食べたくなるときが
あると思います
実際に甘いものを食べて後悔するより、
ウォーキングやストレッチをして
体を動かすようにしましょう

大切なのは、運動を意識することと続けることです


まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます

果糖が多く含まれる果糖ブドウ糖液糖や
高果糖液糖などの異性化糖は
ジュースなどの清涼飲料水、スポーツドリンク、
ドレッシング、焼き肉のたれ、醤油風調味料などの
身近にある多く食品に含まれています

一度、身の回りの食品成分の表示を
確認してみてください

結構な割合で含まれていることに気づくでしょう

これらが配合された食品は
糖化を大きく促進するリスクがありますので、
摂り過ぎには注意する必要があります

甘味料に対する知識があるかどうかで
甘いものの摂り方が異なってくると思います

果糖ぶどう糖液糖などの異性化糖は
砂糖と同等の甘さですが、
製造法や甘味度などが異なります

今回説明しました果糖ぶどう糖液糖や、
ほかの甘味料などの情報をもとに、
甘いものを摂取する際や
普段食べたり飲んだりするものを意識してみましょう

ご自身のペースで、
理想の健康生活を実現していきましょう!

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