「オレがやった方が早い!」がやめられないあなたへ
こんにちは!エグゼクティブコーチの中井茉由子です。
なんて、思ったことありませんか?
いつも仕事がカツカツで部下に仕事を任せたいと思っているけれど、いざとなると自分が動いてしまう・・・。
自分自身がプレイヤーとして成果を出してきた経営者あるあるの悩みです。
本記事では、そんな経営者のみなさんが少しずつ仕事を任せられるようにするためのポイントをお伝えします。
マネジャーとして、そしてハイスキル人材としての価値
プレイヤーとして優秀な成果を出し、シニアなポジションに就いたAさんは部下への仕事の任せかたについて迷っていました。
昇進して、現場から離れる寂しさを感じつつ、メンバーの力を今以上に伸ばすことができなければ、社内での存在価値はなくなってしまう・・・。
そんな状態で現場感も失ってしまえば、ますます自分自身の市場価値が下がってしまうのではないか・・・。
不安を抱えるAさんに、私はこんな問いを投げかけました。
しばらく考え込んだ後、Aさんが決めたのは「育成に繋がらない手の動かしかたはしない」ということ。
それまでは、案件の中でも難易度の高い部分を担当しており、次も仕方なく高難易度のものをAさんが担当する・・・ということが続いていたそうです。
育成に繋がらない手の動かしかたはしない!と決めて、難易度の高い案件を部下が担当できるよう関わりかたをガラッと変えました。
そうすることで不安に思っていた現場感覚を急に失うことはなくなりましたし、部下の成長にも繋がり、チームのパフォーマンス向上につながりました。
オレがやった方が早い!かもしれないけれど・・・
次に考えていただきたいのは、労働単価!
経営者自らが動くと早いかもしれないけれど、「早くて安い」わけではないんですよね。社員に任せれば、2倍以上の時間がかかってしまうこともあるかもしれません。
でも、労働単価を考えるとそれでも安上がりだったりします。
月収30万円の社員なら、時給に換算するとだいたい1時間1700-1800円。
経営者の年収が1000万円だとすると、時給はこの3倍。
と、いうことは、多少かかる時間が増えたとしても、労働単価を考えると部下がやった方がコスパがいい!
これが1回2回の話ではなく、年単位で積み重なっていくことを考えると大きな差になります。
この2つを意識しても最初はどうしても育成の時間がかかるので忙しくなります。忙しくない時にあらかじめ育成の時間を取る・・・ということができればいいですが、リソースが限られている中小企業ではそうもいきません。
でも、そこを乗り越えれば経営者であるあなたの時間もエネルギーも有効に活用できるようになりますし、社員も育ちます!
まとめ
経営者が抱える課題や問題は組織にダイレクトに伝わります。
本記事のテーマのように、経営者に仕事が集約されるような言葉が社内で繰り返されると、悪い意味での「最後は社長がどうにかしてくれる」という雰囲気が広まってしまう・・・。
社員が責任感を持って仕事をする気持ちを社長自らがダウンさせてしまっているかもしれません。
経営者の意識が変われば、その影響も必ず伝わります!
本気で組織を良くしていきたいという想いのある経営者をサポートしています。誰に相談していいかわからない悩みを抱えていたり、マネジメントについて課題を感じている方は、ぜひご相談ください!
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