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2020年3月の記事一覧
【短編小説】家に帰ると哲学者が待っていた
新入社員が終わろうとしている。そんな僕は仕事を1年間してきて以前と変わってしまったことがある。それは部屋から出ようとすると息が苦しくなり、ドキドキしてしまうことだ。それでも毎朝早朝に起きて、身支度で30分、30分かけて職場まで行き、12時間会社に拘束され、30分かけて家に帰ってくるという生活を1年続けてきた。24時間のうち会社に13時間以上奪われ、残りの11時間を自分の時間として使っている。睡眠時
もっとみるやっぱり、わかりません 〜ゴリゴリの文系の私が 「科学」にぶつかった話〜
スマホの画面を時折確認しながら、授業終わりの教授が現れるのを待っていた。8年間の社会人生活の間で、時間を確認するのはもっぱらスマホかPCの画面。いつの間にか時計をしない生活になっていた。あぁ、腕時計をしてこればよかった、そう思う時はあっても、今日が終わる頃にはそんなことを考えていたことすら忘れてしまう。
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この冬、新卒から8年間勤務した会社を退職した。22歳だった私は、30歳になった。とても