効率的なリサーチと情報整理4ステップ
わたしが10年以上ライターをやってきてたどりついた「文章をすばやく書くコツと情報整理術」。ただし、作家や小説家のような感動的な文章を書くための手法ではありません。誰でも70点の文章がすばやく書けるようになる方法です。
わたしの周りに共有したところ、300文字も書けなかった人たちが、2万文字をこえる長文が書けるようになりました。ですので、少しはあなたの役に立てるのではないかと思います。
では、さっそくお伝えしていきます。
書くのに時間がかかってしまう原因
前回の記事でもお伝えしましたが、うまく言葉にできない原因は、情報を整理しないまま書き始めていることです。ここが文章の9割以上をしめる超重要な部分なのに、それについて学ぶ機会ってほとんどないんですよね。
だから、なんとなくリサーチして、なんとなく書き始めて……さて何書こう??? と手が止まる方も多いのではないでしょうか。そんな方に言いたいです。
いきなり書くな!もちつけ
140文字のツイート程度ならOKですが、2万文字などの長文の場合「文章の構成」を先に考えておかないと、かなりの確率で途中で迷走してしまうからです。情報整理してから書かないと「モレなく、ダブりなく」書けません。
ですので、1,000文字以上の文章を書くなら、まずは「文章の構成」を先に考えましょう。ちなみに、「文章の構成」を考えるときに、わたしはマインドマップというツールを使っています。
思考の整理術 『マインドマップ』とは?
マインドマップとは、頭の中で考えていることを脳内に近い形で描き出す思考の整理術です。記事をMECEにするのに、とても便利。(MECEとは「モレなく、ダブりなく」の略。思考のフレームワーク)
記事作成はもちろん、コンセプト設計、戦略、スケジュール、打ち合わせ、強み発見、ネタ出し、やること整理……などなど何にでも使えます。サウナ並み「思考が整う」ので、ぜひ活用してみてください。
マインドマップを効率よく作るための秘訣
とはいえ「うまく構成が作れない」「マインドマップが書けない」という声が多いので、わたしが実際にマインドマップをつくるときに意識している3つのポイントを共有します。これを実践すると、効率よく作れます。
【ポイント1】 型を決めておく
マインドマップが書けない、枝が増えないという場合は、「型」を用意してみてください。未経験の人でも、「型」があれば、ある程度まで書けるようになります。(こちらの記事参照)
たとえば私の場合、MindMeisterで構成をつくるときの「型」として、左側に「目に見えない情報」をまとめて、右側に「目に見える情報」をまとめています。
【ポイント2】 紙とパソコンを使い分ける
わたしの場合、アイデア出しのときは「紙」を使います(100均のスケッチブックを愛用)。思い浮かんだことをすばやくガシガシ書けるからです。
広がったアイデアを整理するときは「パソコン」を使います。(MindMeisterさんを愛用)。紙で構成の順番を変えたりすると、ぐちゃぐちゃになってしまうからです。パソコンだと項目の移動がカンタンにできるので、情報整理に適しています。
【ポイント3】 タスクによって場所を変える
アイデアを出すときは天井が高い場所で。アイデアを整理するときには天井が低いところで。
メンタリストDaiGoさんいわく、天井が高いところは、アイデアがでやすく。天井が低いところは、目の前の作業に集中しやすくなることがわかっているからです。(アイデアは天井の高さに比例する)
ついでに場所を変えると、疲れた脳がリフレッシュするのでオススメ。
では具体的にどうやって記事にしていけばよいのか。ステップバイステップでお伝えしますね。
効率的なリサーチと情報整理4ステップ
【ステップ1】 目的を明確にする
その記事は、「誰に」「何を」伝えるために書くのでしょうか。特にライターの場合は、記事の目的をクライアントとしっかりすり合わせておかないと、大幅に修正依頼がくるケースが多いです。記事の仕上がりをイメージし「何のために記事を書くのか」を最初に定めておきましょう。
【ステップ2】 構成を考える
「どうやって」書くのか。構成を先に考えておくことで、調べる範囲を絞れるので、効率的にリサーチできます。何を調べればいいか、当たりがつくからです。
型を使って、マインドマップで構成をしっかり揉んでおくと、スムーズに記事を書けます。構成の段階であれば、大幅に修正することも可能だからです。書き始めたあとだと、修正するのに時間がかかります。
【ステップ3】 手法を明確にする
ライターが使うリサーチの手法は主に2つ。文献によるリサーチ(Google検索、記事、論文、図書館)と、インタビューによるリサーチ(経験者、専門家など一次情報をもっている人にきく)。自分が経験したことや専門知識がある場合は、自分の頭の中からリサーチすればOKです。
ちなみに、データ分析によるリサーチができると、マーケターやリサーチャー、コンサル業などもできるようになるので、ライターの枠を超えて活動の幅が広がるでしょう。難易度は上がりますが、お給料はアップする傾向にあります。(参考)
【ステップ4】 リサーチを実施する
ここにきて、初めてリサーチで手を動かし始めます。目的と仕上がりイメージが明確なので、効率的に調べられるはずです。逆をいうと、目的なくリサーチをはじめてしまうのは、非効率極まりないです(←過去の自分に強めに言ってあげたいです)ここでのポイントは、「信頼できる情報元のデータベース」を作っておくことです。信頼できる情報元とは、以下のようなものです。
とはいえ、記事を書いているときに、この根拠は大丈夫だろうか?もっと調べるべきだろうか?…などリサーチの悩みはつきません。
過剰リサーチはいいことです。しかし、リサーチは無限にできてしまうので、納期や時間を決めないと前に進みません。「限られた時間の中で最大限に調べる」と決めてしまうのがよいでしょう。この情報化社会、情報を網羅しようと思っても、無理だからです。
リサーチに時間がかかる人は、「記事を仕上げるため」の情報を集めて、あたりをつけて、調べてみてください。
とはいえ、何度も同じことを調べるのは、効率が悪いです。調べたことを次引き出せるように、オリジナルのリサーチシートを作って、自分データベースを構築しましょう。引き出せない情報はゴミと一緒です。(←過去の自分に強めに言ってやりたいです)
型があれば誰でも書けるようになる
以上が、わたしが文章を書くときの実際の手法の一部を公開しました。(今回は、リサーチに焦点をあててみました)
もっと効率的な方法があるかもしれませんし、すべてを取り入れる必要はありません。できそうなところから、取り入れてみてください。
繰り返しになりますが、どんなに才能がない人でも、「型」があれば、ある程度まで書けるようになります。
ぜひ今日から実践してみてください。
当たり前ですが、この記事を読むだけでは何も変わりません。
実践によって初めて身につくからです。
「人は、やろうと思っても72時間以内に行動しないと
ほぼ100%の確率でその後、行動せず一生を過ごす」
というエビデンス元が不明な業界の都市伝説があります。
何でもいいので、今日中に行動に移してみてくださいね。
では、また!
ちゃお〜
追伸:
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