見出し画像

🗽 今週の相場:インフレ抑制期待だが...

 と題して、今回もみなさんと一緒に、元気よく投資について学んで行きたいと思います。いつも"いいね" "スキ"、楽しいコメント、シェア、通知、そしてプライム登録、を本当にありがとうございます。

《 まとめ 》


今週の米国と日経は引き続き神経質な展開か。
75bpや4回の50bpを見据えた、債券の金利上昇・高止まりで株式が風邪。
注目は、週半ばに米国で発表予定の4月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)。

相場には強い風、穏やかな相場と神経質な展開だが、業績相場への綱引きと考えると、もうすぐ次の季節への準備か。

国内決算ラッシュ。物色動向は、引き続きハイテク・グロース(成長)株は相対的に厳しく、コモディティやディフェンシブ銘柄に資金流入。


《 環境認識 》

中期目線チャートに、有事長期化、NetflixやAmazonの決算ミスでショック。ショートカバーと利確売りを繰り返す1ヵ月。

現在機関投資家のポジション
ロングとショートの比率は2:1
で株式ポジションがかなり弱気。

日本市場は4週連続買い越しで割安感。

長期国債
年初来10%以上の下落。国債市場からの現金流出が止まらない。
これは1948年ヨーロッパ諸国に対する復興援助計画
マーシャル・プラン以来の流出、価格下落。債券投資は今年は厳しい可能性も。

S&P500チャート
50MAでは70%以上の株が下落。200MAでは40%以上下落。
厳しい状況であるが底に近づいている可能性も意識。

シーズナリティ(季節性)
Buy in April、Sell in Mayはかなり弱い。
歴史的に1950年からS&P500の季節性を見ると、5月から10月は一番低いパフォーマンスで平均1.8%しか変動していない。

ナスダック
年初来13%、1939年以来の弱さ。1973年からの下落としては、2008年リーマン並み。年初から33回の1%変動。平均約20回。2021年からエクイティフロー(株式からの現金流出)が止まらない。

プットコール率。プット下落に備える比率がかなり増加。
下落に備えるポジションの下落をみると下げ止まりの飽和シグナル点灯中。
個別よりETFのIndexタイプ(例えばVTIなど)のプット売りポジションの残高が急増。

S&Pセクター動向: 

先週は、🆙エネルギー、公益。逆に⇊⇊素材、コミュニケーション、一般消費財、不動産。
中期では、セクター別ではXLVヘルスケア、XLU公共、XLP消費財が上昇。
XLFの金融関連が大きなマイナス。エネルギーは横這い。

コモディティ商品CTAがナスダック指数と比較して38%以上好成績。

音声とチャート分析を動画でご覧ください!


FOMC、6月以降の積極的な利上げ75bpへの疑念

FOMC後の米株市場は乱高下が。
相場の方向感が定まらない。
FOMC直後に一時低下した米10年債利回りは3.1%と、2018年11月以来の水準を付けるなど再び上昇に転じており、週末の雇用統計を受けて一段高。

今後も世界的なインフレ懸念が根強くくすぶる。
こうしたなか、株式市場はFRBが積極的な利上げ姿勢を示せば警戒感から下落。
一方で0.75ptの大幅利上げの可能性が後退しても、結局インフレを抑えられないのではとの懸念から下落するなど、非常に脆い状態だ。

原油高が継続

欧州連合(EU)はロシア産石油の輸入を年内に停止する方針。
また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成するOPECプラスが小幅な増産ペースを維持する姿勢を堅持。原油先物相場は再び上昇基調を強めている。

英国の高インフレ

英イングランド銀行(中央銀行)が10月にインフレ率が10%を超えるとの見通し。

米国では11日に4月CPI、12日に4月PPIが発表予定で、非常に注目だ。インフレ懸念が根強いなか、インフレピークアウトを示唆した3月のCPIの結果に続き、4月のCPIでより明確な伸びの鈍化が示されれば、市場は安心感から再び上昇基調に転じる可能性が高い。その場合、FOMC前からすでに市場のセンチメントは機関投資家も個人投資家もかなり悲観的に傾いていたことから、リバウンドが長めに続く可能性があろう。一方、CPIやPPIの結果が予想を上回り、インフレピークアウト期待を打ち消す場合には、相場は一段の深押しが警戒される。

日本国内の決算ラッシュ開始

9日の日本郵船<9101>、10日のソニーグループ<6758>、三菱商事<8058>

11日のトヨタ自動車<7203>、INPEX<1605>

12日のソフトバンクグループ<9984>、東京エレクトロン<8035>

直近の相場動向を踏まえる限り、海運やコモディティなどの市況関連株の好決算には素直に買いが入りそうで、利益確定売りが先行した場合でも持ち直しは早そうだ。一方、需要のピークアウト懸念や金融引き締め懸念から、ハイテク株は好決算でも買いが手控えられることが予想される。

《 📢ニュース 》


5月11日(水)CPIがポイント

3月のCPIは前年同月比8.4%上昇となる見通し。これは1982年初め以来の高水準で、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギーコスト上昇を反映している。前月比上昇率は1.2%と、2005年以来の高水準が見込まれている。

出典:ブルームバーグ エコノミスト調査

雇用者数、労働参加率が低下➡賃上げでインフレ

非農業部門雇用者数は前月比42万8000人増。ただ、労働参加率が低下したことで、雇用主は今後あらためて賃上げを迫られ得る。米金融当局の高インフレへの対応が一段と複雑になる可能性が高まりそうだ。

米雇用統計、4月の雇用者数は42.8万人増-賃金の伸びは鈍化
カシュカリ総裁、雇用市場がやや減速しても容認する考え示唆

株続落、雇用統計で利上げ継続観測-10年債利回り3%台

先週6日の米金融市場は前日に続いて荒い値動き。
雇用統計を受け、株式相場は続落。
金融当局がインフレ対応策として現行の利上げ方針を維持するとの見方が強まり、折込の売りが続いた。

  • 米国株は続落、利上げ方針継続観測嫌気

  • 米国債は下落、10年債利回り3.13%に上昇

  • ドル指数が小幅続伸、ドルは対円で9週連続高

  • NY金上昇、利上げ加速はないとの見方-週間では3週連続安


NY原油3日続伸、EUがロシア産禁輸に近づく

 EUはロシア産原油の輸入を向こう6カ月間で段階的に禁止し、石油製品については年内に輸入禁止とする計画。

EU、ロシア産原油禁輸案を修正-ハンガリー含む3カ国に時間的猶予

  WTI先物6月限は、前日比1.51ドル(1.4%)高の1バレル=109.77ドルで終了。
週間では4.9%値上がり。ロンドンICEの北海ブレント7月限は前日比1.49ドル高の112.39ドル

出典:Bloomberg and Nymex weekly WTI

金は週間で昨年からの最長の3週連続下落

正念場。

 金は週間ベースでは昨年12月以来最長の3週連続下落。インフレ懸念が強まり、米国債利回りが上昇したことが背景にある。
  スポット価格はニューヨーク時間午後2時52分現在、前日比0.4%高の1オンス=1883.40ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、0.4%高の1882.80ドルで終了した。週間では1.5%安。

香港大幅3日続落、米中株安を嫌気 全セクター売

 5月6日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続落。前日比3.81%安。中国企業指数は4.33%安。
米株式相場が前日の大幅高から一転し、急落したことで香港市場も全セクターで売りが優勢。中国景気の減速が改めて意識され、きょうの中国本土相場が大きく下げたことも嫌気された。中国共産党委員会は5日、
ゼロコロナ
必ず上海防衛戦でも打ち勝てる
と表明し、上海市の事実上の都市封鎖(ロックダウン)が当面続くと市場で受け止められたもよう。

米国決算速報

決算ミス企業

クアルコム(QCOM)決算:一株利益は2.57ドルで市場予想を下回る
オーバーストック・ドットコム(OSTK)決算:一株利益は0.23ドルで市場予想を下回る
チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)決算:一株利益は5.59ドルで市場予想を下回る

決算上方修正

米航空各社とも、次の4-6月期黒字化観測が続出している。欧米では脱マスクが進んでおり、航空会社などもマスク着用義務撤廃が増えている。コロナで、株価はかなり圧迫を受けており、日柄整理もかなり進んだ。

ウエスタンデジタル(WDC)決算:一株利益は1.65ドルで市場予想を上回るイーライリリー(LLY)決算:一株利益は2.77ドルで市場予想を上回る
アトラシアン(TEAM)決算:一株利益は0.47ドルで市場予想を上回る
ピンタレスト(PINS)決算:一株利益は10セントで市場予想を上回る
サウスウエスト航空(LUV)決算:一株損失は0.32ドルで市場予想を上回るサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(TMO)決算:一株利益は7.25ドルで市場予想を上回る
サービスナウ(NOW)決算:一株利益は1.73ドルで市場予想を上回る
コムキャスト(CMCSA)決算:一株利益は86セントで市場予想を上回る
メタ・プラットフォームズ(FB)決算:一株利益は2.72ドルで市場予想を上回る
テラダイン(TER)決算:一株利益は0.98ドルで市場予想を上回る
テキサス・インストゥルメンツ(TXN)決算:一株利益は2.35ドルで市場予想を上回る
センティーン(CNC)決算:一株利益は1.83ドルで市場予想を上回る
クアンタムスケープ(QS)決算:一株損失は21セントで市場予想を上回る
エンフェーズ・エナジー(ENPH)決算:一株利益は79セント上回る
3M(MMM)決算:一株利益は2.65ドルで市場予想を上回る

《 スケジュール 》

5月9日(月):日・毎月勤労統計(3月)、日・日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(3月17・18日分)、日・サービス業PMI(4月)、
決算発表→日本郵船、中・貿易収支(4月)など

5月10日(火):
決算発表→日本製鉄、三菱商、ソニーG、任天堂、米・アトランタ連銀総裁が講演など

5月11日(水):
決算発表→トヨタ自、INPEX
中・消費者物価指数(4月)、中・生産者物価指数(4月)
米・消費者物価コア指数(4月)
米・決算発表→ウォルト・ディズニーなど

5月12日(木):
日・日銀金融政策決定会合における主な意見
日・景気ウォッチャー調査(4月)
決算発表→東エレク、ソフトバンクG
米・生産者物価コア指数(4月)など

5月13日(金):
決算発表→ヤクルト、ダイフク
米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(5月)など

《 見通し 》


日本企業の決算が2週目からクライマックス


米景気の減速懸念 ゴールドへの注目


金は流動資産であり、多くの世界の株式市場や通貨スプレッドに匹敵するレベルでランク付けされています。その流動性は、多くの場合、その魅力的な資質の1つである市場のストレスの期間中に供給されます。世界の店頭市場、先物市場、ETF市場全体の流動性を調査します。次に、取引会場全体の金取引量の概要/集計を数十億米ドルで提供します。

為替

注目の為替市場ではリスク動向に敏感かつ資源価格にも反応して豪ドルカナダドルなどが週間では買われているが、現在利確・ショートカーバーで調整中。
FOMC通貨前後で、ドル買いは限定的か。材料出尽くしにより利益確定のドル売りが増える可能性


《 マクロ 》

📉米2年国債と金融危機

2年債利回りの急騰は前例のないものです。歴史的に、このような短期利回りの急上昇は、景気後退や市場の出来事と一致しています。利回りが52週間の移動平均線を4標準偏差上回るようになったため、従来はこれまでの利回りのピークを示してきました。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、金融政策を引き締めるための利上げキャンペーンを始めたばかりです。しかし、債券市場はすでに急速に引き締められており、借入コストの上昇を通じて消費を減速させる政策が急速に進められています。前述のように、次のようになります。

残念ながら、2022年前半は、下落シグナルがMACDで点灯中。

ここからプライム投稿でお楽しみください!

では良い一日を!

《  所感 》

アノマリーは一旦忘れる。5~9月は日経平均は底入れが近づいている可能性。底入れサインを探す展開。

ヘッジセクター、銘柄、相場の学び。そしてGood Chartと気になる銘柄↓。


ここから先は

4,638字 / 12画像

note、Youtube, PostPrimeでおなじみにの建築士マットが、資産形成、投資、英語、な…

ベーシックプラン

¥980 / 月

もし記事を気に入っていただけましたら、サポートをおねがいします!