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古文作家の松井浩一と申します。「苔の下道」という現代の恋愛小説を源氏物語などの文体の古語で書きました。

 「苔の下道」は、古語と現代語訳で綴った現代の恋愛小説です。古語は和漢混交文以前の平安中期の文体を用いています。源氏物語、枕草子、蜻蛉日記などの文体です。所々に和歌も織り交ぜておりますので歌物語という形にもなっています。
 右ページに古文、左ページに現代語訳という構成にして、双方を参照しながら読み進めることが出来ますので、古文の内容もわかりやすくなっております。
 古語は私たち日本人の母なる言葉、お読みいただいたなら、なにか懐かしい感覚とともに、古語の美しい調べ、語感に魅了されることと思います。
 皆さまにぜひともお読みいただけたらと願っております。

 「苔の下道」読み給はば、いみじうあはれによろこびものし奉る。

 いにしへの文なる道のあはれそへめぐらはまほしき世に遊ぶとて

 そうは言いましても、こちらの記事では古文はあまり多くは使わずに、(古文だらけになりますとなかなか読んでいただけないもので……(笑))日々思ったことや感じたこと、美味しいお酒やご飯そして煙草のことなど、いろいろ書いて参りたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。

 拙著は芹生公男先生、渋谷栄一先生、小田 勝先生、藤井由紀子先生に献本させていただきました。
 類例に乏しい中古和文体での素晴らしい創作小説の出現として、非常に意義ある出版であるとお褒めの言葉を頂戴いたしました。感動と共に大変光栄なことと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 先生方からの御返事のお手紙等は僕の一生の宝物として大切にいたします。

 芹生公男先生は金田一春彦先生がその出現に驚愕した、三省堂から出版された「現代語から古語を引く辞典」を独力で編纂された方です。
 高千穂大学名誉教授 渋谷栄一先生、清泉女子大学教授 藤井由紀子先生は源氏物語等中古文学研究の泰斗でいらっしゃいます。
 國學院大學教授 小田 勝先生は大著「実例詳解古典文法総覧」を著された古典文法研究の日本の第一人者でいらっしゃいます。

 四先生からはその著作物等を通じまして、僕は大いに学恩を受けております。四先生は言わば僕の恩師ということになるわけです。
 恩師から自分の仕事の成果についてお褒めの言葉をいただくということは本当に嬉しいし、励みになります。
 今後もますます創作に頑張らなければと心に誓った次第です。
 

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