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人生観に影響を与えた本

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これまでに読んだ本で自分の人生観に影響を与えてくれた本を紹介します。
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2020年9月の記事一覧

バーサス魚紳さん!

バーサス魚紳さん!

今日はアマゾンを散歩していたら懐かしいキャラクターを見かけたのでポチってしまった。

1973年から10年間連載した釣りマンガ『釣りキチ三平』(週刊少年マガジン連載)。主人公である三平三平の兄貴分であり、師匠でありライバルである鮎川魚紳が、装いも新たに完全復活している。

弁護士でハイクオリティな生活を送っている魚紳さん。ますます謎の私生活。LINEのスタンプまで使いこなしているし…

私自身はと

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アルテミス・ファウル 失われし島

アルテミス・ファウル 失われし島

小学生3年生の娘が読んでいた本を拝借してレビュー。これがなかなかどうしておもろいやないけっ!ファンタジーものとかでこんな難しい感じのも読めるようになったなんだなとシミジミ感慨に浸る。

さて本書であるが、タイムトラベルの話。作者のオーエン・コルファーといえばファンタジー系の地下の妖精世界とリアリズムを代表する地上の人間世界という二つの世界について描かれてきた。

ところが本作は時空を超えた異次元の

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銀の島

銀の島

本書はザビエルの弟子で「安次郎」と呼ばれた日本人が遺した手記を再現する形の小説となっている。

「崇高で美しい魂の物語を書きたい。」
作家である”わたし”は、フランシスコ・ザビエル神父について書くことを決心する。
はるばる神父ゆかりの地ゴアにやってきた”わたし”は、ある日本人の手記を発見したが、そこには驚くべきフランシスコ・ザビエルの姿が描かれていた・・・。

しばらくはザビエルに私淑した安次郎だ

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動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト

動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト

生命現象の核心を解いた「動的平衡」、 「動的平衡2」に続く、「動的平衡」待望のシリーズ第3弾をご紹介。本書では福岡生命論における新機軸を示している。

小説、建築、文明、芸術、科学など各界をリードする8人の識者と、福岡伸一動的平衡論が共鳴する中でカズオイシグロ氏の登場という事でnoteに書評を残さずにはいられなかった。一つの一つの対談のレベルが高く、読んでいて楽しめた。

カズオイシグロ氏といえば

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わたしを離さないで

わたしを離さないで

好きな小説家を3名に絞れと言われれば私は間違いなくカズオイシグロ氏を挙げる。「日の名残り」は何度も読み返している愛読書となっている。

今回は、そんなカズオイシグロ氏の代表作のひとつ「わたしを離さないで」を紹介したい。

本作の主人公は、優秀な介護人キャシー・H。彼女は「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。

キャシーは施設での奇

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日の名残り

日の名残り

好きな小説家ベスト3に入るノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏の代表作である。

本書の内容は、品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスが、短い旅に出る話だ。しかし、これは大英帝国の栄光が失せた今日のイギリスを風刺しているようだった。

執事という制度は日本ではあまり馴染みがなく、映画で知るのみだが、スティーブンスの執事としての姿に敬服するばかりだ。父であり執事でもあるウィリアムとの話

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2円で刑務所、5億で執行猶予

2円で刑務所、5億で執行猶予

とても参考になる良書であったため、紹介したい。本書では犯罪学・刑事政策等の専門家が犯罪に関して社会の常識とされていることの間違いを指摘している。

統計データや犯罪学の研究成果に基づいて著者が提示する以下の知見は参考になった。

・最近増加傾向のある万引きは高齢者の犯罪

・実は高齢者ほど犯罪被害に遭いにくく、被害も増加傾向にない

・少年犯罪は、凶悪化もしていなければ、低年齢化もしていない

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妄想刑事課

妄想刑事課

これまでお伝えしてきたように約ひと月前まで留置場で17日間を過ごし、留置場で読める官本で良かった本や差し入れしていただいた本を紹介している。

釈放後に仕事を再開して、今回の経験をプラスにできるように小説家としても活動しようとTwitterアカウントを物書き用に取得し、情報収集していると「遊良カフカ」氏より、ダイレクトメッセージでkindleで読める本を紹介いただいた。

刑事ものがある!Amaz

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小説家になるな!: クリエイターのサバイバル論

小説家になるな!: クリエイターのサバイバル論

前回の記事はコチラ

小説家もそうだけど、物書きへの道を歩き始めた私…年齢としては50歳。アドバンテージは経験の量。普通の神経をしていたらチャレンジはしないはず。

私はこれまで事業戦略など専門にやってきたので、小説家への道筋もある程度のロードマップとアクションプランを描いて進めているので、実は見込みがあっての勝負だ。

しかし小説家として、がっつり取り組んだら上記で紹介した職業作家のリアルの様に

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小説家になるな!: 職業作家のリアル、それでもなりたい人へ

小説家になるな!: 職業作家のリアル、それでもなりたい人へ

本書は小説投稿サイト「トークメーカー」において開催された、一週間にわたる公開オンライン座談会の内容を大幅に編集し、新しい内容や補足を多々盛り込み、一冊の書籍として再構成したものとなっている模様。

最近は小説を読む合間に、こういう形式の本をサクッと読むのが好きだ。

趣旨としては、年収150万くらいの時に、編集者から「今の若手だとかなり売れてる部類の作家」って言われたことを軸に小説家で食っていける

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セナの周り道

セナの周り道

私の大好きな郷田マモラ先生の作品もこの辺りで打ち止めとなりそうだ。今後も発表され次第、リコメンドしていきたい。

本作品は大阪の下町に住む元ヤンの女性タクシードライバーが主人公。大阪が舞台の浪花節なストーリーもあって楽しめる。私も関西出身でこの感じ…良くも悪くも共感する。

大阪のコテコテの客たちを相手に、繰り広げられる人間模様。セナはタクシーを転がし今日も行く。

親鸞 五木寛之

親鸞 五木寛之

先日ご紹介した「歎異抄」が腹落ちしなさ過ぎて、親鸞を生い立ちから学ぼうと図書館で借りてきました。

突然に息子が留置場にぶち込まれて心配したであろう両親が差し入れしてくれた本なのでちゃんと読みたいのだ。

歎異抄は親鸞の思考の先に行きついた考えに共感するためには、ストーリーや生い立ちを知っている方が分かりやすい。

馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は

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前科者経営者 ―どん底からの逆転人生

前科者経営者 ―どん底からの逆転人生

本書の著者が騙されて前科者となってしまい、そこからいかにしてどん底から立ち直ったのかについて書かれている。

あなたもできる、なりたい自分になることができる事がテーマだ。

前半は、著者が犯罪を犯すまで、そして獄中生活について。後半では、著者が元受刑者たちの社会復帰を果たす際のマインドセットについて書かれている。経験者の言葉は重く説得力があり、前を向いて生きる勇気と強さを与えてくれる。

IT長者

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マンガ on ウェブ創刊号

マンガ on ウェブ創刊号

前回、こちらでお伝えしたように私はオールドタイプ。

今はウェブの時代なのは分かっていてもジャンプだとかは紙で販売されているから、それ以外の媒体へのアクセス方法ってイマイチ、ピンときていない。最近はこんな感じなのね~合ってるかわからんけど!

漫画投稿サイト漫画 on WebがWeb雑誌を創刊!その名もマンガ on ウェブ
佐藤秀峰書き下ろし新作(描クえもん)塀内夏子完全新作の本格サスペンス(EV

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