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前科者経営者 ―どん底からの逆転人生

本書の著者が騙されて前科者となってしまい、そこからいかにしてどん底から立ち直ったのかについて書かれている。

あなたもできる、なりたい自分になることができる事がテーマだ。

前半は、著者が犯罪を犯すまで、そして獄中生活について。後半では、著者が元受刑者たちの社会復帰を果たす際のマインドセットについて書かれている。経験者の言葉は重く説得力があり、前を向いて生きる勇気と強さを与えてくれる。

IT長者を夢見て、誘われてはじめた仕事が詐欺だった。馬鹿だと言われてしまえばそれまでだけど、判断を間違う事ってあると思う。

「ある意味、あんたもだまされていたんだな」と取調べで言われるほどだったにもかかわらず、約5年の実刑判決を受けて刑務所へ。

ここでは自由を奪われ、人としてさえ扱ってもらえないような場所で人生のどん底を味わう。

あるとき1冊の本と出合い、もう一度やり直そうと思うことができた。

そうして、出所後、前科者という荷を背負いながらも、世のため、人のため、社会のためを思って、「元受刑者の就労支援」という社会の課題に挑みはじめたという事で、とても興味深く読ませていただいたし、多くの部分で共感できた。

どこからスタートしたって遅くはないとエールをいただいた気分だ。

素敵な本。


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