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古瀬正也。1988年生まれ。埼玉県出身。長野県上田市在住。「古瀬ワークショップデザイン…

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古瀬正也。1988年生まれ。埼玉県出身。長野県上田市在住。「古瀬ワークショップデザイン事務所」代表。フリーランスのワークショップデザイナー、ファシリテーター。独立11年目。「NPO法人ぱぱとままになるまえに」理事。駒沢大学GMS学部卒。立教大学院21世紀社会デザイン研究科卒。

マガジン

  • 生きていくうえで、かけがえのないこと

    若松英輔さんと吉村萬壱さんの『生きていくうえで、かけがえのないこと』に触発されて、同じ25の主題について自分なりに書いてみることにしました。「人は誰でも、心のうちにあることを真剣に書き記そうとするとき、書き手へと変貌する」「知らなくても人は文章が書ける」この言葉を頼りに、僕も僕にとっての書き手になってみようと思います。

記事一覧

対話に生きる展をやってみて

はじめに こんにちは。ワークショップデザイナー、ファシリテーターをしています、まーぼーこと古瀬正也です。 この記事では、2024年2月10日・11日の2日間、東京の上池袋…

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2か月前
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2歳9ヶ月の娘と、ライプニッツと、スピノザ。「必然の相」で子育てする。

2歳9ヶ月の娘がいる。 日々、笑ったり、歌ったり、踊ったり、怒ったり、泣いたり…いろんな出来事が、めまぐるしく起こる。 そんな彼女を見ながら、つくつぐ思うことがあ…

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10か月前
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ちゅるちゅる、の世界。

2歳4ヶ月の娘。何やら、フライパンで、まぜまぜ、つくっている。 「なに、つくってるの?」と聞くと、「ちゅるちゅるを、つくってるの」と言う。 「ちゅるちゅる」とは、…

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1年前
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1歳4ヶ月の生きた文法

1歳4ヶ月の娘。ちょっとずつ一語を話すようになってきた。中でも、一番よく言うのが「どうぞ」。しかも、彼女の中では「もらう」も「あげる」も両方とも「どうぞ」になる。…

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2年前
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あおむしと、ぼく

昨日の朝散歩の帰り際、車一台ぎりぎり通れるくらいの道の真ん中に一匹のあおむしを見つけた。にょきにょき歩いていて、なんだか可愛らしく、ついしゃがんで数秒だけ見つめ…

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4年前
9

眠る

眠ると、亡き父に会えるかもしれない。心のどこかでそう思いながら、いや、そう願いながら、眠りにつくことが、僕にはある。 そう思うようになったのも、きっかけがある…

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4年前
7

教育を、他人に任せっきりで本当にいいのだろうか?

教育を、他人に任せっきりで本当にいいのだろうか? そんなことを思わずにはいられない、一つの童話がある。 フランスの詩人ジャン・コクトーが生涯でたった一冊だけ描い…

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5年前
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話し合いの生命観的グランドルール

プラハに来てはじめての朝。妙に現実的な不思議な夢をみた。 島根にいる友人が妻と共にツリーハウスを作ろうとして、様々な専門を持った仲間を集めた。それぞれ優秀で、そ…

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6年前
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まちへのチェックイン

今回の旅の三ヶ国目はスウェーデン。 デンマークのコペンハーゲンから電車で4時間くらい。スウェーデン第二の都市イェーテボリに来た。 少しは事前に電車やバスの乗り方…

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7年前
1

わからないからこその体験と面白さ

コペンハーゲンに着いてから三日目の朝の日曜日。 洗濯をしにコインランドリーに行った。この旅初の洗濯だ。 Airbnbでお世話になっているcasparに家を出る際、「これか…

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7年前

世界最古の遊園地「チボリ公園」

デンマークのコペンハーゲンにある1843年につくられた世界最古の遊園地「チボリ公園」に行ってきた。 中には日本の遊園地でも見慣れたような乗り物やアトラクションがあっ…

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7年前

聖ニコラス教会

アムステルダム一日目はアムステルダム最古の聖ニコラス教会に行った。 大きくて、迫力がある。 天井も高い。 色鮮やかなステンドガラスから日の光が入り込み、厳粛かつ…

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7年前

飛行機の中でも常にメッカの位置がわかる!?

カタールのドーハからアムステルダム行きの飛行機の中で気づいたことが一つ。 いまどこを飛んでいるかを見れる画面があるのだが、驚いたのが、常にメッカの位置がわかるよ…

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7年前

海外初心者からみると、、、

乗り継ぎでカタールのドーハに着いた。 只今の時刻は午前4時19分。 人生で三度目の海外。 よく「結構行ってそうなのに意外〜」とよく言われる。 一度目が大学一年…

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7年前

なぜ書き残したいのだろうか?

最初のノートに私は「書きたいときに書きたいことを、残したいときに残したいことを」と、書いた。 だが、本当にそれだけなのだろうか? 確かに、現時点では、それ以上で…

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7年前

noteはじめました。

ホームページでもなく、 ブログでもなく、 SNSでもなく、 ノート。 まさに「自分にとってのノート」として、noteをはじめることにしました。 今はまだ、このnoteに何が書…

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7年前
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対話に生きる展をやってみて

はじめに こんにちは。ワークショップデザイナー、ファシリテーターをしています、まーぼーこと古瀬正也です。 この記事では、2024年2月10日・11日の2日間、東京の上池袋にある「くすのき荘」にて開催した『対話に生きる展「とじて、ひらく。」—対話に生きるゼミ(第3期)探究の軌跡—』の記録を残しておこうと思います。 「対話に生きるゼミ」とは、2021年の秋からスタートした「対話」について学び合い、ともに探究し合うゼミのこと。 2020年に「対話に生きる」という詩が生まれ

2歳9ヶ月の娘と、ライプニッツと、スピノザ。「必然の相」で子育てする。

2歳9ヶ月の娘がいる。 日々、笑ったり、歌ったり、踊ったり、怒ったり、泣いたり…いろんな出来事が、めまぐるしく起こる。 そんな彼女を見ながら、つくつぐ思うことがある。 それは、【起こることが起こる】ということである。 どんな出来事も、それが起こりうる条件が十分に揃わない限り、起こらない。 例えば、今朝も、「おしっこした」と言って起き、大量のおしっこがオムツを超え出て、パジャマを濡らし、シーツを濡らした。 そうだ、昨日の夜、いつも以上に牛乳を飲んだからだ。あるいは、

ちゅるちゅる、の世界。

2歳4ヶ月の娘。何やら、フライパンで、まぜまぜ、つくっている。 「なに、つくってるの?」と聞くと、「ちゅるちゅるを、つくってるの」と言う。 「ちゅるちゅる」とは、パスタ、ラーメン、うどんなどの麺類一般のことを指す。 ヘアゴムを麺に〈見立てて〉いるのだ。 確かに、ゴムの紐の部分が、麺にも見えてくる。 この子どもがよくする〈見立てる〉という行為は、想像力に溢れていて、いつも見かけるたびに感動してしまう。 だから、僕もその世界に浸って、「そっか、ちゅるちゅる、つくってい

1歳4ヶ月の生きた文法

1歳4ヶ月の娘。ちょっとずつ一語を話すようになってきた。中でも、一番よく言うのが「どうぞ」。しかも、彼女の中では「もらう」も「あげる」も両方とも「どうぞ」になる。 ふと、彼女の世界は、すべてgive(与える)でつくられているのかもしれない、なんて思ってしまった。 もちろん正しい文法ではない。でも、僕が人形を持っていて、彼女が「どうぞ」と言う時、明らかに「ちょうだい」の意味なのだけど、 それは、彼女は彼女自身の目線からではなく、僕の側の目線から言葉を発しているのではないか

あおむしと、ぼく

昨日の朝散歩の帰り際、車一台ぎりぎり通れるくらいの道の真ん中に一匹のあおむしを見つけた。にょきにょき歩いていて、なんだか可愛らしく、ついしゃがんで数秒だけ見つめてしまった。 しばらく(...と言ってもほんの数秒なのだが)見つめた後、「またね」と心の中で言い放ち、僕はその場を去った。 と、その瞬間、後ろの方から車が、ぶぅーんと通り過ぎた。 脳裏に嫌な予感がよぎりながらも、家へと帰る足。けど、やっぱり、と、僕は引き返した。すると、そこには、相も変わらず、にょきにょき姿の

眠る

眠ると、亡き父に会えるかもしれない。心のどこかでそう思いながら、いや、そう願いながら、眠りにつくことが、僕にはある。 そう思うようになったのも、きっかけがある。2日連続で亡き父が、夢に出てきたのである。しかも、あまりにも普通に、あまりにも自然に、だ。 というのも、これまで夢に父が出てくる時は、普通ではなく、自然でもなかった。第一に、父は話せない。いるはいる。普通に立って存在していたとしても、話すことができない。時には、病室で横たわっていたこともあった。タンカーみた

教育を、他人に任せっきりで本当にいいのだろうか?

教育を、他人に任せっきりで本当にいいのだろうか? そんなことを思わずにはいられない、一つの童話がある。 フランスの詩人ジャン・コクトーが生涯でたった一冊だけ描いた童話『おかしな家族』だ。(※ネタバレがあるのでご注意ください) 太陽と月の夫婦と、悪くて手に負えない子どもたち。そして、ユーモラスな犬たちの家庭教師のファンタジー溢れる奇妙な物語。 最初、子どもたちは、犬たちの言うことを全く聞かない。犬の先生たちをバカにすることしか頭にありません。 でも、犬たちもそのことに

話し合いの生命観的グランドルール

プラハに来てはじめての朝。妙に現実的な不思議な夢をみた。 島根にいる友人が妻と共にツリーハウスを作ろうとして、様々な専門を持った仲間を集めた。それぞれ優秀で、それぞれ専門を持ち、それぞれがそれぞれのより良いデザイン案や構図を検討している。 どれも素敵だ。 だが、意思決定するには人数が多すぎる。全体で30人以上いただろうか。小グループもいくつかある。 そこで、私は各グループにまわり、それぞれの案を聞いた。そう、私はファシリテーターの専門家として、その友人に呼ばれていたこ

まちへのチェックイン

今回の旅の三ヶ国目はスウェーデン。 デンマークのコペンハーゲンから電車で4時間くらい。スウェーデン第二の都市イェーテボリに来た。 少しは事前に電車やバスの乗り方などを調べているつもりだが、実際、着いてみると、 ・どこでチケットを買ったらよいのか? ・どの種類のチケットがよいのか? ・どこからどのように乗ればよいのか? ・どう降りたらよいのか? など、最初はわからないことだらけで、少しテンパる。 だけど、たいていは、看板のインフォメーションに従うこと。あとは、なんとな

わからないからこその体験と面白さ

コペンハーゲンに着いてから三日目の朝の日曜日。 洗濯をしにコインランドリーに行った。この旅初の洗濯だ。 Airbnbでお世話になっているcasparに家を出る際、「これから洗濯しに行く」と伝える。 すると、「地下にあるよ」と教えてくれた。だが、そこはどうやらクレジットカードは使えないらしい。 街のコインランドリーに行くことになった。 前日たまたま見つけていたコインランドリーに行く。衣服をドラム式洗濯機に入れたはいいが、使い方がわからない。 そして、あとから

世界最古の遊園地「チボリ公園」

デンマークのコペンハーゲンにある1843年につくられた世界最古の遊園地「チボリ公園」に行ってきた。 中には日本の遊園地でも見慣れたような乗り物やアトラクションがあった。 あのウォルト・ディズニーがこの遊園地に影響を受け、参考にした、らしい。 「人魚姫」や「裸の王さま」などの童話作家で有名なアンデルセンも、この公園にしばし足を踏み入れて、童話作成のインスピレーションをもらっていたそうだ。 改めて思う。 誰かの素晴らしいと思うアイデアの背後には、誰か先人のアイデアがある

聖ニコラス教会

アムステルダム一日目はアムステルダム最古の聖ニコラス教会に行った。 大きくて、迫力がある。 天井も高い。 色鮮やかなステンドガラスから日の光が入り込み、厳粛かつ幻想的な空間だ。 外のガヤガヤした雰囲気とは一変、中はシーンと静まりかえっている。落ち着く。平日だからか、観光客もそこまで多くはない。 壁には様々な絵画が描かれ、モザイク画もあった。 改めて、来る前にいろいろと勉強しておいて良かったと思った。 何を勉強しておいたか。まずは、古代ローマ帝国だ。 かつて、ヨ

飛行機の中でも常にメッカの位置がわかる!?

カタールのドーハからアムステルダム行きの飛行機の中で気づいたことが一つ。 いまどこを飛んでいるかを見れる画面があるのだが、驚いたのが、常にメッカの位置がわかるようになっていたことだ。 左下の箱みたいのが、メッカの印。 改めて、事前にイスラム教を少し勉強していてよかったなと思った。知らないと何も気づけないが、知っていると気づける幅も広がる。 少しだけプチ情報を挟むと、イスラム教の聖地のメッカには、実際にこのような立方体の大きな箱がある。中身は空洞らしく、まわりに布がかけ

海外初心者からみると、、、

乗り継ぎでカタールのドーハに着いた。 只今の時刻は午前4時19分。 人生で三度目の海外。 よく「結構行ってそうなのに意外〜」とよく言われる。 一度目が大学一年生の18歳の時。一人でタイ、カンボジア、ベトナムに行った。三週間ほど。 二度目が今年2月に行ったスリランカ。ハネムーンでスリランカ。アーユルヴェーダ三昧のリトリートハネムーンだった。 そして、今回。 やっぱり慣れてない。 だからか。あまりにもはじめてのことばかりで、些細なことにも

なぜ書き残したいのだろうか?

最初のノートに私は「書きたいときに書きたいことを、残したいときに残したいことを」と、書いた。 だが、本当にそれだけなのだろうか? 確かに、現時点では、それ以上でも、それ以下でもない。 だが、まだ発見されていない目的(私がこのnoteでしようとしている無自覚なねらい)がすでにあるのだと、私は予感している。 だから、いまこれを書き残しているのは、それを見つけるためだ。 まだ発見されてない。けど、確かに私の内部にあるもの。それを発見したい。言葉に変換して、書き残し、保存し

noteはじめました。

ホームページでもなく、 ブログでもなく、 SNSでもなく、 ノート。 まさに「自分にとってのノート」として、noteをはじめることにしました。 今はまだ、このnoteに何が書き残されていくのか、さっぱりわかりません。 ですが、基本的には「書きたいときに書きたいことを、残したいときに残したいこと」を。紙のノートにメモするかのように記録していけたらと思います。 どうぞ、よろしくお願いします。