見出し画像

話し合いの生命観的グランドルール

プラハに来てはじめての朝。妙に現実的な不思議な夢をみた。

島根にいる友人が妻と共にツリーハウスを作ろうとして、様々な専門を持った仲間を集めた。それぞれ優秀で、それぞれ専門を持ち、それぞれがそれぞれのより良いデザイン案や構図を検討している。

どれも素敵だ。

だが、意思決定するには人数が多すぎる。全体で30人以上いただろうか。小グループもいくつかある。

そこで、私は各グループにまわり、それぞれの案を聞いた。そう、私はファシリテーターの専門家として、その友人に呼ばれていたこともあったからだ。

一通りまわって、気づいた。

この場における、全体での意思決定の仕方や話し合いの根底にある共通認識が必要だ。

そして、それを全体に言おうと思った瞬間に起きて、現実界へと戻ってきた。

だが、夢の続き、言いたいこと、言葉が湧いてくる。無我夢中で自動書記のようにメモを取った。

それが、以下の言葉である。

(後から編集せず、一気に書き留めたものなので、少し変なところもあるかもしれませんが)

いま、ここにいる人たちは一つの生命体です。一人一人がひとつひとつの異なった細胞であり、かけがえのない存在であり、一人一人微妙な異なった感覚器官でもあります。これだけの人間で一堂に話し合うのは到底困難かと思われるかもしれません。ですが、可能です。われわれが一つの生命体であるところにアクセスし、自分の元にやってきている感覚を大切にしてください。あなた一人が感じたり、思ったりすることは、全体のわれわれという生命体が、あなたという感覚器官を通して、意志を表明しようとしているのです。われわれが立ち現れようとしているのです。もう一度言います。私たちは、私たちです。一人一人は異なった感覚器官の運命共同体です。あなたしか察知できない何かがあるかもしれません。そのメッセージを汲み取るよう努めましょう。どんな些細なことでも、価値はあるのです。われわれはわれわれの一部であり、その一部のおかげで、われわれが成り立っているのですから。必要のない人はひとりもいません。全体に伝えるべきことだと直感するものがあれば、ぜひ、臆することなく、伝えてください。私たちは、一人の人間のひとつひとつの細胞のように、お互いに連絡を取り合うことで私たちを保てるのです。全体に必要な連絡や知らせもあるでしょうし、部分的に連絡を取り合う場面もあると思います。それは、あなたの直感にお任せします。もし、全体で伝えることに躊躇することがあるならば、または、今ではないと思うならば、まずは、あなたが伝えられる隣人にあなたが重要だと感じているものを伝えてください。ひとつひとつの細胞は間違うこともあります。でも、隣人がいるからこそ、その間違いを正すこともできるのです。これが私たちの話し合いの根底にある精神です。より良い方向に向かうための生命システムです。では、作業をはじめましょう。2017/7/19 古瀬正也

面白い夢だったし、起きてすぐに一気にこの言葉を書き留めずにはいられなかった衝動が、また不思議だ。

ここしばらく、生命、いのち、ということが関心テーマでもあるので、その関心が夢を通して結合されたのかもしれない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?