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変わる、きっかけ|地方の熱い夏

地方で、小さく、けどしっかりと

この夏、当社にとっても、また私にとっての初企画となる大学生向け広報イベント『ものづくり・サマーキャンプ』を無事に開催しました。

このイベントは、単なる企業イベントではなく、多くの人を巻き込みながら実現した『多様性×地方』というコンセプトに基づきデザインされたイベントであるところに、大きな特徴があります。

本イベントの開催地は東京から高速バスで4時間、名古屋からも高速バスで3時間かかる長野県の『南信州』というところです。2つのアルプス山脈に囲まれた谷盆地で、綺麗な景色に包まれている反面、都会からのアクセスという面では大きなハンディキャップのある『地方』です。

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そんな地方という場所で、初開催となる『ものづくり・サマーキャンプ』は、大学も、学年も、専攻も様々な大学生15名を迎え、無事に第1期を開催することができました。本イベントは応募者数も非常に多く、応募者の学生の皆さんの全員をご招待できずとても心苦しかったのですが、初回開催にも関わらず、このように多くの学生のみんなに参加してもらい開催することができました。

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本当に素晴らしい学生のみんなで、本当に、本当に、みんなには感謝しています。片思いだとは思いますが、、、参加してくれた一人一人が、私にとってはすごく大切な存在となりました。

多様性という、掛け算

このイベントを企画する際、私は普通のイベントにしたくないと思いました。

普通に長野に来て、普通に工場見て、普通に夜はお店でご飯して、普通にグループワークして、普通に知り合いができて、普通に良かったなと思って帰る。そして1ヶ月には普通に忘れてしまう。

そういうイベントは、まず自分自身がワクワクしないし、わざわざ地方まで来てくれた学生も来てくれる学生のみんなにも失礼だと思いました。期待外れのイベントにはしたくありませんでした。

そこで『多様性』というキーワードを掛け算することで、このイベントの個性を生み出すことにしました。遊び心というか、普通から少し線をずらしたところにある、予測できない『意外性』をプログラムのなかにしっかりとデザインしたいと思いました。しかも『地方』という場所で、です。

たくさんの人と出会い、たくさんのモノに触れ、そのどれもが新鮮な経験であり、最後は学生のみんなの『変わる、きっかけ』になるようなイベントにしたいと思いました。このイベントは広報が目的なので、学生のみんなの心に何か残すことができれば、それが最高の成果となります。

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そこで、『多様性』をさらに掛け算するために、本イベントには多くの外部ゲストのみなさんにもご参加いただきました。長野県庁様(2名)、八十二銀行伊那支店様(2名)、デザイン会社kenmaの今井代表、弁護士の近藤様、東洋大学の繁成教授、全7名の外部ゲストの方にもご参加いただきました。各ゲストのみなさんには、本当にお忙しいところご協力いただき、誠にありがとうございました。今どきの表現をすれば『共創型のイベント』ということになると思いますが、とにかく多くの皆さんのご協力があって初めて本イベントは実現することができました。

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泣ける、泣きそうです

イベントの最後に回答してもらった学生アンケートのなかに、こんな嬉しい言葉がありました。

多くの人に関われたこと、同年代の子の夢やビジョンを知れたこと、今まで見たことない世界を見れたこと、自分の力不足にあきれたこと、周りとの差に悶絶したこと、ずっと笑っていたこと、ずっと楽しかったこと、ずっと学んでいたこと、全部全部宝物です。
もともとものづくりに興味があって、企業の実際のものづくりの現場を見たり経験をしたくてこのイベントに申し込んだのですが、予想以上にすごい充実度で、満足よりもさらに上の非常に濃い貴重な体験ができてすごく嬉しかったです。

今だからこそ言える話ですが、このイベントの学生募集を開始したときは『学生が集まるか』すごく不安だったし、イベントの直前も『ドタキャンしないで本当に来てくれるのかな』とか、こんな地方まで来てくれて『不満で来たことを後悔されないか』とか、正直なところ、企画責任者としてずっと不安の中にいました。

けど、こうして学生のみんなからのアンケート結果を眺めてみると、本当に涙が出そうです。

このイベントをアイデアで終わらせず、実際に実現に向けて取り組んで本当に良かったと思いました。こんな経験をさせてくれた学生のみんなに、本当に、本当に感謝です。

変わる、きっかけ

イベントを無事に開催し、改めてイベント初日のことをよく思い出します。

学生のみんなが長い時間をかけて『地方』である南信州まで来てくれた後、当社工場の食堂での昼食を挟んで、イベントの開講式を行いました。なんとなくまだ緊張感がある会場で、私から参加者の学生のみんなにこんな話をしました。

このイベントはとにかく内容が盛りだくさんです。皆さんは様々な目的を持って参加してくれていると思いますが、このイベントが皆さんにとっての『変わる、きっかけ』になれたら良いなと思っています。私たちは1.5日という短い期間の中に100%を詰め込みました。これを120%とか、150%にできるかは、あとは皆さん次第です。では、この1.5日を全力で楽しみましょう!

そんな言葉と一緒に、学生の皆にタオルもプレゼントしました(ハンドタオル=ハンカチと勘違いして、思ったよりも大きいサイズになってしまいました。学生のみんな、ごめんね笑)

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イベントの開講式の時点では、私から学生のみんなに対して『変わる、きっかけ』をプレゼントするつもりでした。しかし、イベントを終えた今は全く違う感覚でいます。それは、素晴らしい学生のみんなから、逆に『変わる、きっかけ』をプレゼントしてもらった気分です。本当にそうです。

このイベントの個性は、ひとつは『地方×多様性』というコンセプトですが、もうひとつの個性は学生も当社も、みんなにとって『変わる、きっかけ』となる可能性を秘めている場だということだと思います。頭で理解したことが増えるというより『心に思い出が残る』イベントでありたい、そんな想いで企画されているところが個性です。

次へのバトン

私は、今回の企画を最後に責任者から降りようと思っています。次の人にバトンを渡します。

このイベントの企画は、すごく大変です。学生の募集だけではなく、たくさんの外部ゲストにもご協力いただく必要があります。そういう観点で多面的に企画を行わないといけないし、色んな調整対応もすごく多いです。また、多くの人に声をかけるからこそ、無事に成功させることへの心理的なプレッシャーも決して小さくありません。

けど、この企画経験は唯一無二です。すごく大変だけど、見返りがとてつもなく大きいイベントです。だから、次の人にバトンを渡します。このイベントの企画経験を通じて、大きく成長してほしいと思うし、そして何よりも楽しんでほしいと思います。企画を担当した人しか見えない、特別な世界があります。本当に特別な経験です。

そして未来へ

そして最後に、次回は学生のみなさんにも企画経験をお裾分けしたいと思います。学生参加型のイベントに移行させていただき、当社の社員と一緒にこのイベントを企画してみてもらいたいと思います。参加者としてだけではなくて、運営側としての参加も受け付けていきたいと思います。

このイベントは『感動品質』を目標としているため、要求水準はすごく高いです。なので企画は簡単ではないと念のため伝えておきますが、だからこそ、まさに唯一無二の経験と言えます。すでに1期生の数人が手を上げてくれているので、一般枠での企画参加は若干名の募集となってしまいますが、運良くこの募集を発見した学生のみなさんは、ぜひ私までエントリーの連絡をください。本イベントの理念と学生のみなさんの希望がマッチするか実際にお会いして面談をさせていただき、両想いならぜひ一緒に企画をしてみましょう!

もちろん参加者側でのエントリーも大歓迎です。次回の第2期を開催した後はOBOG会も組織化して、夢のある多様な学生が集まる特別な場も創っていきたいと思っています。将来的には一緒にコラボ商品を企画販売したりなど、貴重な経験が詰まった場所にしていきたいと思いますので、ぜひ注目してくださいね!おもしろく化けます(´∀`)

それでは、このnoteを見たことが、みなさんの『変わる、きっかけ』になりますように。

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ありがとうございました!

※ もしお時間あれば、イベント開催前に書いたnoteもございます。こうした文章を書いている裏で、とても不安を感じていたというのが企画屋のリアルです。少し違って見えると思います。

また会いましょう(^^)

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