コラコラなひとびと～自然にやさしいローカル認証～ vol.5 西表島 大浜農園
０．はじめに（by 編集部）
この連載では、自然にやさしいローカル認証「コラコラ」の認証事業者さん（農・飲食・宿）を、毎回一組ずつ取り上げていきます。質問形式で、各認証事業者さんの取り組みやその想いをご紹介します。
今回は、西表島で自然と共存していける農業を目指し、農薬を使わずに稲作や養鶏、野菜作りに取り組んでいらっしゃる、西表島の大浜農園さんに回答していただきました！
大浜農園さんは、鶏のエサの100％島内調達を目指し、野菜残渣やお米、雑草、漁師さんから出る貝のから等を鶏のエサにし、そこからでる鶏糞を畑に還元する事で資源が循環する農業も目指しているそうです！
１.認証を受けた分野は何ですか？
農業
２.コラコラ認証において達成している項目は何ですか？
①除草剤使わない
②農薬使わない
④畑の周りの排水溝の掃除
⑥赤土流亡を防ぐためにグリーンベルトを植える
⑦島にある有機物（主に植物）を使った土づくり
農業ガイドライン | Coral Collabo｜コラコラ (coracolla.wixsite.com)
３.有機農業を始めた理由を教えてください！
当農園では昔は慣行農法で農薬も使い稲作をしていましたが、経営難で資金繰りが厳しく資材屋さんが農薬を売ってくれなくなり、「農薬を使えない」農業をせざるを得なくなりました。
当然虫の影響や食害、病気の影響などで収穫量が減りさらなる経営難となる、負のスパイラルに陥っていました。
そんな中、田んぼの観察をしているとジャンボタニシによる食害がある田んぼは雑草も生えていない事に気づき、ジャンボタニシを活用した除草の可能性を見出しました。
そこから農薬を使わなくても農業は出来るのではないかと考え、5年かけて農薬を使わない現在の農法にたどり着きました。
今となれば後からではありますが、世界自然遺産や生物多様性、付加価値にサンゴの保全等、農薬を使わない理由がいろいろくっついてきました。笑
４.環境に関して一番こだわっていること／大切にしていることは？
大浜農園の理念は「人と自然とが当たり前のように共存する「環（わ）」の一部でありたい」です。
大浜農園が稲作を続ける事で、自然にとってもプラスになるように、自然にとってプラスになれば大浜農園にとってもプラスになるような取組になるように意識しています。
例えば農薬を使わない事で、水生生物にプラスになり、カエルが増える事でカンムリワシにとってもプラスになります。その取組を私達は商品の価値としてお届けする事で、共存していけるようにしています。
出来ていない事も多々ありますが、基本はそのような視点で取り組みをしています。
５.ガイドライン（認証で評価される内容）以外でこだわっていることはありますか？
大浜農園が特にこだわっていることは、
①収益を上げる事
②楽しい事
③必要とされる事
です。
現在の農業の環境は非常に厳しく収益を上げるのはとても大変な事ではありますが、従業員もお客様も楽しく、また必要とされる産業である為に、何らかの意思決定を行う際には必ず、この3点に繋がるかどうかをポイントとして考えています。
６．50年後、100年後の石垣島がどんな島になっているといいなと思いますか？また、そのために今できることや、実現したらいいなと思っていることは？
西表島や八重山は地産地消や資源の循環をすべき島だと思います。
地産地消は農家や漁業者、畜産業の所得向上にも繋がりますし、観光の魅力にも必ず繋がります。
また台風や様々な動きによって外部との移動手段が途絶えたいわゆる緊急事態の場合、地産地消している事はとても大きな意義を持ちます。
そういった点でも島で消費される食べ物を作っている方々の生活が保障され、みんなで守っていくようなそんな島になっていると素敵だなと思います。
そこに向けて、農業や漁業と観光業が繋がり、島の生活や観光に一次産業が欠かせない存在となる事が大切になるでしょうし、そのために、農家と漁業者、観光業等が一緒になって話し合う場所を作ることがその一歩目になるのではないかと思っています。
この記事を書いた人
大浜一将
株式会社星砂（大浜農園） 代表取締役
西表島でお米農家と養鶏を営む
事業所
株式会社星砂（大浜農園）
HP：https://ohama-farm.net/
ネットショップ：https://ohama-farm27.com/
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年会費3500円でどなたでもコラコラ会員になる事ができます。
会員になることで、石垣島を中心とした八重山諸島の自然を守る事に貢献できます。
お申込みは以下のサイトから。（ご寄付も受け付けています）
※「農」「飲食」「宿」の認証事業者への申請をご希望の方はcoralcollabo35@gmail.comにメッセージください。
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