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書を嗜む

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書評なんておこがましい。 ささやかで他愛もない、ただの読書感想文。
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記事一覧

「6」 梨 著

「6」 梨 著

きました。
暑い夏にピッタリの一冊。

もう、最初から最後まで一貫して不気味。
細部まで「不気味」を追求するとこうなるのか、、と。

ヒトは「わからないものを怖がる」と言われている。
例えば、虫は「どう動くかわからない」から怖い。
幽霊は「いつどこに出て何をしたいのかわからない」から怖い。
こちらは「得体の知れない怖さ」と言えそう。

逆に、「わかったら怖い」という怖さもある。
例えば、サイコパス

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「思考の整理学」 外山 滋比古 著

「思考の整理学」 外山 滋比古 著

ずっと読みたかった。
けど、なかなかご縁がなかった。

ワクワクしてページを捲る。

違和感。

思っていた内容と全然違う。
もっと、ノウハウチックな内容が書かれていると思ってた。
そこにあったのは、言うなれば「ちょっと偏屈な学者さんの日記」。笑

でも、だからこそ良い。
博識のおじいちゃんの長話を、おじいちゃんの家の縁側で聞いているような非日常のワクワクと、ちょっとの倦怠感。

ロジカルで実用的

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「喜ばれる人になりなさい」 永松 茂久 著

「喜ばれる人になりなさい」 永松 茂久 著

「人は話し方が9割」の永松 茂久氏の著書。
ビジネス書ではなく、永松さんご本人のエッセイ。

キャリアをスタートさせた地元のたこ焼き屋から、
ダイニング、セミナー講師、書籍出版の道をどのように
駆け上がってきたのか、家族との関わりを交えて書かれた一冊。

エッセイだけど、不思議とビジネス書を読んでいる感覚。
お母様:たつみさんの言葉は、前向きに生きていくパワーを与えてくれるだけでなく、同時にビジネ

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「任せるコツ」 山本 渉 著

「任せるコツ」 山本 渉 著

この文言から「これは…!」と気になった一冊。
部下や同僚に仕事を依頼するとき「ん…自分でやった方が早いか…?」と考えてしまうことが多いためです、、ハイ、、、

特に刺さったのは、こちらの文言。

部下に仕事を振るときは、心のどこかで成功を期待してしまう。
振れる仕事は、自分だったらおそらく難なく出来るレベルの仕事だから。

まだまだガキだなぁ自分。。と反省。
褒めて、任せ切って、全力でコケても大丈

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「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」 安達 裕哉 著

「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」 安達 裕哉 著

同著の「頭のいい人が話す前に考えていること」を
上司に勧められ読んでみて、良かったので本書も拝読。

仕事術やマインドセットが書かれている著作。
特に面白いなぁと感じたのは、努力が大切な理由。
それは、人間が「無為」や「ヒマ」に耐えられないから。

簡単に要約すると、こんな内容。

仕事のノウハウの合間から、
いきなりパンチ効いた哲学がぶった斬って、割り込んできた感じの衝撃。笑

自分は周囲からよ

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