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2021年6月の記事一覧

【読書】悲しみこそが人を優しくする

【読書】悲しみこそが人を優しくする

ひと月余りで『流転の海』シリーズを読み終わった。9巻4500ページ。それが速いのか遅いのかわからないけれども昭和22年からの20年ほどの時空の旅が終わり無事帰着。

熊吾という作者・宮本輝氏の父上をモデルにした主人公が50歳で四人目の奥さんに初めて子どもができてからの後半生を描いたこの小説は重厚長大にして深く、どちらかというと暗い。悲しみに満ちている。悲しみこそが人を優しくするということを私に教え

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【読書】夢中になってしまう長編小説

【読書】夢中になってしまう長編小説

主婦である私が近頃洗濯をドラム式洗濯機に、掃除をルンバとブラーバにお任せして何に時間を割いているかというと作家宮本輝さんのファミリーヒストリーである『流転の海』シリーズ9巻を読むことです。一巻が500ページもある大作で、記憶にある限りこんなに長い小説を夢中で読んだことがありません。

幸いだったことは最終巻が刊行されるまでこの本を知らなかったことだと言えます。35年余りかけて執筆されて数年に一度発

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