冷やっとシリーズ:このうどん、もしかして。 〔#24〕

暑いので、怪談とまではいきませんが、少し背筋が冷やっとなるお話をお届けします・・・。

久々にお客様との会食でレストランに入った。お客様4名、弊社4名。

他のグループと密にならない様、席につく。

そこは、うどんで有名な「つるとんたん」。

みんなそれぞれメニューから選び、注文した。

上司「せっかくだから、写真を撮ってくれないか」

私「そうですね!」と席を立ち、お客様と同僚を撮影しようと、スマホカメラを起動した。

あれ・・・画面が真っ暗だ。背面のカメラを袖で拭く。ぼんやり写る様になるが、セピアがかって霞んでいて、これじゃ意味がない。

これじゃスマホを再起動したほうがいいな。

上司「まだか?撮影できたんだろ?」

私「いや、それがカメラが、」

上司「撮ったなら大丈夫だよ」

と、全員、食事モードに入ってしまった。


私(いやそんな・・・!全然写ってないですよ!!)と内心焦りながらスマホを再起動し、(まぁ、後でまたタイミングを見てみんなに声かけよう)と、食事の席に戻った。

私が注文したのは、一番シンプルな釜玉月見うどん。山椒パウダーが添えてある。

大きな器に反し、うどんの量は少ない様に見えるが、それがつるとんたんのスタイルだったかな、と、うどんをすすり始めた。

「ん!!うまい!!!!」

めちゃめちゃうまかった。ダシが効いためんつゆと、山椒と、ほのかにゴマも香る。

しかし、3口で食べ終わった。(え?少なすぎないか?)

と、一息ついて器をテーブルに置くと、器の周りのテーブル上に、

うどんの麺が何本か落ちていることに気づいた。麺の雰囲気的に、私のうどんだ。

え・・・

もしかして・・・。

私がスマホを調整している間に

みんな私のうどんをつついて食べた?



この席にそんな悪意を持った人が。

しかも、この席の誰か、いや、もしかしたら皆がつついたうどんを、

私も頬張ってしまった?

背筋がゾッとした。




美味しかった気持ちと、気持ち悪さを胸に、

目が覚めました。(笑)




おしまい。

少しでも冷やっをお届けできたでしょうか??(笑)

今週は暑いので、冷やっと夢シリーズをお届けしていきたいと思っています。ちょっとでもゾッ・クスッとしたら、ぜひスキ頂けると嬉しいです。

緩いものから、とても怖いものまでありますのでどうぞお楽しみください。


*注:現実では、職場の人からいじめを受けたり、食べ物を粗末にすることはありませんし、また、会食もございませんのでご安心ください!



夢日記は他にも書いています。また最近は英語学習も掲載しているので良かったら覗いてみてください!

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