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体験談からコツを学ぶ!不安の対処法と付き合い方

前回「不安が生まれる要因と対処法」をお話しました。

不安が生まれるメカニズムとか、不安に隠されている不安の奥にある気持ちを見つける方法は理解できたものの…。

じゃあ、学んだことをいったいどうやって実践したらいいのやら…。

メカニズムや方法は理解できても、実際に不安が起こったときに、それらをどう落とし込めばいいのか分からない…。

という方も、いらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、筆者の体験談から「不安との付き合い方と対処法」をお話していきます。

前置きしておきますが、とても長い記事になります!!!途中でコーヒーをひとくち飲んでみたりと、休憩を挟みながら気軽に読んでもらえると嬉しいです♡

今回長文となるのは、実際にあった出来事からお話していきますので、出来事の背景から筆者の心の中の声、相手とのやりとりも文字にしているためです。

あっ!これって、こういう風に使えばいいんだ!と気づきの多い、みなさんの腑に落ちる記事になれば幸いです。

今思うと、笑える話なので、みなさんも面白いと思うところは遠慮なく笑ってくださいね(笑)

前回の記事はこちらです。

そうだ!美容院に行こう!

ある日、美容院の予約日が近づいてきましたが、今の髪型や髪質、カラーも色が抜けた感じに味が出ていて、とてもお気に入りのヘアスタイルでした。

「髪も伸びたし、根本パンダになってきたし。美容院のトリートメントでもっとサラサラになるし。今の髪型、お気に入りだけど予約日に行けば10%OFFにもなるし。行っておこう!」

と、今よりもっと質の良い髪型になれることを楽しみにしながら、美容院に向かいました。

ちなみに、筆者は「きれいなロングヘア」が自分のトレードマーク。

自分の髪型をとても大切にしています。

なので、美容院に行くときは、きれいなロングヘアを維持するのはもちろん、さらにきれいな髪質の髪型になることを求めています。


いつもの美容師さんと、いつも通りの施術メニュー内容

施術メニューは、基本的にカット、カラー、上質トリートメントをお願いしていて、現在の美容師さんには3年ほどお世話になっています。

現在の美容師さんと出会うまでは、頭の形や生え方、毛量の多さから、自分の満足のいく髪型になれることがほとんどありませんでした。

これまでお世話になった美容師さんは、筆者の頭の形や生え方、毛量の多さなどの特徴を見ずに、オーダーされたことをそのまま施術してしまう人、雑な切り方やカラーをする人ばかりで、髪型のトラブルが多くとても困っていたのです。

しかし、現在の美容師さんは、筆者の特徴をしっかりと見てくれて、オーダーが筆者の髪にとって良くないことであれば、「これ以上は○○しないほうがいいかな」と、優しく止めてくれます。

そのおかげで、今では髪型のトラブルが格段に少なくなりました。

そんな、信頼のおける美容師さんに、今回もいつも通り、カット、カラー、上質トリートメントを施術してもらいました。


朝起きたら、髪の毛が爆発?!💣

「なんだか肩と腕がチクチクするな〜」と寝ぼけながら髪の毛を払うと、ゴワゴワのザラザラの感触がしたのです。

なんだろう?と、急いで洗面台で髪型全体を見ると、髪の毛が爆発している?!!💣💣💣☠️💥

何が起きているのか現状を理解できず、とりあえず、手ぐしで髪を解きほぐしてみました。

「えっ?!髪が引っかかって進まない…」

いつもでは起こり得ないことが起きていることに気づいた筆者は、卓上ミラーを使って合わせ鏡で後髪を確認すると、

美容院に行く前までは、きれいにまとまっていた髪の毛が、うねりとともに毛先が外側にはねて広がっているのです。

しかも、見るからに傷んでいるのがわかり、Tシャツの上からでも傷んだ髪の毛が突き刺さり、チクチクします。

そのうえ、何度くしで解きほぐそうとしても、くしが進まない…。

これは異常事態だ!

と、ようやく理解しました…。


美容師さんに怒りの矛先が向かう

美容院に電話で状況を説明し、次の日に再度施術してもらうことになりました。

すると、無性に美容師さんに対してイライラしてきます。

「今回、絶対髪の毛すきすぎ※(軽くしすぎ)だよ」

「髪、ありえないほど軽くなってる」

「たしかに私、髪が重くて首が後ろにもっていかれて辛いから、軽くしてとは言ったけど、なんでこんなに軽くするの??」

「いつも私の髪切ってんだから、限度というものわかってるはずだよね?」

「髪が傷んだの、すきすぎた※(軽くしすぎた)せいだ!なんで、ここまで髪が傷むまですいちゃうの?あり得ない!!本当にあり得ない!!!💢」

※すく=髪を軽くする施術。この施術をやりすぎてしまうと髪の毛が傷む。

自分の脳内トークから、いろんな怒りの声が聞こえてきます。

そう、この怒り、実は「元のきれいなヘアスタイルに戻りたい」という、自分が本当に望む願いと、

その願いから生まれた「元通りのヘアスタイルにもどれなかったら」という不安なんですね。

つまり、怒りの感情と不安は「元のきれいなヘアスタイルに戻りたい」という、自分が本当に望む願いを隠すカモフラージュの役割をした感情。

筆者の本当の望みは、美容師さんを怒ることでもなく、美容院を変えることでもなく、

シンプルに「元のきれいなヘアスタイルに戻りたい」「この傷んだ髪の毛をどうにかしてほしい」ということだったのです! 

ちなみに、今回の不安の場合、怒りと不安がワンセットになっています。


「元通りのヘアスタイルに戻れなかったら」という不安

美容師さんに怒りの矛先が向かい、その怒りの感情の裏に隠れていたのは「元のきれいなヘアスタイルに戻りたい」という、本当に自分が望む願い

そして、その願いから生まれた「元通りのヘアスタイルに戻れなかったら」という不安も同時に浮かび上がってきました。

つまり、「元のきれいなヘアスタイルに戻りたい」本当に望む願いから、「なりたくない自分」=「元通りのヘアスタイルに戻らない未来」を予測してしまっています。

「元通りのヘアスタイルに戻らない未来」を予測してしまっている背景としてあるのが、

今の美容師と出会うまで、満足のいく髪型になれることが少なかった過去
リタッチをしたときに、境目がくっきり分かるような髪型にされた過去
ガタガタに切られてしまって、髪型がまとまらず他の美容師さんにやり直ししてもらったことがあった過去

そのとき、他の美容師さんにやり直してもらったときに言われたのが、

「うーん。この切り方はひどい…ちゃんと美容師に切ってもらいましたよね?」と、衝撃の一言を投げかけられて、

「そこまで雑な切り方をされたのか!!!」と、ショックを受けた過去

など、これまでお世話になった美容師さんには、嫌な過去の記憶と情報を持っていたことです。

そのため、さまざまな過去の嫌な記憶や情報からから、

「元通りのヘアスタイルに戻れなかったらどうしよう」

「今の美容師さんも実はひどい切り方をする人だったのかもしれない」

という、不安が生まれたのです。

そして、それらの不安を考えていけばいくほど、

「髪が重くて首が後ろに引っ張られるのがつらい。軽くしたいから、すいてください」と、私が言ったから、こんなことが起きてしまったんだ、

という、自責の念や、

「私の言い方が悪かったから、美容師さんが誤解したのでは…?えっ、それって私の責任になるの?ってことは、無料で施術し直してもらえないってこと?またお金かかるの?髪の毛傷んで爆発して困ってるのは私なのに?!」と、

自責の念と同時に、新たな怒りも生まれてきました。


不安を感じすぎると、無意識に他人の役割を引き受けてしまう

加えて、「すきすぎ(軽くしすぎ)なんじゃないか」「実は、トリートメントがしっかりできてなかったんじゃないか」と、

何で髪の毛が爆発するほど傷んだのかと、傷んだ原因を探ろうとします。

しかし、傷んだ原因を探るのは、筆者の役割ではなく美容師の役割です。

筆者は、傷んだ原因など知らなくてよくて、「元通りの髪型に戻ること」が役割なのです。

すなわち、筆者は、本当に望んでいる願いを叶えることが役割なわけです。

それなのに、「元通りのヘアスタイルに戻れなかったらどうしよう」と、不安でいっぱいになって、他人の役割まで引き受けてしまっていました。


美容院に行くまで不安は続く

電話した翌日に行く予約を入れたため、行くまでの間は、

「元通りのヘアスタイルに戻れれるのか」から生まれる不安と怒りの感情ばかりが浮かび上がってきました。

しかし、不安が浮かび上がってくる度に、

「この不安はあの記憶から生まれたもの」と、

不安をひとつひとつ内観し、全ての不安は「髪型が元通りにならなかったらどうしよう」という、

「なりたくない自分」を未来予測していると、繰り返し認識(意識化)していきました。

とはいうものの、美容院に行くのは不安。

美容師さんたちに嫌な顔をされたら…という不安も出てくるようになりました。

ちなみに、こちらの不安は、美容師さんへの怒りの感情から生まれたものです。


本人に確認しなければ、解決しない不安もある

「美容師さんは、本当は髪をすきすぎ(軽くしすぎ)てるんじゃないか」

「本当は失敗したのではないか」

という疑念と不安を、筆者は抱いています。

しかしこれは、美容師さん本人に確認しなければわからないことであり、

「美容師さんは実は雑な切り方をしているのではないか」

「本当は要望に応えてくれない人なんじゃないか」

という疑念と不安を解除するには、本人に事実を確認することが必要です。

そのため、筆者は美容師さんに、

筆者:「ちょっと気になってたんですけど、今回どれくらいすきましたか?」

美容師:「下に落ちた毛を見てわかってもらえてるかと思うけど、今回は前回より断然にすいてないですよ。おそらく、今回のカラーで今までの傷みの蓄積が出てきてしまったのだと思います。」

さらに、

美容師:「今回、明るさを重視してしまって、前回のカラー剤とは違うものを使ってしまっていて… そこに原因があるかと。カラー剤も色々と種類があって、前回使ったものと同じくらいダメージの少ないカラー剤もあるから、今後カラーも考えていかないとね…」

とのことだったのです。

筆者の髪が傷んで爆発した原因は「前回とは違うカラー剤でのカラー」でした。


他人の役割を引き受けたうえに、間違った思い込みをしていた

筆者は、髪が傷んだ原因を分析するうえで「髪を軽くするのに、すきすぎてしまったこと」が傷みの原因だと、思い込んでいました。

不安でいっぱいになって、「髪の毛が傷んだ原因を分析する」という、他人の役割まで筆者は引き受けてしまいました。

原因を分析するという、美容師さんの役割を筆者が担ったところで、筆者は美容師ではないので、本当の原因を予測できる確率は極めて低いわけです。

しんどい思いをしてまで、他人の役割を担い、美容師の知識のない自分が原因を突き止めても、結局は本当の原因とは違う原因を思い込んでしまうのは、

本当に不毛なことです。

同時に、自分に過大な負荷がかかり、自分を無駄に消耗させてしまい、

その結果、自分を蔑ろにしてしまいます。


信頼できる美容師さんだと再確認できた

美容師さん本人に「髪が傷んだ原因」の事実確認をしたことで、

現在の美容師さんは、「雑に切ったり、要望を無視した施術はしない人」という、確認ができたのと同時に、

私の潜在意識(無意識)にも、現在の美容師さんは「要望にきちんと応えてくれる人」という認識が改めてできました。

その結果、「施術を委ねて大丈夫」と、現在の美容師への信頼と安心につながります。


不安はある程度の時間をかけて弱まっていく

とはいうものの、施術中も「本当に元通りになるのかな?」「翌朝起きて、また同じように髪の毛が傷んで爆発してたらどうしよう」と、

いくつも不安は浮かび上がってきましたが、

「過去の記憶と、思考癖が出てきてるな」と、出てきた不安に対して、「なんかいるな」程度にしか思いませんでした。


なりたい自分を決める

アシスタントさんがトリートメントを担当してくれました。

アシスタントさんとの会話の中で、

アシスタント:「全くブローをしなくても、さらさらにしっかりまとまるきれいな髪は理想です」

筆者:「うーん、そうなんですねぇ」

という、会話がありました。

筆者は、実際の会話で軽く受け流しましたが、心の中でも同じ状態でした。

筆者は、アシスタントさんのその言葉に惑わされずに心の中で、

「今回の一件が起こる前まで、髪の状態も良かったし、朝何もブローしなくても、しっかりきれいにまとまってたよ」

「美容師の知識のあるアシスタントさんの意見(言葉)ではあるけど、私は朝何もブローしなくても、しっかりきれいにまとまる良質な髪になりたい」

と、「なりたい自分」をしっかりと決めてしまったんですね。

これ、不安にのまれていたり、「なりたい自分」というのがはっきりと見えていないと、

美容師の知識を持ったアシスタントさんの意見(言葉)に流されて、「朝何もブローしなくても、しっかりきれいにまとまる良質な髪になれない自分」を認識してしまいます。

もしも、アシスタントさんの意見(言葉)に流されてしまったとき、心の中では、

「自分は美容師の知識もないし、美容師の知識を持ったアシスタントさんの意見(言葉)が正しい」と思い込み、

だから自分は「きれいな髪になれない」と言い訳をして、

「なりたい自分」を選択したり決める責任から逃げている状態が起こります。


翌朝ヘアスタイルはほぼ元通り

翌朝、髪の毛が爆発することなく、しっかりときれいにまとまっていました♡(本当よかった〜)

毛先にざらつきと若干の引っかかりはあるものの、自分にとっては許容範囲内で、見るからにサラサラにまとまったヘアスタイルに戻ることができました。


不安や怒りの感情を内観せず、感情任せに行動することは、自分を蔑ろにさせてしまっている

不安や怒りの感情の対処法や自分を内観することを知らなければ、筆者は、おそらく今回の出来事を穏便に対応することができませんでした。

たとえば、

過去の嫌な記憶や情報を基に、「やっぱり美容師なんて信用できない」と諦めて、傷んで爆発した髪型で我慢して過ごしてしまったり、

怒りの感情のままに従い、他の美容院を必死に探して、他の美容院で施術し直してもらい、余計な出費になってしまったり、

怒りの感情がとてつもなく大きくなっていたら、怒り任せに美容院にクレームを入れて、美容師さんとの関係が悪化してしまっていたかもしれません。

つまり、自分を内観せず、不安や怒りの感情が起こるがままに行動するというのは、

自分が本当に望む願いを自分が聞いてあげられていない状態なので、

「本当は自分はどうしたいのか?」ということを確認せずに、周りの人たちに不安や怒りの感情をぶつけることになります。

それは、周りの人たちを不快な気持ちにさせてしまうのと同時に、自分を蔑ろにしてしまっています。

引き寄せの法則などが書かれている書籍や情報を見ていると、

「毎日アファメーションを唱えれば、自分が変わりおのずと現実も変わる」

と提唱される方もいらっしゃいますが、

実は、自分で自分を内観し、本来の自分自身を自分で知ってあげることができなければ、自分の内側ってなかなか変えることができないんですよね…。

ネガティブな出来事が起ころうが、決して自分を見捨てることなく、自分の感情を内観してあげて自分自身が理解してあげることが大切です。

長い記事となりましたが、不安や怒りの感情に対処するコツと、自分を内観する方法を日常生活に落とし込めるまで、何度でも読み返してみてくださいね。

この記事が、みなさんにとって不安の対処法の理解の一助となれば幸いです♡


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