岩永亮太郎『パンプキン・シザーズ』|絶対に忘れられない漫画が、そこにはある

それは、戦災という名の “もうひとつの戦争”!!帝国陸軍情報部第 3 課、“復興” を担うモノたち。通称――PumpkinScissors(パンプキン・シザーズ)!!永き戦乱により荒廃しきった帝国各地。停戦後の 3 年間を奔走(ほんそう)するパンプキン・シザーズだが、なかなか成果は挙がらぬまま……。しかしある日突然現れた、大重量の単発拳銃を片手で操る “巨漢の復員兵” が、この国の《運命》を変えていく――!!!!

戦後の混乱から、テロや暴徒が荒れ狂うバトル系の漫画かと思っていたのだが、全く、違った。戦争というものがどういうものなのか。戦争が何を残すのか。現代の戦争問題に通ずる、どのストーリーも常に考えさせられる内容だった。戦争、暴力でしか自分を生かせない人たちは、世界に少なくない数、いるのではないだろうか。生きるか、死ぬか、の極限の暴力でしか、生きられないと思っている人は、いるのではないだろうか。多くを殺せば英雄、それはとても安易な発想だが、それが戦争だ。戦後、その英雄は、どうなるのか。気づいたときには、もう遅い。

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