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馬の本

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自分が読んだ馬の本について書いた記事
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#乗馬

魔性の馬

魔性の馬

タイトルに惹かれて、図書館でジョセフィン・テイ著の『魔性の馬』という本を借りて読んだ。

本は新しく、中表紙も秀逸。

が、著者は1896-1952年を生きた方で、したがって、話の設定も時代を感じるが、なかなか面白かった。殺人が絡むミステリーだが、警部や探偵といった人は出てこないし、これまでに読んだどのミステリーとも違うと感じた。何より、馬が出てきて、いきいきと描かれているのが良い。

馬が出てく

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幽霊か、はたまた..

幽霊か、はたまた..

何かが見えている?

ここしばらくいつもの屋内馬場で愛馬に乗っていると、出入口付近でやたらと愛馬が何かを気にする素振りを見せていた。時には激しく首を振り、時には両前脚を上げて「ここ、やだ!」と主張している感じ。横に(出入口から離れる方向に)逃げることもあったし、ひどいときは乗っていて体が震えているのを感じた。明らかに怯えている。何かが見えているのかと思って、私の顔を出入口に向けてみるのだが、驚くよ

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競馬の小説

競馬の小説

激しい雨が降ったり、晴れたりしているが、とにかく気持ちの良い季節だ。先日、雲があまりにも見事で思わず写真を撮ったのが上の写真だ。夏のようだが、気温は高くなく、爽快な気分になった。

乗馬大会を終えて

朝、一人で愛馬に乗る日常が戻った。ずっとコース走行の練習とかを仲間としていたのが、急に一人になって、何をしていいのか、戸惑ってしまった。大会できついカーブをうまく回れなかったので、駈歩でも小さく回れ

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ムツ牧場

ムツ牧場

昨日までの10日間、通常の仕事に加え、定期的に依頼を受けるある会社の経営会議の資料の翻訳にかかりきりになっていた。その間、ムツゴロウさんの訃報やら桜花賞でのリバティアイランドのすごい末脚のニュースが通り過ぎてしまった感じだ。

初外乗

実は私が初めて一人で外乗をしたのは北海道の中標津にあるムツ牧場だった。通訳の繁忙期が終わった季節外れの平日だったので、参加者は私一人だった。(2日間乗ったのだが、

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乗馬の安全性

乗馬の安全性

15時過ぎから雪というかみぞれというか、嵐のように吹き荒れてうっすら白くなった。今日は早朝からの会議のため、乗馬はお休み。一歩も外に出ていない、というか出る必要がなくてラッキーだった。

安全第一先ごろ、乗馬の安全性に関する会話をしていて、何もかもが安全第一の時代なんだな、と感じた。特にお客さんを乗せての乗馬となると、事故があってはならない、と考えるのが自然、当然、常識なのだろう。

かつては..

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嵐にいななく

嵐にいななく

今朝、馬房で引き綱をつけていると、馬運車が敷地に入って来た。愛馬は耳をピンと立て、隣の馬たちもざわざわ。不穏な雰囲気。風も強いからかな。

愛馬はいななく、いななく。一体どうしたと言うんだろう?

乗馬公園へ行くまでにも何度もいなないた。乗馬公園の馬たちも同じようにいなないている。

よく耳をすますと、普段は聞かないようないななきが聞こえる。屋内馬場に入るときも、入ってからも愛馬はそれに呼応するよ

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歴史は繰り返される

歴史は繰り返される

2週間経過愛馬を移動して今日で2週間。すっかり落ち着き、愛馬は放牧地で穏やかに過ごしている。

柵の下、内側よりはちょっと外側の草が美味しく映るのだろうか。そんなにキワを攻めなくても、真ん中の草も美味しそうだけど?

幸せ私の方も最初は不安だったけど、少しずつ慣れ、何より毎日愛馬に会えて、乗れるのは最高の幸せだと思う。毎日乗っていると、色々なことを考える。乗馬を始めた頃に読んだ子供向けの本『ウマの

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