mamamariko

東京でIT系の通訳をしてきました。2017年から東京と軽井沢の2拠点生活を開始し、そこ…

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東京でIT系の通訳をしてきました。2017年から東京と軽井沢の2拠点生活を開始し、そこで始めた乗馬にすっかり魅了され、自分の馬を持つに至りました。2020年、コロナをきっかけに、試しにワーケーションに行った北海道浦河が気に入り、2021年から馬と長期ワーケーションをすることに。

マガジン

  • 馬の本

    自分が読んだ馬の本について書いた記事

  • 2024年スペイン馬の旅

    2024年4月にスペインのアンダルシア地方にあるフィンカに滞在し、外乗を楽しみ、様々な馬の文化に触れた

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移職住=ワーケーション

始まりはハワイ?ヤシの木陰のベンチに座って、心地良い風を感じながら、ハワイの飛行場に降り立ってから一度もくしゃみをしていないことに気づき、頰が緩んだ。時は某年3月。花粉症に苦しんでいた昨日までがまるで嘘のようだ。すうっと鼻から息をするだけで、なんて幸せなんだろうと身体中が喜びで満たされる。このままずっとここにいられたらなぁ。 ハワイに限らず、色々なところでそう思ったものだ。しかし休暇には終わりがやってきて、元の生活に戻って行く。儚い恋は終わりを迎える。 在宅勤務コロナで通

    • 蹄鉄とみたらし団子

      奇妙な組み合わせがあったものだ。タイトルを見て、競馬に関わる物語を期待して浦河図書館で借りた『さよなら凱旋門』という本、確かに競馬の話だったが、蹄鉄がしゃべり、アメリカでみたらし団子を作り、食するのは皆、non-Japanese、日本人以外の人々。こう書いていても、一体何のことやら、と私自身がそう思う。だけど、この本、面白かったんです。 蹄鉄 物語の発端、凱旋門賞のレースで日本人ジョッキーが雷に打たれる。2005年の設定だ。その人の魂が、なぜか1916年のある馬の蹄鉄にな

      • おひとり様の白鳥

        近くを流れる元浦川に冬が終わって、春が来ても、夏になっても浦河を離れない白鳥が1羽いる。 浦河に住んでもう3年半が経つが、最初にその存在を知ったとき、びっくりした。大きさや水面に浮く姿からいって、絶対に白鳥なのだけど、この時期(6月くらいだったと思う)、ここにいていいの? と大いに興味をそそられ、住まいらしい空間に近づいて、確認したほど(まるでストーカーだな)。確かに白鳥だし、どこかにケガして動けないとかではない。ということは、ここで生きて行くのだと、どこかで自ら覚悟をきめ

        • 馬のいる森のようちえん

          ひょんなことから、半日園児体験(?)をさせてもらうことになった。今や浦河に幼稚園留学に(なんと、海外からも短期で)来ると言う森のようちえんだ。 完成したばかりの頃に、「なんだ! あの建物は!!」と思って、興味津々で日曜の誰もいないところを外から眺めさせてもらったことがある。そこに馬がいるという。知らなかった。大いに興味ひかれて、お邪魔した。 設計士に2つだけ条件を出して設計してもらったそうだ。1つ、木造とすること、2つ、壁は作らないこと。そう言われて設計士はデザインをして

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          マスターソンメソッド®再び - あくびが止まらない

          5月末にマスターソンメソッドという馬のマッサージのデモを愛馬で行ってもらった。 今回はデモではなく、実際に愛馬のために愛馬の体の状態に合わせたボディワークをしてもらった。 場所も愛馬の馬房の隣の空き馬房で行った(なので、砂浴びしようとしたり、立ち上がるようなことはなかった)。最初はえーっと、このシチュエーションはなんだっけ? と神妙な顔で考えていた。 愛馬の体の調子はすこぶる良い。特にどこかに痛みがあるから施術をお願いしたのではなく、町民乗馬大会でたくさん障害も飛んでく

          マスターソンメソッド®再び - あくびが止まらない

          ジャッキー・チェンと馬の映画『ライド・オン』

          久々に映画館で映画を観た。しかも久々のジャッキー・チェン主演の映画だ。 映画好き ジャッキー・チェンの映画が好きで、80~90年代によく観ていた。最後のエンドロールでNGシーンを惜しみなく披露してくれ、失敗した時の笑顔が爽やかで、痛そうなのに笑いを誘い、気持ちよく笑わせてくれる。まさにエンターテインメント映画だと思うのだ。 映画のストーリーに感動とか、特撮がすごいとかではなく、生身の人間ができるとは思えないようなアクションをやってのけるシーンに目を奪われ、しかも目でつい

          ジャッキー・チェンと馬の映画『ライド・オン』

          夏の町民乗馬大会

          昨日は年に2回ある町民乗馬大会の夏の大会だった。上の写真は一番手前が愛馬でその向こう側にいるのが、車で10分もかからない乗馬公園から同じく輸送してきた馬たち。到着後しばらくは、落ち着かず、嘶いたり、こうして外に顔を出したり。申し合わせたように皆、顔を出しているのが可愛い。出番まではまだ時間がある。しっかり周りを見て、来たことがあるって思い出すのかな。段々と落ち着いて、馬房の中に用意された牧草を食べ、しまいには居眠りをするほどまでリラックスしていた。 前日 いつもは乗馬公園

          夏の町民乗馬大会

          明日は夏至

          最高気温が20℃を超えそうで超えなかった涼しい浦河。山々のすそ野が白くかすんで、とても美しかった。この写真を撮った時間はなんと午後7時40分過ぎ。明日が夏至だけど、本当に日が長い。 この霞を見ていたら、よく絵巻で、漫画のコマ割りみたいな、場面転換を表すがごとく、霞が描かれているのが思い浮かんだ。 おぉ、ここにも馬が描かれている! 今週末は浦河の町民乗馬大会だ。日が長くなったので、仕事が終わってから、夕方に、外の馬場でコース走行の練習ができるのが嬉しい。 大会当日の天気が

          明日は夏至

          ようやく初夏

          今日はおそらく20℃を超えた浦河。マイナスの冬から考えると20℃はかなり暑く感じられ、歩いていても汗がにじみ出る(←普段、車の生活で歩かないからね。ちょっとの運動で汗をかく)。 たてがみ 上の写真、実は愛馬のお世話をしてくれているMさんが、先日たてがみを整えてくれ、おかっぱのようでちょっとお茶目だったので、乗る前に写真を撮ろうと喜び勇んで翌日、携帯電話を持って洗い場に連れてきたのだが、たてがみが垂れ下がっている右側を見たら大変なことになっていたの図。馬を引くときは左側に基

          ようやく初夏

          小豆小町

          上の写真はJRA日高育成牧場の放牧地。小さく写っているのは馬です。何とものどか。放牧地の外に目をやっても、見渡す限り、人っ子ひとりおらず、いるのは馬だけ(また別の放牧地が見えるだけ)。 なので、浦河にはコーヒーショップと呼べるところはなく、コメダ珈琲などあろうはずもない。コメダ珈琲にある小豆小町という、コーヒーに小豆が入った飲み物が意外と美味しい、一度飲んでみて! と友人に力説されても、試しようがない。 コーヒーに小豆が入っていると聞いて、味の想像がつかないが、生クリーム

          小豆小町

          青春@Heart

          上の写真は浦河の襟裳岬側の隣町、様似の図書館。今日初めて足を踏み入れたが、人口4000人弱の町にしてはなんだかりっぱな、きれいな建物だ。その中にちょっとしたホールがあり、そこで行われるフォークソング音楽会なるものに誘われて、午前に2鞍、馬に乗った後、でかけた。 4人のソロと3組のバンドがそれぞれ3曲ずつ歌う。年齢は高めで、ラジオNIKKEIが開催する「おとなのバンド大賞」とかNHKの「熱血オヤジバトル」とか、一時中高年のバンドコンテスト的なものが盛んだったように記憶している

          青春@Heart

          馬産地の休日エンターテインメント

          家に隣接する牧場では今年2頭の仔馬が生まれた。4月と5月と少し間隔があいての出産だったので、2組の親子が同じ放牧地に放たれるまでずいぶんと時間がかかった。仔馬が生まれてすぐはごく小さな放牧地というかパドックに親子のみ、それから少し広いところで親子のみ、それから他の親子と合流し、今月に入って、一番広くて高低差もある隣の放牧地の住人となった(この牧場は昼間のみの放牧)。仕事をする机からの眺めが上の写真だ。間近に仔馬が見られて幸せ。 生産牧場ではこのように注意深く、段階を経て放牧

          馬産地の休日エンターテインメント

          浦河でマスターソンメソッド®のデモ

          上の写真は『ビヨンドホースマッサージ』の裏表紙の写真で、マスターソンメソッド®を確立した創始者ジム・マスターソン氏が馬に施術をしているところだ。 このマッサージを超えた(ビヨンドホースマッサージの原文、Beyond Horse Massageは、馬のマッサージを超えた、その先にある、といった意味)ボディワークを、日本で唯一人、公式インストラクターの資格認定を受け、なおかつ、この本の翻訳者である千本木倫子さんにお願いして浦河に来てもらい、愛馬でデモを行ってもらった。せっかくの

          浦河でマスターソンメソッド®のデモ

          渋谷駅での馬体験

          先週、1泊2日の弾丸で東京に戻った。渋谷駅で井の頭線に乗って座ったところ、見る景色がおかしい。さっき、1本電車が出て行ったはずなのに、その向こうにもう1つ乗り場があるんだったっけ?? 電車が知らない内に入って来たのか?? しかも馬が見える! 座った腰が思わず浮いてしまったが、発車も近い。えーっという思いのまま、渋谷駅を後にする。 翌日 羽田に向かうにも井の頭線を利用したが、なんと馬も井の頭線から降りて来る。 下りて迷う。 そんなわけはない。実はこれ、JRAの宣伝で、降

          渋谷駅での馬体験

          鳧舞にカフェ

          北海道に住むようになり、TVの天気予報で映し出される地名が読めないなと良く思う。いまだにアナウンサーが発する音と画面の文字のどれがマッチするのかよくわからず、頭の中でマッチングゲームをしている。 天気予報の画面に映し出されることはないが、自宅から車で10分もかからないところに位置する鳧舞。この漢字、全く読めなかった。「けりまい」と読む。「けり」は漢字が示す通り、鳥の名前だそうで、ウィキペディアを見ると、鳥の写真も見られるので、ご興味のある方はご覧あれ。 その鳧舞に先月、突

          鳧舞にカフェ

          らしからぬ事

          春になると浦河では特別な調べが聞こえて来る。以前にも書いた山菜狂騒曲だ。 山菜の季節になると、皆浮足だつ。浦河の人がとみに口にするのが「行者ニンニク」。味はニラに近いと思うが、香りはニンニクよりも強いかもしれない。アイヌの人たちが乾燥保存して、日々の料理にも使っていたし、冬の長い旅などに持って行き、食することで寒さが凌げた、つまり滋養強壮の効能があるとどこかで読んだ。 この行者ニンニクがどこで採れるかは秘密というか、隠しておくものらしく、他言は御法度的な雰囲気があって、皆

          らしからぬ事