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ジャッキー・チェンと馬の映画『ライド・オン』

久々に映画館で映画を観た。しかも久々のジャッキー・チェン主演の映画だ。

映画好き

ジャッキー・チェンの映画が好きで、80~90年代によく観ていた。最後のエンドロールでNGシーンを惜しみなく披露してくれ、失敗した時の笑顔が爽やかで、痛そうなのに笑いを誘い、気持ちよく笑わせてくれる。まさにエンターテインメント映画だと思うのだ。

映画のストーリーに感動とか、特撮がすごいとかではなく、生身の人間ができるとは思えないようなアクションをやってのけるシーンに目を奪われ、しかも目でついていかれない速さなのに、動きそのものや使う道具がコミカルでピンチの場面が可笑しい。笑える。そこが楽しい。

スタントマンも歳を取る

そのジャッキー・チェンももう70歳だ。恋を絡めるのも、ちと難しい年齢かもしれない。悪と闘う影の、というか名もないヒーロー的な役回りも、少し違和感を感じてしまうかもしれない。第一線で活躍というよりは、上層部もしくは落ちぶれて引退か、というような年齢と見た目であることは否めない。でもジャッキーは今なおスタントマンであり続けたいのではないか?

馬との共演

今回の映画は馬とのスタントだと知り、しかも馬は愛馬と同じ栗毛となれば、これはもう見るしかないでしょう、と即座に思った。下の英語のサイトで見られるTrailerが良い。これを見てますます見たくなった。

が、浦河では上映は望めない。ならばと調べたが、100キロ以上離れた札幌か苫小牧で細々と上映しているのみだ。5月31日の劇場公開から、上映終了する(最近の映画は上映期間が短い)のではないかとヒヤヒヤしていたが、野暮用で東京に戻ることになり、昨日ようやく観た次第。

私は映画は断然、字幕で観たい派なのだが、最近は字幕での映画上映が減っていて、東京は複数劇場で上映中だが、字幕での上映はなかった。ジャッキーの生声で観たかったが、かなわなかった。残念。

これまで活躍してきた、そして今も活躍する全スタントマンに捧げる映画であり、ジャッキー生誕70年記念でもある。彼自身が経験したことが織り交ぜられているように思う。彼の生い立ち等はこちらをご覧になるとよくわかります。

世界で最も有名なアジア人俳優の一人ではないかと思う。若い頃にブルース・リーの映画にスタントマンとして出演もしているし、撮影中にブルース・リーに本当に殴られてしまい、それを大げさに痛がってからは名前を覚えられ、可愛がられていたそうだ。脳の浮腫で32歳でこの世を去ったブルース・リー。頭痛を訴え飲んだ頭痛薬だったが、古傷が痛くて痛み止めを飲んでいたと言うし、本当、アクション俳優はケガ・骨折が絶えない中、ジャッキーが健在なのは奇跡に近いと思う。今回の映画でもコミカルで早い動きを見せてくれているが、カメラを引いてたくさんのスタントマンを写すシーンが多かったように思う。スタントマン、同志へのリスペクトなのではないかと思った。

映画に登場する馬の名はチートゥ。こちらもちょっとコミカルで、本番前にちょっと二の足踏んでしまったり。でもそれもジャッキーですら感じた感情なのかもしれない。馬に代弁してもらっているのかも。

馬の迫真の演技のシーンもあるし、たくさんの人に観てもらいたいなぁ。



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